アニメ「ひなこのーと」第1話の感想 – 「まんがタイムきらら」風のなんだかゆっくりなアニメ

2017年春アニメ『ひなこのーと』第1話「とくぎは、かかしです」を見た感想です。なお原作は未読。少々ネタバレが含まれますのでご注意を。

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あらすじ

主人公のひな子が田舎から東京に引っ越してくるところから話が始まる。下宿先の古本屋の住人たちはとてもユニークだが、すぐに打ち解ける。

演劇がやりたくて東京の高校に入ったひな子だが、演劇部は既に廃部になっていると知る。落胆するも、大家さんの勧めにより自分たちで劇団を立ち上げることになるという流れ。

日常系アニメらしい内容

典型的な日常系アニメだと感じた。『ひなこのーと』は、本来の意味での(狭義の)日常系作品だと思う。劇的な展開の無い気だるい感じの作品が苦手な人はすぐ切るかもしれない。

1話を見た限りではストーリーに起伏がなく、際立ったギャグシーンもなく、話は淡々と進んでいく。(ただし変人が出てきたりくすっとした笑いがあったりはする。)

作中で流れる時間はとてもゆるやかだ。その「ゆるさ」が心地良いと思える日常系ファンにはたまらないだろう。

劇団を作って活動するというテーマがあるようだが、基本的にはその過程の他愛ない日常描写に比重が置かれるのではないかと思う。(一部のフェイント日常系みたいに急に怪物が出てきたりバトル物になったりすることは無さそう。)

『ご注文はうさぎですか?』との比較

冒頭のひな子が東京にやってくるシーンは『ご注文はうさぎですか?』1期第1話のオマージュだと思われる。偶然かぶったとは思えないほど多くの類似点が見られる。ひな子は『ごちうさ』のココアに見た目が似ているし狙ってやったのだろう。

本作は、日常系の中で人気の高い『ご注文はうさぎですか?』と比べ、展開や演出が落ち着いている。「動と静」で言うと「静」に比重が置かれていると感じた。『ごちうさ』は日常系と言いつつ割とドタバタシーンもあったが、『ひなこのーと』は終始のんびりとした雰囲気だ(1話時点でですが)。

原作は「まんがタイムきらら」系4コマかと思いきや…

アニメの雰囲気や『ごちうさ』のオマージュがあったことから、原作は芳文社のきらら系4コマだろうと思っていたのだが違ったようだ。なんだか意外である。

実際の原作は、KADOKAWAが出している「月刊コミックキューン」という4コマ雑誌にて連載されているという。聞いたことが無い雑誌だ。一般的な書店(アニメ専門で無い)には置いてあるのかな?今度探してみたい。

「月刊コミックキューン」は2015年創刊と4コマ漫画誌の中では比較的新しい。アニメ化されヒットしたきらら系作品に対抗すべく企画されたのかもしれない。

絵や動きのこと

絵の動き方はごく一般的。ぬるぬる動くとか反対に止め絵ばっかりで手を抜いているとか、そういったことはなく深夜アニメの標準的なクオリティだと感じた。ただし、キャラクターが頻繁に等身の低いデフォルメ絵になる所が気になった。

ひな子とひよこ

© 三月・KADOKAWA刊/ひなこのーと製作委員会(公式サイトより引用)

原作4コマの持つ雰囲気を出すためだろうか?流石に作画量の削減が目的ではないと思うけれど、ちょっとデフォルメが多すぎるように感じた。

それとモブの大人達の目が美少女たちのと同じくらい大きくキラッキラしていたのが気になった。整合性は取れるけど他作品ではリアル寄りで小さめに描かれることが多いから珍しいなあ。

おわりに

これからの展開が気になる。1話のようなゆるい日常系の雰囲気がこれからも続くのだろうか。それとも真剣に演劇に取り組む部活ものみたいになるのだろうか。

演劇の扱いに注目したい。現時点ではなんとなく『けいおん!』の音楽要素のように日常シーンの引き立て役として描かれるのかなと思っている。視聴を続け確かめたい。