いまさら『アナと雪の女王』を見た感想 – 子ども向けなのかな?

いまさら『アナと雪の女王』を見ました。公開されたのは2013年。もう5年前ですね。

すごく流行っていてレリゴーレリゴーという歌をあちこちで聞いたのですが、内容はほとんど知りません。

そもそもディズニーがあんまり好きじゃないし、女の子が見る映画という印象しか無いです。

でも、流行りものを見てなんで流行ったのか考えるには楽しそうだし、人気作なので少なくとも退屈するような内容では無いだろうと思い、レンタルビデオ店でブルーレイを借りてきました。

ちなみに棚には続編らしき『家族の思い出』ばかりが大量に並んでいてオリジナルの『アナ雪』は数枚しか置いていませんでした。なんでだろう、やっぱり古いからなのかな?

※以下少々ネタバレがあります。ご注意を。

見てみた感想をざっと言うと、つまんなくはないけどそこまで面白いものでもない。複雑で深い大人向け作品ではなく、小さい子が見ても理解できるような簡単で単純なお話でした。

そしてミュージカル、とつぜん歌うよ~。ちょっと慣れませんね、ディズニーアニメではよくあることなのかなぁ。日本のアニメではほとんどないですよね。

全く関係ない余談ですが、日本の深夜アニメ『Aチャンネル』には原作に無いミュージカル要素が何故か入っていました。

『Aチャンネル』のアニメ版は原作とかけ離れていて残念な出来。ちょっとどうかと思いますね、キャラデザも変だったし。原作の4コママンガは素晴らしいのでアニメがアレだった人にもぜひ読んでいただきたい。余談終わり。

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映像

『アナ雪』の映像は手描きではなく3DCG。CGのクオリティ的にはなかなか高いと思うのですが、絵のテイストが好きかどうかと聞かれれば、あんまり好きじゃないかなと言わざるを得ません。

なーんか、やっぱりゲーム内の世界みたいに見えてしまう。コンピューターの中の世界と言いますか。微妙に薄っぺらくてツルツルした感じが好きになれませんねぇ。

手描きアニメにある深みや特有の面白味、想像力を掻き立てる感じにはなかなか及ばないなぁと思ってしまいます。

ディズニーはもう手描きアニメをやらないんでしょうかねぇ。アニメはもう3DCGへという流れなのでしょうか。ちょっと残念です。日本の零細アニメ会社と違いディズニーには凄まじい資金力があるのだから、面白い手描きアニメを作って欲しいのですけどねぇ。

キャラクターデザイン

キャラクターの顔はどこか小動物っぽい。人間と言うよりイタチやオコジョか何かに似ているなぁと思いましたよ。

ちなみに日本の萌えキャラは顔のパーツの配置がネコに近いとかどうとか。デフォルメにもいろんなやり方があるんですね。

ストーリー

ストーリーはそこまで深いものではない。アレっ?これで終わるの?という感じの結末でした。ただ、多少のひねりはありましたね。王子様の愛で問題解決ではなく、姉妹愛だったり。

意外だったのは例のレリゴーの使われ方ですね。クライマックスで流れる曲かと思いきや序盤で流れました。

生まれ持った強大な魔法の力を制御できず、人の目から隠れるように生きていたエルサ。でも戴冠式の日に恐ろしい魔法を持っていることがバレてしまい城から逃亡、山の上に魔法で城を作り引きこもってしまいます。

そのときに吹っ切れて歌う歌なんですよねレリゴー。世間から離れ一人で暮せば魔法で他人を傷つけることもないし、自分を隠さず自由に生きられるわーという感じの歌でした。思ってたのと違う。

しかも孤独に寂しく引きこもってしまうのかと思いきや、メチャクチャイキイキしていたのが意外でした。まるで引きこもりを肯定するみたいな歌じゃんと。束縛から開放されて幸せだーという。

エヴァのシンジくんみたいにウジウジするわけじゃないんですよね。えらく前向きです。逃げていいんだって感じのメッセージを感じます。

別のメッセージ

引きこもり肯定とは別のメッセージもありそうです。

孤独な生活をエンジョイしているように見えたエルサですが、彼女の魔法の影響で国中が冬になりみんなが困ってしまいます。冬を終わらせてもらうため妹のアナがエルサを説得しに向かうのがメインストーリー。

なんか日本神話の天岩戸の話が思い出されました。世界中の物語に共通する神話の構造というやつでしょうか。

他には『ジョジョの奇妙な冒険』第三部の冒頭で、主人公の空条承太郎が悪霊(スタンド)の力を制御できず、他人に危害を加えてしまうという理由で檻から出たがらず、家族たちがなんとかして連れ出そうとする話とも共通するものを感じます。

普遍的なモチーフなんでしょうかねぇ。

『アナ雪』の話に戻りますが、なんとエルサは冬にしてしまったことを自覚しておらず、そのことを知ってからも自力で魔法を解除できないのです。

序盤から何度も描写されていたけど、力を制御できてないんですよね。暴走したスタンド能力みたいなものなのかな。

エルサが魔法をコントロールできるようになりましたというのが映画のオチなんですが、そのきっかけはアナの姉を思う心。

エルサは悪者に斬りかかられた自分を身を挺して守ってくれたアナの愛に心打たれ、魔法を制御する方法に気が付きます。それは誰かを心から大切に思うこと。

自分のことにだけ目が向いていたけど、他の人に目を向け、自分以外の誰かを大切に思うことで荒ぶる力から開放され、冬が終わりました。

制御しきれない魔法というのは肥大した自意識か何かのメタファーなんでしょうね。他者に目を向け愛することで、自意識の苦しみから開放されるよっていうメッセージなのかもしれません。

ラストシーンで、エルサは魔法を使いスケートリンクを作ってみんなに遊んでもらいます。めでたしめでたし。

なんとも無難に終わらせましたね。流石にこういうファミリーや子ども向けの映画が引きこもりバンザイで終わっちゃまずいものなぁ。

おわりに

しかし、なんで流行ったんでしょうね『アナ雪』。最後まで見てもよくわかりませんでした。多少ひねりがあるのは分かります。でも基本的に王道で子どもにもわかりやすいストレートなストーリーです。

お馬鹿な雪だるまとか、コミカルなキャラが出ていたので子どもに人気と言うなら納得できるのですが、大人まで喜んでましたよね当時は。一体どういうことなんでしょう。やっぱりレリゴーの曲が良かったからなのかなぁ。

それともみんな世間から離れて引きこもりたい?そこに共感した?

真相は謎です。ただストーリがもう少し濃くて目の肥えた大人も満足できるような内容だったら良かったのになぁと思いました。

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