TVアニメ「えんどろ~」感想:日常系+異世界+軽い考察要素

11話「ファイナルデッドエンド~!」

冒頭、モンスターと戦うユーシャパーティ。いつも通りのテンプレ掛け合い。

ドヤァとかカルタード3枚で竜巻とかにワンパターンだなぁと思いながら見ていましたが、ユーシャたちは自分たちが強くなっている自覚があるようです。

実際強モンスターのグリフォンを倒してました。

強くなったから勇者向けのクエストをくれとマオちゃんに言いますが信じてもらえません。しかしローナがレアカルタードで全部録画していました。

ご褒美でマオの家に遊びに行くことに。

マオが料理を振る舞ってくれます。なんと魔法を使って一瞬で作成。その魔法がサブタイトルの「ファイナルデッドエンド」。料理魔法の名前だったんかい…。

見た目は美味しそうなのですが、自然界に存在しない味の激マズ料理。体が動かなくなるほどヤバイ。無理やり食わされたチビちゃんは、食ったものをゲロゲロ吐き出してしまいます。

どんだけ食ってんだこいつ。神様がたくさん出る某有名劇場アニメで見たようなシーンですねぇ。チビちゃんも神に近い存在ですよね。邪神まで食べてしまいますし。

口の中からかつて魔王に仕えていたメイドゴーレムも出てきますが、記憶を失っているみたい。

マオはゴーレムの記憶が戻ったら自分の正体がバレてしまうと恐れますが、姫が記憶を戻すカルタードを使ってしまいました。

ゴーレムの様子に変わりは無いようですが、なんとユーシャパーティの記憶が戻ります。

ユーシャたちは魔王戦で呪文を噛んだせいで過去へ送られてしまったことを思い出しました。タネ明かしですねぇ。やっぱり過去に飛ばされてたのか。

マオ(魔王)が記憶を保持していたのに対し、ユーシャたちは記憶を失っていたというだけでどっちも過去に送られていたようです。

タイムトラベル?

しかし、単純に過去に飛ばされたっていうわけではないと思うんですよね。だって過去の魔王や過去のユーシャパーティがいないんですよ。

単純なタイムトラベルでは無く、自分たちのいない並行世界の過去に飛ばされたかと考えたほうが納得がいきます。あるいは自分たち以外の世界が巻き戻されたとか。

次が最終回

マオは覚悟を決め自分が魔王であることを明かし、姫を誘拐。シリアスな感じに終わりました。次が最終回なので話を終わらせに来ましたね。

おそらく次回はマオちゃんが救われる話でしょうねぇ。ユーシャが主人公のように見えますが本当の主人公はマオちゃん。彼女が勇者に倒され続けるという因果から開放される話になると予想。

12話「エンドロールのその先は……」

ついに最終回。

マオが救われるという点は予想通りでしたが、想像以上のハッピーエンド。とてつもなく長い年月続いた因果(もはや呪い?)を断ち切るというスケールが大きい結末でしたね。

正直これまで微妙な回もあったけど、最終回はこれ以上無いってくらい綺麗にまとまっていて、作品全体の評価が上がりました。希望に満ちた終わり方で少し目頭が熱くなりましたよ。

シリアスな流れですが、深刻になりすぎずいい感じでした。

魔王と勇者の謎

最終回なので世界観の謎の説明もありました。魔王は何度倒されても復活し、その度勇者に倒されているという設定は以前から明かされていましたが、それには裏がありました。

完全復活した魔王は勇者では太刀打ちできないほど強いです。そこで誰かが完全体になる前に無理矢理復活させ、十分な力を持たない状態の魔王を勇者に倒させていたのだそうです。つまり代々の魔王は自力で復活したわけではないということ。意外ですね。

そして、誰が仕組んでいるのかわからないけれど、魔王の復活と同時に勇者も誕生するという運命になっています。何代も掛けて徐々に魔王の力は削られていき、今回の魔王(マオ)は倒されたらもう復活しないというところまで弱体化しているようです。

ユーシャがマオを倒したら永遠のお別れに、倒さなかったらナラル島が滅びる。さぁ、どうするというのが今回のメインテーマです。

チビちゃんの謎

チビちゃんはやっぱり凄い存在でした。時空を超えることも可能で創造神クラスかもしれないとのこと。また、前回の冒険ではいなかったけれどいつの間にかパーティに加わっていたようです。

やっぱり正体はエンディング映像や過去に飛ばされるシーンに出たあのドラゴンでしたが、可愛らしい姿になった理由ははっきり説明されませんでした。ほとんど神のような存在なので自由自在に姿を変えられるのかな。

また今までに何回か、ローナ姫がマオの正体を見破っているような台詞がありましたが、実際にはちっとも正体に気づいておらず、本に載っていた台詞を思わせぶりに言ってみただけだったようです。

ただ謎が一つだけ残りました。第1話冒頭の魔王戦は何だったんでしょうね…。あのときは過去に飛ばされていません。更に一周前の出来事ということなのでしょうか?その点だけがスッキリしませんでした。

未来は白紙

ラストシーンもすごく良かったです。ローナ姫が新しい勇者物語の本を持ってくるのですが、中身は白紙。装丁に凝っていたらそれだけで満足してしまったようです。姫様らしい。

それを見てユーシャは「私達のこの先はまだ真っ白だから、何だってなれるよね!」と言います。

これはオープニング曲の歌詞「まだ白紙の一文字目」と重なりますね。なんかこのラストだけで傑作に見えます。

それと同時に「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part3」ラストシーンでのドクの台詞、

「人間の未来はすべて白紙だっていうことさ。未来は自分で作るのだ。君らもいい未来を作りたまえ」

を彷彿とさせます。

タイムトラベルつながりですし、影響受けてるかもしれないですね。ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは本当に名作なので、まだ見たことがない方にはぜひ見てもらいたいです。

主人公はマオ?

「えんどろ~」はマオが主人公の物語として見たほうが分かりやすいと思いました。問題が解決し救われるのはマオですし、悩みや葛藤があるのも彼女だけ。

一言で言えば、孤独だったマオが優しくしてくれる人達に出会って救われる話ですね。

ユーシャたちはほとんど成長しないし、のほほ~んと日常を楽しんでいるだけでした。過去に飛ばされる前の冒険はユーシャたちが主人公だったけれど、飛ばされてからは主人公がマオに交代していると考えたらスッキリしますね、個人的には。

極端なことを言うと、マオに関わらない話は見ても見なくてもラストにほぼ影響がない。

日常系+α

「えんどろ~」は物語性のない日常系として見ることも出来ますが、マオに注目すると王道の物語をやっています。2つの要素がいい感じに組み合わされていますね。

「日常系」+「ファンタジー」という謳い文句でしたが、「日常系」+「マオが救われる物語」と見ることも出来ます。マオ関連の話は本当によくできていたと思います。

一方で日常回は当たり外れが大きかったです。つまらない回は本当に時間が長く感じました。まるで「スマホ太郎」を見ているかのような虚無感です。

好みの問題もあるので楽しめる人もいるのでしょうが、他の日常系作品ではお目にかかれないほど内容が薄く見るのが辛い回がありました。

キャラの掘り下げのこと

あと、気になったことが一つ。

ユーシャパーティメンバーはあまりキャラ立ちしてないと思います。カルタード好きとか、大食いとか分かりやすい特徴はあるものの、それ以上の掘り下げがなかったのはちょっと残念でしたね。

キャラのバックグラウンドや思いがよく分からないので、感情移入しにくいですね。対するマオちゃんはすごい掘り下げや内面描写があったんですけどね。やっぱ主人公はマオちゃんなのかなぁ…。

おわりに

なんだかんだと文句を言いながら見てきましたが、終わり良ければ全て良し。今はいい作品だったなぁと感じています。

来週からはもうマオちゃんやユーシャパーティのみんなと会えないと思うとなんか寂しいですねぇ。

カルタードネタがワンパターンだとdisってたくせに、実はメイちゃんも好きだったんだなぁと……。もう「ドヤァ」が見れないのは寂しいですね……。

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