TVアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」感想(6話~12話)

2019年冬アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」の感想後半です。今回は6話から最終回までの各話感想を書いています。

5話までは世界観がよく分からず、キャラクターの掘り下げもせず、空戦も地味でなんじゃこりゃって感じのアニメでしたが、後半になるにつれ少しずつ面白くなって行きました。

ただ、ごく一部のキャラクターにしかスポットが当たらなかったり、世界観の謎が残ったりはしましたけど。

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第6話「帰らざる無宿」

前回の警護費用を回収しにいく黒髪ボブカットの子。えっと誰だったっけ、名前が覚えられない…。キャラ紹介で調べました。キリエでしたキリエ。

そのキリエが黒髪の怖いおばさんから現金を回収し戦闘機に乗って帰る途中、正体不明の機体に出会います。で、何故が急に怒り出して追跡したうえで攻撃。

喧嘩を売られたと思っているらしいですが、思考回路が完全にチンピラじゃないですか。ガン付けやがったなみたいな。ゴロツキ飛行隊だ。

でも、ただイラッとしたから攻撃したわけではないみたい。さすがにそこまでやばいやつではない。

実はキリエにとってなんか因縁のある機体らしいです。記憶に無いけど今までの話に出てたのかも?似たような機体ばかりでミリオタではない筆者には区別が出来ません。

過去話

喧嘩売ったら返り討ちにされて墜落。でも何故か生きていて過去の自分が出てきます。そしてキリエの幼少期エピソードが明かされるという展開に。

ロリキリエは死体を見たいと言ってます。サイコパスっぽくてこわいよこの子。昔から壊れてたんですね、ちょっと可愛そうになりましたよ。

なお過去のキリエは手描きでした。CGよりこっちがいい。全然可愛いわ。

で、回想では世界観の説明もありましたね。ユーハングなるものが穴からやってきて工場いっぱい建てたけど、穴の向こうにかえっちゃった。技術はそいつらが残したものみたいですね。

あとユーハング語のチラシが出てきたけど日本語だよねぇ。日本機ばっかりだし、なんかあるね。

ユーハングから来たという爺さんに懐いたキリエがいろいろ尋ねたり、飛行機に乗せてもらうという過去エピソードでした。この話は面白い、今までで一番マトモに見られる内容でした。

でもこういう話はシリーズのもっと頭の方に持ってくるべきでしょ。6話までに要らん話多すぎ。キャラ紹介、世界観説明はもっと早くやってくれたほうが良かったですねぇ。

怪力?

この後、現在の話に戻りますがとんでもシーンが。

キリエがエンジンを撃たれて飛べない自機を修理するのですが、荒野に転がっている他の機体の残骸からプラグを指で外します。

ええっ!この子改造人間なのかやっぱり。人間プラグレンチ。回想の後、彼女に何があったんでしょう。悪の組織に改造された?

プラグって人間の指だけでは外せないレベルのトルクで締まってると思うのですが。しかも、放置された機体のだから固着してるだろうし。

すげぇ馬鹿力なのか、見えないところで工具使ってたってことなのかな。いずれにせよ説明不足。

あと、エンジンを撃たれ壊されたはずなのにプラグ交換で直るというのも不思議ですねぇ。器用にプラグだけ狙って破壊するなんてすごい腕だ。

音とか戦闘シーンはリアル志向でつくっているんだろうけど、こういう部分の詰めが甘いと思ってしまいますよ。

戦闘機の離陸がいい

でもその後の直った戦闘機が離陸するシーンはかっこよかったです。ボコボコに荒れた地面をヨタヨタと走りながら、機体の後方が少し浮き上がったり戻ったり。崖から滑り落ちながらギリギリのところで離陸。これいいね。

色んな点で5話までのどの話より面白い。ちゃんとお話になってるし、飛行機のかっこよさをしっかり見せてくれて良かったです。

雲の上や雲の中を飛んでいるシーンはとても気持ちのいい映像でした。今までの集団での空戦シーンより見ごたえがあります。集団戦にしないほうがよかったのかもしれないと思ってしまいました。

それに6人もいらない。数が多すぎると各キャラにスポットライトが当たらないです。キャラが薄くなります。誰が戦ってるのかも分かりにくい。

今回の話を見て1人に焦点を当てた話なら面白いことがわかりました。1対1なら空戦シーンも分かりやすいですしね。

第7話「ナサリンの1ポンド硬貨」

新キャラらしき人が飛行機から何かを探っています。ユーハングは70年前にここから来たと言っています。で、そこに現れた何者かに撃たれてオープニングテーマへ。

鯉のぼりがあるけどこれもユーハングが持ち込んだものなの……?

安物の燃料

コトブキの2人が空戦の訓練をしていて終了後、白髪のパイロット(ケイト)が、ノッキングが多発して出力が下がったけど整備不良かと尋ねるのですが、実は整備不良ではなく、オクタン価の低い安物の燃料を入れていたという事実が明かされます。

そんなことしてエンジン壊れないのでしょうか?それにハイオク車にレギュラー入れるのとはわけが違う。車ならエンジンが壊れても止まるだけで済むけど、飛行機だったら墜落のリスクあり。

前から思ってたけどこのアニメ命が軽くないですかね。酷い人命軽視。

安いけど粗悪な燃料を入れて実験飛行させるって鬼畜ですねぇ。パイロットには黙ってたみたいですし。

地上で車か何かに入れて実験したほうがいいだろ。あれ、この世界飛行機以外のメカはなかったんだっけ?

日常パート

日常パートはつまらないです。コトブキ6人の会話がとにかく退屈。ギャーギャーうるさい奴もいるし。

冒頭の謎キャラはケイトの身内でした。よく看病に行ってるとのこと。冒頭で落とされて以来体が動かなくなっちゃったみたい。

ケイトは数学、科学などの専門的な本を読んでいるそうです。ゴロツキ飛行機の中で唯一知性を感じるキャラですね。

消火ミッション

スタンドンという大手の会社が質の低い安物ガソリンを売っているようです。さっき実験に使っていたのもそれ。

それに対抗しナンコーという油井の町の爺さんが、オクタン価の高い新しいガソリンを作ろうとしてます。その油井で火災が発生、コトブキに消火を依頼するのが今回メインストーリー。

1話のモブっぽいおっさんの生き残り2人も協力。油井の町は彼らの故郷。

爆弾を落として消火する計画だけど、何故か空賊らしき戦闘機が現れ邪魔をしてきます。

このあたりの話が良く分からないんですよね。スタンドンが買収に応じないナンコーに対し、嫌がらせで火を付けたってことなのか?

そんで空賊を雇って消火の邪魔をしたってこと?なんか相変わらず説明をしない不親切なアニメですねぇこれ。わからない人はわからなくていいというスタンス?

でもまぁ分かりにくい部分はあったものの楽しい話でした。5話までは意味不明でひたすら退屈なだけの内容でしたが、前回6話から見れるようになりましたね。

第8話「大飛行船強盗」

定期検診を受けてるところから始まります。

子供に飛行機乗りは危なくないのと問われ、大事なもののために飛んでるから大丈夫と答えるキリエですが…。

危ないでしょやっぱ。その割に緊張感無いですよねこの人達。ゲーム感覚で殺し合いができるのが不思議である。

魚が貴重なんですって。そういえばこの世界には海がないらしいですね。雨が降らないってこと?ならば、どうやって水を供給しているのか謎ですな。川があれば流れていって海か湖ができるよなぁ。

果たして最終回までに明かされることはあるのでしょうか。

やっぱりCGが微妙

バーのおっさんがCGだけど違和感すごいぞ。マネキンが動いてるみたいで怖い。女性キャラもアレなのですが、特に男性キャラの違和感が大きい気がします。

なんとかならんかったんですかねコレ。最近の3DCGって技術が進んで結構マシになってる気がするのですが、これ一昔前のクオリティじゃないのかとおもってしまいます。予算少ないのかな。

モデルの出来云々以前に、もう少し自然に動かしてほしいですねぇ。

魚を守る

今回は貴重な魚を積んだ飛行船をコトブキが護送する話です。

前から思ってたことなのですが、コトブキの面々は頭の上にゴーグル乗せてるけど乗せてるだけ。操縦時も隊長とチビ以外使ってないのは謎。深い意味が意味あるんですかね。

空戦シーンは相変わらず何が起きているのか分かりにくいです。6話の一対一なら楽しく見れたけど、集団戦の見せ方がやっぱり不親切だと思いました。

今回は空戦シーンは短く飛行船内で空賊と戦うのがメインですが、凄いご都合展開に見えました。

ある人物が凄腕ガンマンだったのですが、生身で自動小銃の弾をかわすのはやりすぎ。やっぱり本作の登場人物は人間じゃないのでしょうかね。

リアル路線なのかファンタジーなのかはっきりさせずこういうことをやられると白けます。

武装した相手に対し蹴ったり叩いたりで抵抗できてるのもおかしい感じがしますね。そうはならんやろと言いたくなる展開でした。

第9話「赤とんぼの風来坊」

休暇だけどキリエ以外のメンバーは仕事。キリエは隊長の弟たちに付き合って遊んでます。

新キャラ出ましたよ、脇役のおっさんではなくクルクル髪の女の子が。メイン6人もろくに掘り下げてないのに出すんかい。

CGキャラなのでこれからも登場するんでしょうかねえ。その他、郵便屋の飛行機乗り女2名もCGで新登場。

一方で前回登場した隊長の弟たちは今回も手描きでした。CGと手描きを分ける基準がよく分からん…。

?????

ユーリア議員(黒髪の怖いオバサン)が議会で罵声を浴びせられてるくだりがよく理解出来ません。

なんじゃこれ~?政治的にもめてるようですが、何が起こってんですかね一体。第1話から見直せば分かるかも知れませんが、もう一度見たいとは思えないのが残念なところ。

とっちらかってますよ。世界観にしろキャラにしろマトモに説明しないまま新しい要素だけどんどん加えていく。

肝心の話の方も終着点が見えないですし、何をやりたいんでしょうねぇ。飛行機飛ばしたいだけのような気がしてきます。

でもまぁ、キリエがケイト(白髪)の弟(兄?)を後ろに乗せ複葉機を飛ばすシーンはなんか良かったです。見ていて楽しい。空っていいな~って思います。戦闘せずただ飛んでるだけなら面白いんですよねぇこのアニメは。

第10話「情け無用の爆撃機」

冒頭、手品男イサオが戦闘機と戦っていましたが、何が起こっているのかイマイチわかりません。

誰がとこで誰と何のために戦ってるのかチンプンカンプン。分からんやつには分からなくていい!ってスタンスなんでしょうかねこのアニメ。

面白くなるのを期待して見てきたけど、序盤でやめとけばよかったかなぁと少し後悔。自分は制作側が想定しているような視聴者じゃないみたいです。ミリオタじゃないし。

最終回が近いので惰性で見てますが、人を選ぶアニメなんでしょうね。

穴の独占

Aパート。コトブキの連中は食事中。車椅子に乗るケイトの弟(兄?)が、穴がもうすぐ開くと言います。ユーハングに通じてるアレ。

そこに黒髪の怖いオバサン、ユーリア元議員が登場。罪を被せられて議員を辞めさせられたようです。彼女が言うにはイサオが独裁を目論んでるとか。

さらにイサオは穴の独占を目指し、情報を知ろうとするものを排除してきたとケイト弟(兄?)。

そこに化粧の濃い女の人が助けを求め着陸。3Dモデルですが新キャラみたいですね。

そう言えばこの前も3Dモデルの人が何人か出たけどもう出ないんですかね?せっかくモデルを作ったのに使わないとは考えにくいのですが。ゲーム用?

イサオは穴の予定地を爆撃して焼き尽くしているらしく、女の人の街も焼かれてしまったようです。

上空に穴が開きかけているラハマに、エリート興行の時から出ていた腹黒おかっぱメガネが登場。町を開け渡すよう言いますが町長は拒否。

コトブキの面々と町民はカエレカエレの大合唱。悪いのはイサオとおかっぱメガネとは言え、主人公側も柄悪いっすねやっぱり。

爆撃機と闘うよ

で、コトブキとおっさんと自警団で、イサオの爆撃機編隊から町を守るというのが今回のメインストーリー。

今回の空戦は結構面白かったです。敵が爆撃機なので素人目にも敵味方が区別できますし、機体のスケール感が格好良かったですね。プロペラたくさんついているしでっかい。

毎回これくらい分かりやすければミリオタじゃない自分も楽しめるのですが…。

コトブキたちによって爆撃機はほとんど撃墜、1機が穴に吸い込まれ穴は消滅、イサオは退散。どういうこっちゃ…。謎ですね穴って。

最後にキリエがしょっちゅう絡んでいた蛇マークの戦闘機のパイロットと直接対面があっておしまいです。

どんどん新キャラ出しますねぇ。一方でコトブキメンバーの掘り下げが全然無いのは残念ですよ。キリエ以外空気じゃん。

第11話「イケスカの決闘」

イサオの演説から始まります。こいつ、自分に従わない街を爆撃している模様。

伏線もほとんどなく急に本性表しましたねコイツ。初登場時は手品をする変なおっさんにしか見えなかったのに、終盤でいきなりラスボス化かよ。

イサオがラスボスになるのはともかく、そこまでの描写不足感が否めません。コトブキ飛行隊が主人公のはずなのに完全に蚊帳の外。裏で勝手に話が進んでた感じ。

脚本が迷走してるように見えます。最初から彼を黒幕にする予定があったのでしょうか。ベテランが作ってる割には出来が悪く見えるシナリオですね。

あと、またまた新キャラが出るしワケワカランですよ。ゲームをやってる人にはわかるのかなぁ。キャラの数だけ増えて一切掘り下げがないのでみんな印象が薄い。

空戦シーンは面白かったです。大量の飛行機がうじゃうじゃと飛んで撃ち合うのは新鮮。

サブジーはイサオに撃たれた(殺された?)ことが明かされます。キリエがイサオを倒すための理由付けですね。取って付けたような因縁。

第12話「夕陽のコトブキ飛行隊」

最終回はほとんどが空戦シーン。なかなか良かったです。

和風の近未来的な都市イケスカで最終決戦。ビルの間をブンブン飛んだり、ジェット機が出てきたり、曲芸飛行みたいなことをしたり、映像的にはすごく楽しめました。

とてもいい雰囲気で終わりましたが、冷静になって考えてみるとほとんど何も解決していないような…。納得できない点、疑問点もたくさん残したまま終わりましたね。

まぁ、最終回だけなら傑作と言ってもいい完成度。それまでが迷走気味でしたが。

最終回まで見て思ったこと

やっぱりキャラクターをもっと掘り下げてほしかったですね。キリエ以外ほぼ掘り下げなしで、どんな人かわからない。「ゲームをやってね」ということなんでしょうか。

アニメではコトブキ飛行隊メンバーの内面や過去はほとんど描かれていなし、戦う理由も仲間になった経緯も何一つわからないです。

ゲームと合わせて一つの作品ってことなのかなぁ。でもどうせなら単独でも見れるものにしておいて欲しいですよ。

CGとほぼモブなキャラ

CGで出たのにほぼ活躍しなかったキャラ(コトブキ飛行隊以外)も多数。彼女たちは何だったのでしょうか。ゲームで使うんでしょうかね、3DCGモデルは。

CGが多用されているこの作品を見て、皮肉なことに手描きアニメの素晴らしさを再認識させられました。3DCGのキャラはやっぱり何か違和感がありますね。表情がのっぺりしていてロボットみたいに見える。

それに対し手描きのキャラはすごく表情がイキイキしていて、比べてみると感動するくらい良いですね。このアニメは同一画面内にCGと手描きのキャラが並ぶので比較しやすいんですよね。

手描きアニメって素晴らしかったんだなぁとしみじみ思いました。キリエも過去回は手描きで可愛かったですよ。

なんか線に感情が乗りますよね。手描きだと細かいニュアンスがつけられるというか…。曖昧でアナログな部分が手描きの魅力なんでしょうね。

おわりに

色々中途半端なアニメでしたが、終盤はまあまあ楽しめたので見てよかったと思います。