もふもふピカチュウが可愛い:映画『名探偵ピカチュウ』感想

実写映画『名探偵ピカチュウ』の感想です。多少ネタバレを含むので未視聴の方はご注意ください。

『名探偵ピカチュウ』は、いろいろな意味でいい映画でした。素晴らしい所が沢山あって一言では言えないです。

映画館で字幕版を鑑賞

ネットでレビューを見ると、吹替版より字幕版の評判が良さそう。それに、吹替版は商業上の理由で素人(芸人やタレント)が起用されることがあるので不安なんですよね。

そういうわけで字幕版を見ることにしました。でも近隣の映画館では字幕版の上映本数が異様に少ない。

住んでいるのが田舎だからなのか知りませんが、昼間は吹替版のみ。字幕版はレイトショーに追いやられています。ポケモンは子供向け、子供は吹替しか見ないと判断したのでしょうかね。

公開日の2週間後ぐらいだったので、字幕版には客が入らないことが分かって本数を減らした可能性も。

それでも昼間に字幕版が見たかったので、普段行かない遠方の映画館まで足を伸ばしました。道に迷ったりしてたどり着くのが大変でしたが、字幕版にして正解でした。

やっぱり洋画は字幕で見るのがすき。俳優の生の演技が聞ける所がいい。ピカチュウの軽快な喋りが心地よかったです。

向こうの子供も見る映画だからか難解な英語表現は少ないようで、耳からの情報だけでもある程度ニュアンスは理解できました。

でも本当に原語で楽しもうと思ったらリスニングの勉強をしないとなぁ…。

本編の感想

『名探偵ピカチュウ』は、ポケモンファン向けのマニアックな作品ではありませんでした。ストーリーは普遍的なテーマを扱っていてポケモンを全然知らない人が見ても十分楽しめる内容だと思います。

本当の生物みたいに自然に動くポケモン達を見ているだけでも楽しめるし、笑えて泣けて心が温まるいい映画でした。

2時間近いのだけど長さを感じません。あっという間にエンドロール。こういう印象を受ける映画は久しぶりです。

リラックスして見られる映画だったのも良かったですね。アクションが派手すぎて見るのが疲れる映画もありますが、『名探偵ピカチュウ』はそんなことがありません。動と静のバランスが絶妙です。

ドラマパートとアクションパートがいい感じに組み合わさってるから見るのに負担がありません。かなり楽に見られます。

面白いけど疲れる映画というのもありますが、これは気楽に見れて面白い映画です。逆にド派手で壮大なのがいい人には物足りないかな。

あと、子供向け映画というわけではなく、大人が見ても楽しめるように作られていたのが良かったです。家族愛みたいなものも描かれていて心が温まりました。

やっぱりピカチュウ

ストーリーも素晴らしいのですが、やっぱりリアルなピカチュウを見るのが楽しいです。毛が長く、もふもふの質感で、まるでぬいぐるみみたい。さらに、表情がめちゃくちゃ豊かで、眉間にシワを寄せたりするのがたまりません。

外見だけではなく、ピカチュウのおしゃべりも面白いです。可愛らしい外見にオッサンの声というギャップが違和感を生むかと思いきや、むしろ可愛いさが増すという不思議。ピカピカかわいい声で鳴くよりも可愛く見えてしまいます。

ピカチュウだけではなく、他のポケモンたちもとても自然。本当に存在する生き物のように見えました。ほんとにCGのクオリティが上がりましたねぇ。相当進化してますよ。

昔のCGは形がカクカクだったり、質感がつるつるしていたりと、ひと目で作り物と分かる出来で画面から浮いていました。でも、今や現実に存在していても違和感のないレベルになっていますね。本物と見分けがつかない。すごいことです。

ポケモンは世界へ

ポケモンも出世しましたね。コンテンツがここまで長く続いて、ハリウッドで実写映画化されるなんて思ってもみませんでした。国内でちょこっと流行って、10年も経たないうちに下火になるかと思っていましたが、今や世界的コンテンツですものねぇ。

変な感慨があります。ゲームボーイでピコピコやっていたポケモンが、いつの間にか世界のみんなのポケモンになっていました。数年前のポケモンGOのブームはすごかったですね。

エンドロール前にイラストが出るのですが、見慣れた絵柄で「おっ」と思いました。多分ゲーム版のキャラクターデザインをしている人が描いたんじゃないかな?

映画で実写だった登場人物たちがゲーム版っぽいイラストになって登場します。こういうファンサービスも最高ですね。ちょっと感動。

この映画のいろんなシーンからポケモンという作品へのリスペクトが感じられてすごく嬉しかったです。

まとめ

ポケモンやピカチュウが好きな人にとってはたまらない内容であると同時に、ポケモンを知らない人が見ても十分楽しめる映画です。ストーリーには普遍的なテーマが入っていると思います。

決してファン向けのマニアックな映画ではないので幅広い層におすすめできます。肩肘をはらずリラックスして見られるエンターテイメント映画でした。

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