『サマーウォーズ』感想:雰囲気は良いけどストーリーが雑な感じ

アニメ映画『サマーウォーズ』を録画していたのを思い出したので見てみました。金曜ロードショーで2ヶ月くらい前に放送されてたやつ。2009年公開の細田守監督作品。

※多少ネタバレがあるので注意

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映像は良い

うん、つまらなくはなかったです。映像的にはなかなか良かったと思います。特に仮想空間の表現が面白かった。背景に流れる雲の感じとか好き。

でも、ストーリーが微妙。そうはならんでしょという展開の連続でモヤモヤしました。なんか釈然としない。一言で言うならご都合主義。

原因と結果の繰り返しで話が進んでいくのではなく、いきなり出てきた要素のおかげでたまたまうまくいきましたーって感じ。断片的なシーンを並べただけで、積み重ねが無いからカタルシスもなにも無い。

整合性が取れず全く論理的ではないストーリー。難しいことを考えずフィーリングで見てくれということなのでしょうか。まぁ確かに眠い時に何も考えずぼーっと見る分には楽しいかも。

でも、ちょっとでも考えながら見ると納得がいかないことが次々と出てきて話に入り込めません。白けますよ。ふーんそうなるんだって感じで冷めた目で見てしまう。

リアリティの無さ

全体的に説得力が無いんですよねこの映画。

例えば世界観のこと。この映画で描かれているのはパカパカケータイが主流の時代なのに、現在(2019年)よりはるかにネットが進んでいます。

あらゆるものがOZというネットワークに繋がっている。IOT化がメチャクチャ進んでいる世界。ハッキングでインフラがおかしくなったり、人工衛星を操作できたりするレベル。

でも街並みとかは公開当時の日本そのもの。端末も。

もうちょっと近未来感出せばいいのにと思ってしまう。それだけテクノロジーが進んでるなら現実世界の風景も変わるでしょう。技術の進歩による影響はサイバー空間だけにとどまらないと思うんですよ。

そのへんの考証をちゃんとやってない感じがするのが残念です。表面的にやりたいことを組み合わせただけ。バックグラウンドまで構築していないので説得力が無く、嘘くさい感じになってるんですよね。

あとキーボードカチャカチャで仮想空間のキャラクターが動いて殴り合いするのも良く分からん。どういう原理?

その他にもリアリティを感じないシーンが多いです。

日本中で大混乱が起こっていたり、世界の危機だったりするのにフツーに野球してるし、インフラが攻撃を受けていても電話は通じるし、なんか二つ世界があるのって感じ。噛み合ってない感じがすごい。

それにセカイ系ですねコレ。話が全部大家族の中だけで完結してる。暴走したAI作ったのも、それを止めて世界を救うのもみんな大家族の一員。スケールが大きいように見えて実は小さい。

家族内と家族外は本当に別世界なのかも。大家族が見た集団幻覚で、実は全部ウソの出来事なのか?

運ゲー

ラストも結局運ゲーで勝って世界救うのかよと。こんなんじゃ盛り上がらないなぁ。花札(こいこい)は完全に運だけでは無いにせよ、運の要素が強いのは間違いないでしょ。

たとえばゲームでラスボスとの最終決戦の勝敗がコイントスやサイコロで決まるっていう内容だったらプレイヤーは楽しめるでしょうか?

みんなの力で強化されたキングカズマが殴り合いで倒してくれたほうが熱かったのになぁ。それもまあご都合ではあるんだけど、王道だし見ていてワクワクしたとは思う。

敵が強すぎて運ゲーじゃなきゃ勝てないとしても、この勝ち方だとなんか不完全燃焼です。

最後に

この映画を見る時は細かいことを考えず雰囲気で見たほうが良いですね。ほんとに雰囲気だけで脚本・設定はかなりアバウトな作品でした。

でも世間の評価は悪くないという。映像のクオリティは高いですし、楽しめる人は楽しめるんでしょうね。

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