『ブレードランナー』ファイナルカット版を観た【短い感想】

リドリー・スコット監督『ブレードランナー』(1982年公開)に、監督自身が編集を加えたファイナルカット版(2007年)を観ました。

ほかのバージョンも観たことはなく初鑑賞。

なお、アマゾンプライムビデオで無料だったのですが、現在(2020年1月22日)は有料になっています。プライムビデオには無料期間が短い作品もあるので見つけたらすぐ観ないといけないのが辛い……。

主演は若い頃のハリソン・フォード。『スター・ウォーズ』や『インディー・ジョーンズ』シーリズで有名ですが、この作品に出ているのは知りませんでした。有名な作品なのでタイトルは知っていたけどそれ以外の知識が全然ありません。

あらすじ

退廃的な未来の都市で、ハリソン・フォード演じる警官デッカードが、逃げ出した人造人間(レプリカント)を探し出し狩る話です。

タイトルになっているブレードランナーというのはレプリカント狩り専門の捜査官のこと。

本編の感想

とにかく雰囲気が良い映画でした。

謎の未来都市が舞台で、看板には日本語、中国語、英語と多言語が入り乱れ、いつも雨が降っていて霧が立ち込めている。

ビルの壁面には芸者の映像が映し出され、道には唐傘みたいなものを差している人がいる。とにかく独創的で不思議な世界観に引き込まれます。

話には聞いていましたが『攻殻機動隊』や『ニンジャスレイヤー』の世界観はこの作品から強い影響を受けていることがちょっと観るだけでも分かる。

美少女フィギュア誌レプリカントもおそらく本作が元ネタですね。
この映画は、単にスタイリッシュなだけではなく、限りある生命とはという哲学的な問いかけも含まれていました。人間の道具として作られ、短い寿命しか持たないレプリカントの悲しみが描かれています。

 

終盤から不可思議な展開になり、よく分からない終わり方をします。面白かったけれど、なんだか掴み所がない映画でした。

明確なストーリーというものもなく、漠然とした内容だったのですが、雰囲気だけで十分観れて退屈しないというのがすごい。

初公開から40年近く経過していますが、映像は今見ても新しさがあってカッコいいです。

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