アニメ『FGOバビロニア』を予備知識なしで見たけど意味不明だった

人気ソシャゲのアニメ版『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』を全話見た感想。

「イキリ鯖太郎」という主人公の別称に関して、ファンとアンチの間で激しい論争が発生。話題になっていたのがきっかけで作品の存在を知った。炎上すると良い宣伝になるね。

筆者は『FGO』原作ソシャゲ未プレイ。『Fate』シリーズ全般に関する知識もほとんどない。昔、知人に勧められ、セイバーが出るコミカライズ版を1巻だけ読んだくらい。(あまり興味をそそられなかったのでその後は読んでない。)


設定や世界観がよく分からない状態で視聴を始めたのだけど、やっぱり意味が分からなかった。説明なしに専門用語が出過ぎ。「じんり」がどうのとか言われても混乱するわ。なんかしらんけど世界が滅びるっぽい。

とはいえ中盤まではまだ楽しめた。でも終盤、眼球しいたけの怪物(ティアマト)が出た辺りから完全にポカーン状態。まるで意味不明。

頑張って全話見たけど感情が動かず、あまり記憶に残らないアニメだった。

ゲームやってることが前提のアニメなんですねやっぱり。でもいちいち課金しないと遊べないゲームをやろうとは思えない。ソシャゲ全般に忌避感があります。筆者の頭が古いのかもしれんが……。

ちなみにレビューを読む限りでは原作ファンの間でも賛否が分かれている感じ。うーん……。知識が無いから楽しめなかっただけじゃなくて、あまり出来の良くないアニメだったのかな?

以下、もう少し具体的に感想を書いていきます。

良かった所

話は意味不明だけど楽しめる部分もあった。

えちえち

登場する女の子の格好がいちいちエロい。露出が多かったり、ボディラインがばっちり出る服を来ていたり。こりゃ人気にもなるわと納得。

しかもやたらと尻を強調するような構図が多い。人気を得るには男性視聴者の下半身に訴えかけるのが有効ですね。エロで釣るとも言う。デリヘル偉人バトルと言われる訳ですわ。

まるでエロゲをアニメ化したみたい。原作は全年齢対象なんですよね?その割にアニメはお色気方向で攻めてる気が。

ところで本番や局部を描かなければR18にならないのかな?肉体を扇情的に描写するだけならセーフ?基準が分からん。

映像のクオリティ

背景の描写に気合が入ってるように思う。とても綺麗。没入感があって、古代の世界を観光しているみたいな楽しさがある。

キャラの作画も悪くない。ケレン味のある演出はないけど、普通によく動く。そこそこ金が掛かっているアニメだと思う。ファンがソシャゲに課金した額の一部がアニメの予算に回ってるのかね?

一方、省力化のためか3DCGも多用されてる。背景で歩いているモブの住民とか、魔獣とかはCG。

ただ手描き部分に比べるとCG部分のクオリティは微妙だと思う。やっぱり質感に違和感がある。手描き部分から浮いてるように見えてしまうんだよねぇ。

日本のアニメは手描きに特化しているからかCGがしょぼい。残念ながらCGに関しては海外より何年も遅れてるように感じてしまう。フルCGが主流の海外アニメと単純に比較はできないのだけど。

疑問点、不満など

ここからちょっと批判的な内容。

終盤が特に意味不明

途中までは悪くなかったんですよね。設定とストーリーはよくわかんねぇけど背景はしっかり描き込まれて綺麗だし、キャラはえちえちだし、見れるじゃんと思ってた。

美少女を眺めるアニメとして見れば良くできている。なろう系クソアニメに比べれば全然イケる。

でも楽しいのは中盤までだった。

どんどん敵のスケールが大きくなっていき意味不明に。インフレがすごい。神様を味方につけたからもう楽勝だろうと思ってたらさらに強い敵が出てくる。

ティアマト神ってなんなのよいったい。デカくて物理的に強いだけじゃなく、ワケワカラン能力てんこ盛りで普通には倒せないらしい。

この辺りからアホらしくなって話に乗れなくなった。ソシャゲやって設定を知ってたら納得できるものなの?ちょっと滅茶苦茶すぎない?冥界に落とせば倒せるっていう理屈もよくわからんし、初見は完全に置いてけぼり。

敵がこのスケール感だと感情がついていかない。「ふーんすごいんだね~」って感じの冷めた目で見るしかない。パワーが違いすぎて主人公もマシュも虫けらレベル。全く相手にならん感じじゃん。

味方に加えた神でさえ苦戦するレベルって……。

やたらスケールのデカい戦いなのに盛り上がらないのも残念。淡々としてて退屈。早く終わんねぇかなぁと思ってしまった。バトルよりも序盤の日常パート、冒険パートのほうが楽しかったですねぇ。

ワンパターン

終盤の展開がワンパターンなのも気になる。敵を倒したと思ったら強くなって復活しました~の繰り返し。しかもフラグ感満載で、絶対倒せてないだろって分かる。「やったか?」は復活の呪文。

加えて、ピンチになると死んだはずの仲間がなぜか急に復活して助けに来るパターン。これも複数回あった。(一応復活する理屈はあるんだろうけどね、原作やってないから分からないだけで。)

さらに、仲間が復活するだけじゃなく、知らないキャラが唐突に出てきて助けてくれたのにはびっくり。ちょっと意味わからん。あの骸骨の人は何だったの一体?相当な強キャラっぽかったけど。これも原作参照なのかね?

こんな強引な展開で敵を倒しても全然面白くない。主人公もマシュもいらなくね?なんかよく分からん理屈で、主人公じゃないとラスボスにとどめを刺せない感じになってたけど違和感ある。無理やり見せ場作った感満載ですよ。

鯖太郎

主人公の鯖太郎こと藤丸立香くん。サーバントを使役する、なろう系主人公みたいないけ好かない奴だから鯖太郎。(ってことかな?)

自分で戦わない癖に偉そうってことで一部で嫌われてる。とはいえ、なろう系のサイコパス系クズどもに比べれば不快感は少なかった。個人的にはまだマシな方だと思いますよ。臭いセリフはやめてくれと思うけれども。

ただ、理不尽にモテたり、大したことをしていないのに称賛される点はまさになろう主人公。「太郎」の称号を与えるに相応しい。

ネットを見ると、この人がまぁ随分と叩かれてるんですよねぇ……。でもこれって、「エロゲをアニメ化する時、主人公どうするの問題」に通じると思う。

(FGOはエロゲじゃないけど似たようなものという認識。デリヘル偉人バトルなんでしょ?)

プレイヤーはエロゲ主人公を一人の人格を持ったキャラとして見てるわけじゃない。プレイヤーの分身で、視点代わりの存在。透明に近い存在。

それをアニメ化で一人の実態あるキャラとして出してしまうとおかしなことになる。

藤丸くんもアニメ化したから嫌われてんだと思うぜ。ゲーム内でプレイヤーと同一化して、主観的にイキって楽しむ分には気にならない。

一方で、自分とは別の人格のやつが優遇され理不尽にモテまくり好き放題している所を客観視すると腹が立つのは当然だと思う。

古くからある問題だと思う。エロゲのアニメ化がなかなかうまく行かなかったのもそういうことだと思う。エロゲ原作アニメはクソアニメ率が非常に高い。

恋愛シミュレーションは主観でやるから楽しいんだと思うね。だれも他人の恋愛なんて見たくない。たまーにエロゲ原作でも名作と呼ばれるアニメがあるけど、主人公が不快感を持たれないよう上手に演出できるスタッフは偉いね。

話がそれたので戻します……。

ポケモンバトル

マシュがオ◯ホピカチュウ呼ばわりされているのは知っていたけど、本当にポケモンバトルみたいですね。鯖太郎こと藤丸くんは基本的に後ろから指示を出すだけ、戦うのはマシュをはじめとした女性たち。

美少女を使役して戦わせるとか楽しそう!萌え豚の夢だね!

それにしても、指示がないと戦えない指示待ち偉人ばかりなのかね?貧弱な鯖太郎でも構わないから誰かが指示を出さないと戦えない設定なのか?その辺りが分からん。

元がゲームだからしょうがないやつ?原作ではどうやって戦闘するのか知らない。ポケモンみたいに技を選んだりするのかね?

やっぱり主人公はポケモントレーナーに近い存在だと考えたほうがいいのかな。役に立ってないように見えるけど、まあ、人外を説得して戦ってもらう交渉役としての役目はあるよね。

マシュ

聞いたことのある声だと思ったらチー太郎(『異世界チート魔術師』)の幼なじみ役の人だった(『このすば』めぐみんの方が有名か)。

マシュは最高のポケモン。かわいいし、いちいち主人公のことを気にかけて守ってくれるし、こんな都合のいい女なかなかいないね。

0話によれば、マシュは人造人間?みたいなもので、長くは生きられないという設定らしい。

これは粗製乱造される萌えキャラ全般のメタファーに見ないこともない。一時的に嫁扱いされ愛されるけど一年も経たずに飽きられてポイ=寿命が短い。

ただ、マシュって他のキャラに比べて弱くない?盾で防ぐくらいしかできないし戦闘力は低く見える。他のやつが化け物クラスだから相当見劣りするよ。

鯖太郎だけじゃなく、マシュもあんま役に立ってない気がした。アニメ化以前の部分で激しい戦いを繰り返してきたみたいだけど、化け物相手によく今まで生き延びられたな…。

女体化の謎

しかしなんで牛若丸が女体化してるんでしょうね、謎。男性は男性のままで出したほうが良いんじゃ?女性説がある人物ならまだしも。みんなの知ってる義経ではなく牛若丸っていう名前の別人なのか?

ゲームプレイしたら分かる深い理由があるんでしょうかね?

それとも女の子の体じゃないと勃たないから仕方ないってことなのか?やっぱデリヘル偉人バトル?

牛若丸と弁慶が古代メソポタミアにいるのも謎。一応、生まれる前は死んでるのと同じとか言ってたような気はする。好きな時代に出てこれるのか?そのへんの設定も不明。

あとジャガーマンってなんなんでしょう、マンじゃないし。違う世界観から来た感じのキャラで違和感ある。なんか他の作品からのゲストキャラなのかな?

懐かしのエロゲノリ

このアニメに出てくる美少女キャラは一昔前のエロゲ・ギャルゲにいそうな性格設定でビビる。すごく懐かしい感じがするよ。10年、いやそれ以上前からあるテンプレキャラばっかじゃん。

特にあの露出の多い女神。いつの時代のツンデレなんだよと。もはや古典的なツンデレだろあれは。他にも既視感たっぷり、コッテコテのテンプレキャラが多くて驚くわ。

しかも会話のノリやギャグのセンスも昔のエロゲっぽい~。こういうキャラとノリが今の中高生にも受け入れられてるんだから不思議ですよホント。一周回って新鮮なのかな?(SNS等を見る限り、オッサンだけじゃなく中高生もやっているはず。)

令和の時代にこんな安直なキャラが通用するのが不思議で仕方ない。『Fate』シリーズのスタッフのことはよく知らないのだけど、昔からずっと同じ人がやってるのかな?古いノリを引きずっちゃってるのかな?

おわりに

予備知識がないので、なにがなにやら分からんアニメでした。これでゲームをやりたくはならないし、アニメ単体でもあんまり面白くないし残念。

せっかく予算に余裕のあるソシャゲアニメなのにこれは残念。アニメの面白さは予算に比例しないですね。やっぱり脚本が良くないと楽しめない。絵だけ良くてもどうにもならないね。

ただマシュの尻は良かったし、アナが可愛かったからまぁ……。完全な時間の無駄ではなかったと思う。