2021年冬アニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』第5話の感想と、メインヒロインがフィギュア化された話について書いています。
前回:3話、4話感想
第5話「ハーレムの行く末」感想
ひどすぎないですか、これ……。5話は今まで見たなろうアニメの中でもかなりクソ度が高かった。スマホ太郎11話に匹敵するクソさですよ。
主人公以外無能?
冒頭、金髪のお嬢様(マリア)が呪いで死にかかっています。
それにしても呪いがかかっているのは前から分かってたのに、お嬢様の方では何もしなかったんでしょうかね?もうどうしようもないと諦めてたのかね?
親は世界中を探して呪いを解ける人を見つけようとはしなかったのでしょうかね?疑問です。金持ち貴族のお嬢様という設定なのだから、金に糸目をつけず探してないとおかしいと思うんですけど…。
そもそもこの世界には、主人公と聖女以外呪いを解ける人間が存在しないという設定なのでしょうか?
師匠は封印されてるけど、彼女に匹敵する強いスキルを持った者が他にいても不思議はないと思います。呪いを解ける人間が全く存在しないという設定には納得がいかないですね。
主人公が良いところを見せるために世界が歪められてるようにしか思えません。
謎の大会
前回の続きで主人公たちはハーレム自慢大会に参加します。円形劇場でハーレムを自慢し、観客から罵倒される大会らしいですが意味不明ですね。
そもそも大会の存在自体が謎ですが、主人公たちが大会に出る意味も分かりづらいんですよね。
イチャイチャしてるところを見せてどうなるの?家でハーレムごっこすればいいじゃん。見せたほうが沢山のLP溜まるの?公開プレイ好きの変態なの?と思ってしまいます。
ただ一応、呪いを解くために金が必要という言い訳じみた理由はあるんですよね。優勝したら大金がもらえるという取って付けたような理由が。
しかし誰が何のために賞金を用意したのかはよく分かりません。主催者のアイツが金払うの?観客から集めた金を賞金にしてるの?そもそも大会の存在自体が謎すぎて、賞金の出処を考えるのが無意味に思えます。
主人公たちが呪いを解くために必要だからお金がもらえる。そういうメタ的な理由しかなさそう。
大会内容も意味が分からないし、これぞ荒唐無稽…。何を考えてこんな話を作ったのでしょう?ギャグなの?やっぱお色気シーンを入れるためにぶちこんだのか?
しかし顔の良くない女性に厳しすぎる殺伐とした世界観ですね…。ルッキズムのひでぇ世界。鼻の穴が見えてるキャラが観客から罵倒されてたぞ。流石にかわいそう。本人の意思ではどうにもならない部分を非難するのはイカンでしょ!
話とは直接関係ないけど、萌え絵には鼻がない問題を思い出しました。鼻の穴があると可愛く見えないから描かないとかどうとか…。
あと、萌えアニメの世界ってモブまで美少女のイメージあるけど、この世界は美少女しかいないわけじゃないんですね…。異世界にも見た目の格差があるとは世知辛い。
主人公は自分たちの出番が近づいた時、「観客からヒロインたちが陵辱されちゃったら…」と意味の分からない想像をしますが、絶対そういうシーンはないのが分かっているからつまらないです。
本作はエロが売りの作品のはずなのに、なろうと地上波アニメの限界のせいで中途半端な性表現しかできないのはもったいないですね。
読者(視聴者)に訴求できるポイントがエロぐらいしかないのだから、R18のOVAか何かにして、もっと過激な性表現をしたほうがマシな作品になったのでは?
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玩具少女 無限絶頂に哭く
お嬢様の呪い
お嬢様(マリア)の回想自分語りシーンが始まりました。ご先祖様が倒した呪術師の呪いがたまたま自分にだけ発動したんだって。何その偶然?
こんな中途半端な設定を入れるくらいなら、呪いの原因については有耶無耶にしといたほうが突っ込まれない分まだよかったのでは?
しかもマリアは、出会ったばかりでほとんど交流のない主人公のことを気にかけていたらしい。ほんと主人公に都合のいい世界ですね……。今回は突然主人公にキスするし。
不条理にモテるという表現がピッタリ。何の理由もなくヒロインが一瞬で惚れる狂った世界。なろう民は羨ましいと思うかもしれないけど、見方によっては悪夢ですよこれ。因果律が壊れてます。
なろう主人公が簡単にモテるのはお約束ですが、ここまで何の理由付けもないのは珍しい気が。「チンピラから助けてくれた」とかでも良いから何か理由は付けてくれよ…。
他のなろう作品に登場するような、目に見えて強力な攻撃を放つチート主人公の場合「すごい破壊力ですぅ~。こんな強い主人公様と一緒にいられたら安心!」と思ったヒロインが惚れるかもしれません。かなり苦しいですけど最低限の理由付けにはなってます。
しかし本作品の主人公は目に見えたチート技を使うわけでもないのに、出会って一言二言交わしただけで惚れられるんですよね。意味が分かりません。やっぱモテる隠しスキルでもあるのかな?
「なろう小説なんで作者の寝る前の妄想だから…」と言われたらそれまでですが、最低限の整合性は用意しておいてくれないと楽しめないですよ…。
あと、呪い解くシーンですけど、もったいぶりすぎじゃないですか?
いくら気合を入れて演出したとしても、ストーリーがスカスカだから何も生まれません。それまでのエピソードの積み重ねや主人公の頑張りが描けてないから何の感動もないですよ…。
まず、突然降って湧いたキャラの呪いの話をされても全く感情移入できんわ。マリアと主人公はほぼ初対面だし交流もほとんど描かれてない。
それに主人公は謎の大会に行ってイチャイチャしてただけじゃん。ちっとも頑張ってないですよ。ヒロインたちは頑張ってたかもしれないけど…。
そもそもここって真面目に感動できるシーンとして書いたのでしょうか?感情がついていきません。どういう顔して見ればいいんだよ!
おわりに
今回はストーリーが酷かったですが、前回のような妙な演出はなかったように思います。映像的な見にくさは感じませんでした。
とはいえ5話まで見て、これは普通に楽しめるアニメじゃないなと強く認識させられました。お色気要素でかろうじて楽しめるかなと思ったけど無理ですね。
もはやクソさを味わうために見る感じになってました。評価できるところと言えば、エンディング曲とキャラデザくらい……。
余談:フィギュア化が示す人気度
なんと幼馴染(エマ)がフィギュア化されていました。完全受注生産とのこと。
写真を見る限り結構クオリティが高い感じ。肉感があっていい。
※メーカーサイトに写真あり→ F:NEX(フェネクス) / 俺だけ入れる隠しダンジョン エマ・ブライトネス 1/7スケールフィギュア
それにしてもこの作品、フィギュアを出せるくらい人気があるのでしょうかね?完全受注生産とはいえ、まとまった数売れないと赤字になります。それでも出すということは売れる見込みがあるのかな?
アニメ化されたなろう作品の中でも人気が高い方なのでしょうか?どのクラスなんだろう?スマホ太郎よりは上か?
アニメ化されたなろう作品は多いですが、フィギュアが出てるのは一部の作品だけ。『Re:ゼロ』『このすば』『転スラ』等は人気が別格だからフィギュアも大量に出てるけれども、そういう超人気作以外からは基本的に出ないし、出たとしてもせいぜい数種類。
例えば『賢者の孫』の場合は、メインヒロインの「尻」ことシシリーのフィギュアが2種類くらい。
『ありふれた職業で世界最強』からは、吸血鬼と淫乱ウサギのがいくつか出ています。
『孫』や『ありふれ』は比較的人気上位の方だと思うけど、この作品(隠しダンジョン)はそれに続くくらいの人気があるんでしょうかね?全くフィギュアが出てない作品よりは売れてると考えていいのかな?
ところでフィギュア化される優先順位ですけど、普通はメインヒロインが一番っぽい。だから、超人気作じゃない場合はメインヒロインだけフィギュア化されて終わっちゃうんですよね。個人的には幼馴染より受付嬢のほうが良かったけど出なさそう。
なろうじゃないけど、筆者が好きな日常アニメの『ゆゆ式』からは、ゆずこ(CV:受付嬢の中の人)しかフィギュア化されなくて残念でした。キャラ人気的な意味では唯と縁も需要あると思うんだけどなぁ…。
フィギュア数を見ると作品の人気の程度が分かってしまって悲しいです。現実を見せつけられます。きらら系だと『ごちうさ』のフィギュアは大量に出てるのにな。
あと、『スマホ太郎(異世界スマホ)』からはフィギュアが出てないみたいですが、ドールは出てました。オッドアイの王女です。
この子がメインヒロインだったのね…。双子かサムライだと思ってました。
おわり。次回も多分見ると思います。
次回:【やっぱり茶番】なろうアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』第6話の感想
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