2021年冬アニメ『回復術士のやり直し』第8話を見ましたよ。
今回は健全回でしたね~。倒錯プレイ描写なし、残虐描写もほぼなし!最後に取って付けたような合体シーンがあったけど、イチャラブ系で変態感なし!
今までのイカれっぷりが嘘みたいですよ。
突っ込みどころもほとんどありませんでした。見やすい、とても見やすい……。というわけで、特に語ることもないんですよね…。
なんだか別の異世界アニメを見ている感じでした。『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』とか、ああいった異世界ほのぼの系に似たノリです。
第8話「回復術士は、魔王と出会う!」感想
とりあえず本編を冒頭から見ていきましょう。
初っ端から魔王らしき子が出ました。
画面が暗いけど一体何が起こってるの?この赤い球は何?と思っていたら後半で明かされました。死んだ同種族の魂が羽に宿るらしいです。
伏線回収
前回、フレイアがコロシアムで魔術を使った時、杖の宝石にヒビが入るカットがありました。意味ありげだなと思っていたら今回説明してくれました。
フレイアの魔力が強すぎて普通の杖では耐えられなかったということらしい。
一周目でフレアたち勇者が持っていたのは、宝玉から生み出され勇者だけが使いこなせる特殊な武具だったようです。ケヤルガもそれがほしいんですって。
変顔で、剣と砲の勇者に復讐する時がますます楽しみになってきたよ!と言うシーンもありました。「別にハーレムを作りたいわけじゃないよ!復讐も忘れてないよ!」と、視聴者に対して弁解するメタ的な意味合いもあるのかな?
楽しい食事シーン
魔族と人間が共存している街ブラニッカに到着。
酒場に入り、地元の魔族や人間と仲良く相席で食事をします。ほのぼの異世界ものみたいな雰囲気になってますね。飯がうまそう。
今回はキャラクターが設定を色々解説してくれる回みたいです。
ブラニッカは王国に見捨てられた街だったけど、領主が交渉した結果、魔族が共存を受け入れてくれたみたい。付き合ってみると魔族は別に怖い存在ではなく、この街では魔族と人間が協力することでお互いに利益を得ているようです。
普通にいい話でした。
心配なのはこれが胸糞展開の前置きかもしれないということ。
ノルン率いる王国軍がやってきて住人を皆殺し
→ 優しかった街の人たちを殺すなんて許せない!復讐しなきゃ!(ウキウキ)
っていう展開になりそうで心配……。
血税
この街では税金の一部を血で払ってもいいという話がありました。魔物の餌にするからだそうです。これが本当の血税…っていうギャグなのかな?
明治維新後、血税という言葉を勘違いし、生き血を抜かれると思った庶民が一揆を起こした、という歴史ネタを踏まえているのかも?
魔王登場
そんなこんなで楽しく食事をしていたら、別のお客が相席することに。
ケヤルガの隣に座ったのは、なんと魔王(候補)の女の子でした。
以前から会いたがっていたけど、都合よくあっちからやってきてくれるのね……。
ケヤルガも『隠しダンジョン』のノル君と同じく超受け身キャラなんですね。自分から何かしなくても、向こうが勝手にやってきて話を動かしてくれる。
感情移入の差
このあと魔王候補の命を狙う賞金稼ぎの襲撃がありました。仲良く飲んでいたモブたちが爆発に巻き込まれ、おそらく死んでしまったのが悲しかったです。
6話でケヤルの育ての親、アンナさんが死んじゃった時は何とも思わなかったけど、今回はちょっと心が動きましたよ…。
初登場のモブだったけど、主人公たちとの交流や楽しそうにしている場面があったから感情移入できてしまうんですよね。一方、アンナさんのエピソードはほとんど描かれていません。セリフで大事な人だったと説明されただけでは感情移入できないです。
ハーレム加入
賞金稼ぎを一人血祭りに上げ脱出したケヤルガは、魔王候補の子を口説き、予想通りハーレムに加えました。はいはい…。
現魔王を倒して心臓を手に入れるのが目的だと言ってるけど、結局新しい女が欲しかっただけでは…?
あと、嫌がる子と無理やりするのは「俺の美学に反する」らしいです。ギャグなのかな?
おわりに
次回、「回復術士は、食べ物の恨みを晴らす!」だそうです。次もほのぼの回っぽいな……。
ケヤルガは現魔王の心臓を取りたいとか言ってますし、まーた本筋から外れて寄り道することになりそう。この調子だと1期では剣と砲の勇者に復讐する所までいかないんじゃないかと不安になりますよ。
そもそも主人公の目標というか物語の終着点がはっきりしません。自分を虐待した主犯格フレアに対する復讐は第2話で完了してるんですよね。残すは剣と砲ですが、二人を片付けたらそこで完全に話が終わってしまう。
そうならないよう、テコ入れとしてノルンを出したのかな?と思ったのですが、ED映像を見ると、この人も記憶を消されあっさりハーレムに加わりそうなんですよね。
だとすると、あちこち旅しながら延々と当たり屋行為を繰り返し、敵を作っては潰していく展開になるんでしょうかね?
女を侍らせ目的もなくフラフラと異世界を徘徊する…。『異世界スマホ』もそんな感じでしたが、多くのなろう作品は根本的な部分で共通してますよね。
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