【回復】の原作者、月夜涙先生のインタビュー動画感想

大人気ラノベ作家の腋…じゃなかった、月夜涙先生のインタビュー動画を見た感想です。なかなか興味深かった。

この動画では、外国人YouTuber『The Anime Man』氏が月夜先生と対面し『回復術士のやり直し』などに関する質問をしています。

それにしても、ノリノリで英語を喋っていた『The Anime Man』氏が突然流暢な日本語で喋り出したのには驚きました…。てっきり通訳を通すものと思っていた。

口調も堅苦しい感じではなく、砕けた若者言葉を自然に使いこなしてますし、ネイティブと変わらないレベル。一体何者なのか気になりました。

登録者が300万人近くいる大人気YouTuberということしか分からなかったので検索してみると、シドニー出身の日豪ハーフで2016年に東京に移住したということが判明。あと、『ポプテピピック』のアニメ第9話で声優と英語翻訳をしていたとか。

ネットを通じて日本のオタク文化を世界に発信している方のようです。出版社やアニメ業界との繋がりがあるようなので、その関係で月夜先生にインタビューすることになったのかな?

インタビュー内容について

月夜先生の発言の中から、筆者が面白いと感じたものを抜き出し要約を書きます。筆者の偏見が入っているかもしれないので正確な内容が知りたい方は動画本編をどうぞ。

キツネ

(月夜先生はキツネの着ぐるみ姿で出演。そのことに言及された際の発言)

イメージカラーがオレンジというわけではなく、イメージフォックスがフォックス。ずっとキツネ作家で通している。キツネヒロインが好きだけど、アニメ化された『回復術士のやり直し』は珍しくキツネを出していない作品。二期があれば出る。

不特定多数に顔を出すのは怖い。

ラノベとの出会い

中学生になるまでラノベの存在を知らなかったが、『フルメタル・パニック』を読んでラノベにハマった。当時はお小遣いが少なかった。漫画は一冊10分しか楽しめないが、ラノベなら2時間楽しめるのがよかった。色々読むうちに自分ならもっと面白くできると思って小説を書き始めた。

(ラノベ作家は文系の人が多いが…という質問に対して)ずっと理系。学校も理系だし就職後もみんなが名前を知っているようなIT企業。仕事柄、嫌というほど報告書を書いていたので綺麗な日本語が身についた。

特に好きな自作品は、だいぶ前に書いた『魔王様の街づくり』。今は専業作家なので食べていくために売れ筋を意識して書くけど、当時は書きたいものを書いていた。『魔王様の街づくり』には好きな趣味要素を全部押し込んだが、意外なことに綺麗にまとまった。人気も出た。

凄いのができたと思ったのは『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』。

『回復術士』のアニメ化について

アニメはラノベの100倍以上の人が見てくれるから嬉しい。小説家は自己顕示欲が大事。アニメ化期間中はエゴサの鬼になっていた。それまでは1件2件しか出なかった関連ツイートが大量に出たのでエゴサし続けた。

『回復術士』は計算で売れると思って企画したプロジェクト。当時「小説家になろう」では「復讐もの」が流行っていた。読んでみると2話、3話で復讐が終わって後はハーレムチート最強系。俺ならもっとえげつないのが書けると思った。最初から最後まで復讐をし続けるエンタメを構築できるのではないかと考えた。

復讐が凄くなりすぎないように気を遣った。指を折るならギリギリいけるけど、爪を剥いだりミンチにしたりするのは面白くない。スプラッターにすると数が売れない。

『回復術士』は、エロがあるから売れたわけではない。復讐のカタルシスとエロが一つになったから売れたと思っている。痛めつけるシーンばかりだと楽しくないけど、復讐で女の子にエロいことをすると見ていて楽しい。

アニメ第2話が問題視されるのは覚悟の上。視聴した100人のうち半分がアンチになったとしても、残り半分がお金を払ってくれるのなら構わない。全体で好きになってくれる人の数を増やしたい。

平均より視聴者の女性比率が高かったのは女性もエロが好きだからだと思う。レ○プも好きなのでは?女性から一番嫌われるのはハーレムラブコメ。女が男に媚びまくる展開を嫌がる。ラッキースケベもNG。『回復術士』を視聴した女性は復讐のカタルシスの部分を見てくれたのかとも思う。

エロ同人誌を作りたいと思ったことはあるが、絵が描けないと辛い。官能小説のオファーをもらったことはある。

アニメ1期には満足。2期があるなら対魔王戦が見どころ。かわいいウサギやキツネ娘とのエロシーンもある。グッズを買ったり視聴回数を稼いだりして2期に貢献してもらえると嬉しい。『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』も見てほしい。

月夜先生の印象

月夜先生はネット上での評判があまりよろしくありません。ツンデレは嫌いだからフィストファックして子供の産めない体にしたくなる、将棋はAIの力を借りて戦う競技にすればいい、ケヤルガのモデルは自分、など尖った発言も目立ちます(※問題ツイートの多くは削除済み)。

筆者も先入観を持っており、感じの悪いイキった男が現れるんじゃないかと身構えていました。

しかし、実際の月夜先生は意外にも大人しく善良そうな雰囲気でした。喋り方も丁寧で穏やかな性格を感じさせます。

ただ悪く言えば陰の者っぽいかな…。顔はキツネの被り物で隠れていて分からなかったけど、喋り方や雰囲気から、ポケモンの「りかけいのおとこ」みたいな姿を思い浮かべました。

(※理系や月夜先生を馬鹿にする意図はありません。あしからずご容赦ください。)

ブーメラン?

インタビューで先生は、従来の「復讐もの」はどれも2話か3話で復讐が終わり、チートハーレム最強系になると批判的に語っていましたが、完全にブーメランですよね。『回復術士』がもろにそれじゃん!

フレア王女を痛めつけた後は、深い意味もなく奴隷を買ったり、魔王を探しに行ったりと寄り道ばかり…。ハーレムを拡張するばかりでマトモに復讐をしません。

メインの復讐対象である【剣】と【砲】の勇者はそっちのけで、小物を潰してイキるだけ。

先生は、自分なら最初から最後まで復讐をし続けるエンタメを構築できると言っていましたが、ダメだったみたいですね…。その辺りどう考えているんでしょうね?因縁をつけて小物を潰すのも先生の中では復讐なのでしょうか?

そもそも『回復術士』の主人公(ケヤルガ)は、それほど復讐に興味がないように見える。口先では復讐復讐言ってますが、彼の言動から判断すると本心では復讐なんてどうでもいいと思ってそう。女性を犯したいだけの色情狂にしか見えません。

そうなったのは、月夜先生が復讐を書くことに対して、あまり興味や思い入れがなかったからだと思います。インタビューによれば、流行っているという理由で「復讐もの」を書こうと決めたようですし、復讐行為に楽しみを見出すタイプでもないようです。

しかも、多くの人に売ろうと思ったら指を折る程度が精一杯と言っていました。それよりもエロを入れたほうが読者は喜ぶと考えているらしい。

その結果、復讐をしたいのかエロいことをしたいのかよく分からない作品になったのですね。インタビューのおかげで色々と腑に落ちましたよ。「復讐もの」を自称する割にやることがヌルいなと思っていたけど、月夜先生が読者に配慮した結果だったとは!

個人的にはもっとフレアを痛めつけてほしかったな~。記憶を消して従者にするだけでは甘すぎる。ノルンへの復讐も中途半端でしたし…。まあ、こんなことを書いてリョナシーンを要求する人間を、月夜先生は商売相手だと考えてないのでしょうね~。

そうそう、女性視聴者は女が男に媚びまくる展開を嫌がるとも話してましたが、『回復術士』にはそういった展開が多くなかったですか?「ケヤルガさまぁ~流石ですぅ~」みたいなセリフを何度も聞いたような…。

『回復術士』視聴者の女性比率が高かった理由は謎のままですね…。

おわりに

『回復術士』制作の裏側が知れる興味深いインタビューでした。顔は隠れていましたが、声や喋り方が分かり、月夜先生の印象が少し良くなりました。

2021年秋へ延期になった『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』ですが、色々な意味で放送が楽しみです。『無職転生』第2クールと同季放送というのはアツい!

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