【作風変わった?】なろう系漫画『転生隠者はほくそ笑む』第6話感想

ヤングドラゴンエイジにて連載されているなろう系漫画『転生隠者はほくそ笑む』の最新第6話が、2021年7月24日に無料公開されました。

転生隠者はほくそ笑む 無料漫画詳細 – 無料コミック ComicWalker

転生隠者はほくそ笑む 第6話 / 住須譲治(原作) 齋藤ちあき(作画) 逢魔刻壱(キャラクター原案) – ニコニコ漫画

ちなみに掲載誌は6月28日発売。お金を払って雑誌を買えば約1ヶ月早く読むことが可能でした。

また、単行本1巻に収録されているのは5話までなので、今回はその続きです。

5話までの感想はこちら

この記事では、6話の概要と感想を書きます。

※ネタバレ注意。

6話の概要

スプラッター系だった前回とは打って変わって、6話は平和な日常回でした。

王都にあるセーフハウス(隠れ家?)に滞在している主人公は、貴族から強奪した獣人奴隷の身の上話を聞きます。

その後、奴隷二人と一緒に食事をして、前世の辛い記憶を思い出し、一発ヤッた後、眠ったと思ったら女神が現れ次回へ続く…という流れです。

今までと雰囲気が違う…

なんか、前回と作風が変わりましたね。5話までは血みどろで殺伐とした話だったのに、6話はやたらと平和。心温まる優しい話で驚きましたよ。

主人公もまるで別人のようでした。1話から描かれてきた精神異常者のような雰囲気が感じられません。

さらに、服が変わっているので外見も別キャラみたい。特徴的なフード付きポンチョを脱いで、詰襟の学ランみたいなのを着ています。フードを取って頭の上まで晒した姿は例の姫騎士に似ていると思いました。

あと、冷酷なはずの主人公が今回は妙に優しいんですよね。

獣人奴隷の少女に対し、自分の召使いとして働いて貯めた金で自由になっても構わないと言います。それも嫌なら逃げてもいいそうです。

いや、主人公のカノンくんって、こんな善良な人でしたっけ?相手が美少女だから甘いんか?

そんな優しさがあるなら前回の「子供も女房もいるオッサン」を見逃してやれよ~。ただ貴族に雇われていただけのオッサンを、主人公は容赦なく切り殺したんですよね。泣きながら命乞いしていたのにね…。

大黒柱を失った家族が困窮して奴隷に身を落としたらどうするんでしょう。ちなみに獣人奴隷少女は父親が自殺して、借金を背負った結果奴隷として売られたらしいです…。

主人公は身内にだけ甘いダブスタ野郎なのか?と思ってしまいますが、こうなったのには深い理由がありました。それについては後述します。

突然の善人化

今回の主人公は妙に人間味があります。意外なことに、心優しい青年のように見える。6話だけ読んだ人は、彼を異常者だとは思わないでしょう。

これまではサイコパス兼シリアルキラーとして描かれてきたので、突然の路線変更にビックリです。

また食事シーンでの発言も興味深い。

この異世界では、奴隷が主人と一緒に食事を摂るのは御法度だそうです。しかし、一人で食べるのが嫌な主人公は、身内だけの時は一緒に食べるようにしてほしいと奴隷たちに頼みます。

これは命令ではなくお願いだそうです。「俺に『命令』させないでくれ」という発言には意外性がありました。

どうも前世では、一人ぼっちで味気ない食事の時間を過ごしていたようで、こっちの世界では楽しく食べたいみたいです。

うーん、6話になって初めて真人間みたいな感情を見せましたね。前回貴族たちを容赦なく「解体」した主人公と同一人物とは思えないですよ。二重人格か何か?

この人は、1話冒頭で自分が死んで転生させられたことを知った時も、ショックを受けず平然としていたのにね。

さらに主人公は、王女護衛の件と貴族襲撃の件を反省し始めました。周りの空気に合わせすぎ、自分の性(しょう)に合っていない行動を取ってしまったことを悔いているようです。

…嘘でしょ!?ウッキウキで虐殺しているように見えたのですが…。

「気乗りしない仕事はやるべきじゃないな」とか言ってますけど、貴族の襲撃は依頼された仕事ではなく主人公が自分で始めたことでしょ?意味が分からない。

あと、入浴中の女性陣を覗いた件や、イビキのうるさいアルバート(勇者)を殺そうとした件も「性に合っていない行動」だったんですかね?

急展開すぎてついていけませんよ~。

さらに、主人公は獣人奴隷少女の姿を見て、前世(現代日本)の出来事を思い出します。

会社員時代に新人の女性が激務によって心を病んで退職。彼女を救えなかったことを悔やんでいるので、今回の人生では後悔のない生き方をしたいと言います。

なにこれ…?綺麗なカノンになってますね。突然マトモな人間になったので戸惑ってしまいますよ。

気に入らないことがあるとダンダンと地団駄を踏み、敵対する人間は無慈悲に殺害する精神異常者じゃなかったの?

原作チェック

原作小説でどうなっているのか気になったので、「Kindle Unlimited」対象の書籍版1巻を読んでみました。

それで分かったのですが、善人っぽい描写は漫画版オリジナルですね。流石に主人公が鬼畜すぎると思ったからか、漫画家さんが原作を改変したみたい。

書籍版には主人公が反省するシーンなんてありません。

また、獣人奴隷に対して嫌なら逃げて構わないとは言わず、

もし、逃げ出したときは地の果てまで追いかけて、問答無用で奴隷商人に売り払うからな

と、正反対のことを言っています。

「俺に『命令』させないでくれ」というセリフはなく、普通に命令していますし、前世の回想もないですね。

確かに、漫画版5話までの主人公はあまりにも異常でした。好きになれる部分が存在しなかったので、性格を穏やかにして好感を持てるようにしたのは悪くない改変だと思います。6話の温かい雰囲気は良かった。

でも、どうせやるなら1話から改変してほしかったですね。いまさら善人になられても、逆に違和感があります。今まで散々異常な振る舞いをしてきたのでイメージアップは困難です。

行動に矛盾が生じダブスタ野郎に見えてしまうという問題もあります。

あと、見方によっては主人公の狂いっぷりこそ本作の独自性だったので、性格が丸くなってしまうと「よくあるなろう」と変わらなくなってしまうかも…。

6話になって路線変更した理由が気になります。もしかして読者アンケートか何かで「主人公が異常すぎて好きになれない」という苦情でも来たんですかね?

コンロの件

小ネタです。

セーフハウスには当たり前のように近代的なガスコンロが設置されていたので、思わず笑ってしまいました。ナーロッパというか、中世っぽい世界じゃないんですかね?文明レベルがよく分からねぇ…。

と思って原作を読んだら「魔導コンロ」と書いてありました…。なるほど、一応考えられてはいるんですね。

おわりに

主人公が急に良心を取り戻し、優しい雰囲気になるという不思議な回でした。この先も善人のままで話が進むんでしょうかね?

ストーリー上改変が難しい部分もあると思うので時々サイコパスに戻るような気もします。

ヤングドラゴンエイジは季刊誌ですから、次が読めるのは早くて9月28日です。無料で読みたかったら10月24日まで待つ必要があります。

かなり先ですねぇ…。今は夏真っ盛りでメチャクチャ暑いですが、その頃はお外も涼しくなってますよ。

ダンジョンを造って侵入者と戦う展開を早く見たいけど、1年あたり4話のペースなので何年かかることやら。原作では結構先の話みたいなんですよね。そこまで連載が続くかどうかも不明です。

合体シーンがカットされ大してエロくない全年齢向け作品なのだから、ヤングの付かない方のドラゴンエイジに移籍して月刊連載にならないかな?今なら打ち切りになった『チートスレイヤー』の枠が開いてるかもしれないですし…。

それにしても、季刊漫画雑誌の連載作品ってどういう立ち位置なんでしょうね。長編ストーリー漫画の場合、あまりにも進みが遅くなってしまうので適していない気がするのですけど。

3ヶ月も間が開くと、熱心なファン以外前の話を忘れてそう。素人考えですが、季刊誌には一話完結作品のほうが向いている気がします。



姫騎士エルフと隠者ダークエルフ 隷属の淫紋

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