【書籍版】『回復術士のやり直し』第2巻感想(後編)&毒虫くんについて

外国人ファンも多いグローバルな狐作家、月夜涙先生の微エロ小説『回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~』第2巻を読んだ感想の「後編」です。

10000文字をオーバーすると読む時不便だと思ったので前後編に分けました。

ここから読んでいただいても大丈夫ですが、前編のリンクも貼っておきます!

【書籍版】『回復術士のやり直し』第2巻感想(前編)

2巻を読んで分かったこと(後編)

後編では151ページ以降の内容を見ていきます。アニメでは説明されていなかった設定や、突っ込みどころについて書きますよ。

レナードの声はケヤルのまま

ヒールによってケヤルの姿に変えられた近衛騎士隊長レナードについて。

アニメ版では声が変わらずレナード本人のものでしたが、原作ではケヤルの声に変えられていました(p.152)。

アニメ版で設定を変更したのは演出上の理由なんでしょうかね。一人二役より別々の声の方が盛り上がるから変えたのかも。

お気に入り?

「明確な死の予感」(p.158)という表現について。

1巻には「確実な死の予感」(p.103)という表現があります。

月夜先生はこの言い回しが好きなんですかね? 別にパクリがどうとかいう話ではなく、個人的に印象に残ったフレーズなんですよねコレ。

どうでもいいですね…。

注射器でゾンビを製造

アニメ版6話には、ゾンビのような男たちが女体化されたレナードを襲うシーンがありました。

突然よくわからない化け物が現れたので意味不明でしたが、原作には説明があります。

媚薬、筋力増強剤、興奮剤、体力向上効果を持つ成分を混ぜた薬を付与魔法で強化し、レナードの部下の血管に注射(p.159)。その結果できあがったのが例のゾンビでした。

異世界に注射器が存在する理由も書かれています。ジオラル王国の賢者が考案したそうです。ちなみに注射器と命名したのはケヤルガなんだってさ。すごいね。

また、ケヤルガは筋弛緩剤と気付け薬をレナードに注射しました。いろんな薬を持ってるんですね。彼もある意味チート薬師です。

ヒールの謎制約

ケヤルガの【改良(ヒール)】で、性別転換をすることはできないそうです(p.161)。

なんで?

顔や声まで変えられるのに、そこを弄るのは不可能という理屈が分からない。

理由も書かれていないのでモヤモヤします。ヒールってなんでもできそうなのに、時々「これはできない!」という設定が出てくるんですよね。本当に謎の能力ですよ。

ジョンの肌の色

ノルンに蹴られていたマゾ男ジョンですが、原作では黒い肌をした大男という設定です(p.167)。アニメ版では白と黄の間くらいの色でした。

これはアニメ化の際話題になったので知っている方も多いかな?

あと、この小説の同性愛者に関する記述には若干問題がありそう…。この手の話は非常にデリケートなのでこれ以上突っ込みません。

亜人のペット

ノルンはジョンに飽きたので亜人のペットを探しているようです(p.170)。

ケヤルガの本音

ケヤルガは復讐鬼やダークヒーローではなく、欲望に従って暴れたいだけの異常者でした。そう断言できる記述があります。

「俺には正義感なんてこれっぽっちもない。むかつくから殴る、気に入らないから殺す、犯したいから犯す。二度目の世界は、ただ気持ちよくやる。それだけだ。」(p.178)

と、自ら本音を暴露してるんですよね。

こんなことを書かれたら好感度ダダ下がりですよ。元から好きになれる要素のない主人公でしたけど。

さらに、ケヤルガにとって復讐は幸せになるための娯楽の一つだそうです(p.212)。

この作品は復讐ものだと思っていたけど違ったみたい…。作品のコンセプトが良く分かりませんねぇ!

作者は例のインタビューで、「最後まで復讐し続ける復讐ものを書きたいと思った」みたいなことを言ってたような気がするんですが…。

関連記事:【回復】の原作者、月夜涙先生のインタビュー動画感想

再度やり直せばOK

「失敗したら、また魔王を倒してやり直せばいい」(p.178)とケヤルガは考えています。

上手くいくまでリセマラってことですか? ゲーム感覚ですねぇ! そんな簡単にやり直せるなら、何をやっても茶番にしかならない気が。話に一切の緊張感がなくなってしまいますよ。

物語として完全に終わってしまうし、真面目に読む気がしなくなる。作者はなぜわざわざ余計なことを書いたんでしょうか。

いや、主人公が圧倒的強者じゃないと満足できない一部なろう民にとっては、これが正解なんですかね?

女装プレイ

【剣】の勇者ブレイドは、1周目でケヤルに女ものの服を着せ襲っていたそうです(p.191)。

ブレイドはレズビアンであると同時に極度の男嫌いなので女じゃなきゃ嫌。しかし出征中で手頃な女がいないから男を女装させて襲ったということみたいですけど…?

ブレイドはそれで満足なんですかね? 考えれば考えるほど頭が混乱してきます。

回想シーンのノルン

1周目の魔族との戦争で、ノルンは水源に毒を流しました(p.196)。これ、氷狼族も同じことをやってましたよね。この作品では敵も味方も発想が似通っている気が。

3巻以降の内容ですけど、復讐対象者をゾンビに襲わせる展開を繰り返したり、ブレイドが女性を襲うためケヤルガと同じく媚薬を持ち歩いていたりと、少々ワンパターンのように感じられます。

あと、ノルンって頭脳派と言うより典型的なサイコパスだったんですね。良心の呵責がないので、目的のためならどんな非人道的な手段でも使えるのが強みのようです。

回想シーンを読む限りでは、頭を使って戦うのではなくゴリ押しの無差別攻撃で勝つスタイルみたい…。

三英雄

回想シーンで三英雄の一人【神速】のガルドについて言及されています(p.197)。アニメ版では【鷹眼】トリスト以外の名前は出ませんでした。

もう一人は誰なんでしょうね。そのうち出てくるのかな?

コロシアムの仕掛けを弄るケヤルガ

ケヤルガは王国兵と戦う前にコロシアムに忍び込み、結界の仕掛けを作り変えていました。アニメ版ではカットされていた忍び込む場面が原作では読めます(pp.202-203)。

なお、1周目のケヤルはコロシアムで無理やり魔物と戦わされました(p.206)。だから、コロシアムの仕掛けや厄除けの首飾りのことを知っていたのでした。

唐突な敵キャラ紹介

文字数稼ぎみたいなキャラ紹介が突然入りました(pp.213-215)。復讐対象の勇者3人(攻略済みのフレアを含む)について詳細に説明してくれます。

これいる? 途中から読んだ人のためなんですかね? それとも読者が忘れているかもしれないから念の為に書いたのでしょうか?

ちなみに、もし2周目の【剣】と【砲】の勇者がまともだったら見逃すつもりだそうです(p.216)。

魔術

フレイアは全属性の魔術が使用可能だそうです(p.221)。スマホ太郎こと望月冬夜くんと同じだ~。

また、複数の属性の魔術を混ぜて撃つこともできます(p.223)。これは『俺だけ入れる隠しダンジョン』で見ました。きっと「なろうあるある」なんでしょうね。

フレイアを強化しすぎると、記憶が戻って敵に回った時にヤバいと危惧するケヤルガ(p.228)ですが、記憶が戻るような展開があるとは思えません。なろう主人公の所有物が持ち主の手から離れることなんてあるのか?

陰茎が苛立つ?

ケヤルガがコロシアムで王国兵と戦う場面に、「全身に殺意と敵意を浴びる。だめだ。勃起しそうだ。」(p.239)という文があります。

殺意を浴びてアレをイキり立たせるなんて、相当やべーやつですね。

自動生成された偽マフティー(かぼちゃ)の珍字幕を彷彿とさせます。

狂人のふりをする狂人

ケヤルガは狂ったふりをすることで、王国兵に人質を助けるつもりがないと思わせ、救える人質を増やそうと考えていました(p.251)。

一見マトモな考えのようですが、本当に人質を助けたいのだったらクレハの提案に従い、輸送中を襲ったほうが良かったと思います。

あと、ケヤルガは狂ったふりをしなくても素で狂ってるやろ。

おなまえ

コロシアムで処刑を指揮していた髭のおじさんはタレトヤ隊長という名前だそうです(p.253)。アニメ本編では明かされませんでした(EDテロップには書いてある)。

また、アニメではカットされていましたが、副隊長のバーコという人物が登場。王国軍の悪行を聴衆の前で暴露しました。

なお、非情なケヤルガは利用価値がなくなったバーコの殺害を命令。セツナの能力で氷漬けにして遺体を隠します(pp.261-262)。仲間の姿を見られたので証拠隠滅のため殺したようですが、ヒールで記憶を消せばよかったじゃん。

村を襲った兵士の一人だから許せないという気持ちは分かりますが、王国を裏切ったのだからどうせ処刑されるでしょ。わざわざ味方の手を汚さなくてもいいじゃん。

いちいち無益な殺生をするケヤルガは小悪党みたいに見えて好感が持てないんですよね。

「俺は無用な殺しは好まない。ちゃんと殺す相手は選ぶ」(p.264)なんて言ってますが、説得力ゼロですわ。

ケヤルガを好きになったのは錯覚

アニメ版7話には、「記憶を消したからといって(フレアの)性格が変わったわけじゃない。自分だけを愛していた王女フレアが、自分と俺(ケヤルガ)を愛するようになっただけ」というモノローグがありました。

視聴当時の筆者は、「性格が変わってないのに、なんで他人であるケヤルガを愛するようになったんだよ!」と思いましたが、原作にはこれの解説があります。

フレイアがケヤルガを愛するようになったのは、「催眠術と精神操作技術と、強烈な快楽によって刻み付けられ、頼れるのが俺だけという状況での旅が続いたことによる錯覚」(p.273)だそうです。

スッキリしない説明ですが、洗脳まがいのことをしているのは分かりました。

たまたま友人ができたら…

これから向かうブラニッカの街で、「たまたま友人ができて、たまたま妹姫の命令による攻撃でその友人が死ねば。それは大義ある復讐だ。」(p.282)とケヤルガは考えます。

アニメ版を11話まで見た方なら分かると思いますが、その通りになりましたね。

復讐の口実を作るため、わざと死ぬよう誘導したのかな? 友人(商人カルマン)が殺害される場面は次巻(3巻)の内容だと思われます。どのように書かれているのか気になりますねぇ!

謎あとがき

2巻のあとがきなのに、なぜか2巻の予告みたいな文が載っています。

「【剣聖】クレハも登場! 最強の刺客相手にケヤルガがどう立ち向かうかをご期待ください!」

いや、もう読んだので知ってるのですが! いまさらご期待とか言われても…。まあ、あとがきを先に読む人もいるとは思うけどさ。

それにしても、あとがきの内容が薄すぎませんか? こんな内容のない文章を載せるくらいなら、あとがきカットでいきなり終わってくれたほうがマシかも。

これってどこか他の場所で使った文章を再利用しているのでしょうか?

オーバーラップから出ている別作品(スライム転生)の宣伝や、しおこんぶ先生への謝辞も、文字数稼ぎにしか見えません。

まあ、しおこんぶ先生には感謝してもしきれないですよね。この絵じゃなかったらアニメ化もされず、ひっそり打ち切りになっていたかも。絵師の力は大きい。

毒虫

コロシアムで人質にされた村人たちは遅効性の毒を飲まされていました。これはアニメ版と同じ。

その中で少年だけ毒の回りが遅く、ヒールが間に合い一命をとりとめました。

放送当時視聴者から、「身体が小さい少年の方が毒の回りが速いはずなのに生き残れたのはおかしい」という突っ込みが出ていたのですが、原作にはしっかり理由が書いてあります。

少年は旅行先で「毒虫」に刺され、わずかばかりの抗体を有していたので助かったようです(p.258)。

掲示板の毒虫くん

ところで毒虫といえば、5chライトノベル板の「MF文庫J総合スレ」などで暴れ回っている毒虫くんを思い出してしまいますね。

毒虫くんというのは、月夜先生が小学館ガガガ文庫から出している『史上最強オークさんの楽しい種付けハーレムづくり(以下オークさん)』を擁護しつつ、同レーベルの『千歳くんはラムネ瓶のなか(以下チラムネ)』に対する罵詈雑言を大量に書き込んでいる異常な人物のことです。

「毒虫」という固定ハンドルネーム(コテハン)を使っているわけではないのですが、文体や書き込む内容が特徴的なので簡単に同一人物だと分かります。半コテというやつですね。

毒虫の由来ですが、「蠱毒」と書くべき所を誤って「毒虫」と書いたので、スレ住人が面白がってその名で呼ぶようになったようです。

月夜先生=毒虫くん?

なぜここで毒虫くんのことを説明したのか。それは、彼が月夜先生と同一人物であるという疑惑が存在するからです。

5ch当該スレ住人の多くは「毒虫=月夜涙」だと認識していますし、筆者も、毒虫くんが月夜先生本人であってもおかしくはないと思っています。

毒虫くんはろくに推敲をせず、ものすごい勢いで書き込むので、誤字脱字はもちろん、大量のボロを出しているんですよね。

誰も月夜先生の話題を出していない状況であっても、自分が月夜涙であるという前提で色々書き込むので非常に怪しいです。

最近はツイッターへの投稿が止まっていますが、頻繁にツイートしていた頃は5chとツイッターの投稿時間や内容を比較し、関連性を読み取ることができたようです。

なりすましの愉快犯という可能性もゼロではありませんが、書き込み内容を見ると、本人のような気がして仕方ないです。

決定的な証拠がないとはいえ、本人以外がここまでムキになって月夜作品を擁護し、『チラムネ』などに対し恨み混じりの中傷を続けるとは考えづらい。

なりすましだったらそれこそ精神狂ってますよ。それに他人だったら、長期間あのような書き込みを繰り返すモチベーションが続くとは思えません。

まあ、自分を月夜涙だと思いこんでいる精神異常者の可能性もゼロではないですが…。ネット上には変なやつが多いですからね。

毒虫くんが『チラムネ』を憎む理由

次に、なぜ毒虫くん(=月夜先生?)が『チラムネ』を憎み、アンチ行為を行っているかについて考察します。

月夜先生の『オークさん』は、「小説家になろう」から直に書籍化したわけではありません()。

「第13回小学館ライトノベル大賞」の優秀賞を受賞し、デビュー(刊行)が決定しました。

毒虫くんが敵視している『チラムネ』も、同様に第13回の優秀賞を獲得した作品なんですね。(応募時の題名は『ラムネの瓶に沈んだビー玉の月』)。

毒虫くん(=月夜先生?)は、同期の『チラムネ』が人気になり部数を伸ばしているのに、『オークさん』はそれほど売れていないことに苛立ち、嫉妬して暴れているようです。

『オークさん』は完全書き下ろしではなく、なろうで少しだけ書いていた作品が元になっているらしい。『最強種族だが慢心せずに知識と技を極めてハーレムを作ろう』という作品ですが、現在は削除されているので詳細は不明。また同作品のタイトルは何度も変更されていた模様。

◆参考リンク:【最強種族】の削除について|月夜 涙(るい)の活動報告

ところで、当時既に書籍を何作も出していた月夜先生が、なぜ新人賞に応募したのか謎です。出来レース説もありますね。

あと、毒虫くんはなぜガガガ文庫スレではなくMF文庫Jスレの方で暴れているんでしょうね? 月夜先生がMF文庫Jで書いたのは、『英雄教室の超越魔術士 ~現代魔術を極めし者、転生し天使を従える~』です。

にもかかわらず、ガガガ文庫の『オークさん』を褒め、『チラムネ』を貶すような書き込みを、MFスレでしているのは不思議。

筆者は最近毒虫くんの存在を知ったので、そのあたりの事情が分かりません。ガガガスレ住人が手強いから逃げてきたんですかね?

おわりに

毒虫くんは自分のことを「月夜王」と呼んでみたり、「腰巾着」を誤って「腰雑巾」と書いたりと、なかなか見ていて飽きない荒らしです。

また、最近の書き込みを見ると、精神状態がかなり悪化していることが推察できます。

『チラムネ』をはじめ、彼が敵視している作品の売上を落とすためにロックダウンを願うなんて、マトモな精神状態ではありません。

「ロックダウンで書店が閉まれば売上で勝てる」という思考は本格的にどうかしています。

2021年夏発売予定の『回復術士のやり直し』10巻は未だ出ていませんし、月夜先生はネタ切れ、もしくは精神的な理由で小説が書けなくなっているのでしょうね。

「小説を書きたい」というツイートは、書きたくても書けないという苦しい心の叫びなのかもしれません。

毒虫くん=月夜先生が事実だと仮定した場合、書けない苦痛を紛らわすためムキになって掲示板を荒らし回っているようにも見える。

疑惑の多い作家ですし、突っ込みどころ満載の作品もありますが、ここまでおかしくなってしまったのを見るとなんだか気の毒になりますよ。

ライバルの売上減少を願い、壊れたテープレコーダーのように「ロックダウーン」を連呼する姿には哀愁さえ感じます。

『回復術士』のアニメ化決定以降、レビュー系のYouTuberやブロガー、5chねらー、まとめサイト、SNS上の一般人が寄ってたかって月夜作品を酷評するものだから、ストレスで心が壊れちゃったのかもしれませんね。

何を書いても叩かれるという強迫観念に押しつぶされ、執筆できなくなっているのかも。

ああ見えて繊細な性格だったという可能性も十分にあります。

毒虫くんが『チラムネ』のことを「ガンギマリラム太郎」と呼んで罵倒してるのは、『回復術士』が「ガンギマリホモ太郎」呼びされたのが相当辛かったからかもね。

人は自分が言われて嫌だった言葉で他人を攻撃するものですから。

加えて、ケヤルガ役の声優さんと鬼頭明里さんが同棲していた件にショックを受け、嫉妬で精神状態がさらに悪化していなければいいのですが…。

月夜涙ファンの方がいたらSNSや手紙で応援してあげてください(他力本願)。筆者は別にファンじゃないので何もしません。

ちなみにファンレターの送り先は、

〒102-8177
東京都千代田区富士見2-13-3
角川スニーカー文庫編集部気付 月夜涙先生

狐のイラストでも描いて送ったら喜ぶんじゃね?(適当)

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