2022年冬のなろう系アニメ『失格紋の最強賢者』第2話「最強賢者、迷宮(ダンジョン)へ。」の感想です。
主人公は前回、人間に擬態していた魔族デビリスを倒しましたが、2話はその直後から始まります。
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グイグイ来るヒロイン
いきなり主人公に抱きつく金髪ヒロイン(ルリィ)。
距離が縮まるのが、はえーよ!出会ってまだ間もないのにベタベタしちゃってさぁ…。軽く引きました。
このヒロイン、意外に押しが強いですね。ボディタッチも多い。大人しそうに見えたけど、実は肉食系なのかも。清楚系ビッチってやつかもしれません。
もし主人公より優れた男が現れたら、すぐそっちに乗り換えるタイプか?NTR好きの妄想が捗りそうなキャラですね。
なろう系なので、本編でそういう展開はありえないですけどね。主人公より優れたキャラの存在は許されないからね。
無能国王?
国王に謁見した主人公は、魔族討伐の褒美として「全ダンジョンの資源利用権」を要求します。
いや、あまりにも要求が大きすぎるでしょ…。全ダンジョンは流石に欲張りすぎでは? 第3話で判明するのですが、この王国は小国ではなく、少なくともアメリカ合衆国程度の広さがあるんですよね。
主人公本人も「大きくふっかけて」いることを認識しているのですが、国王は「そんなことでいいのなら、いくらでも許可する」と、事もなげに承諾してしまいました。
いやいやいや!重大な利権をそんな軽々しく与えちゃダメでしょ!下手すりゃ主人公に国を乗っ取られるぞ…。少なくとも、一介の学生に与えていい利権じゃない。
なんかこの国王は、「自国の資源の価値が理解できない無能」として描かれているんですよね。
さらに国王は、魔族はいなくなり平穏が訪れたと早合点します。主人公が倒したのは魔族一体だけですし、他に隠れていた魔族が失踪したことも知っているのにね。
残った魔族が攻めてくる可能性を一切考えていないなんて、思慮が浅すぎでしょ…。今まで国が滅びなかったのが不思議ですよ。
この作品も例のごとく、主人公を活躍させるために周囲の知能を低下させているように感じます。知能デバフというやつですね。なろう系作品では時折見られる状態です。
転生後の世界の人間は、国王に限らず無能になりすぎなんですよね。校長も主人公に言われるまで、魔族が攻めてくるという考えを持てていませんでした。大人が頼りなさすぎる。
極めつけに国王は、「我々にできることは何もない」と責任放棄し、主人公に「魔族対策の準備を一任する」と言い放ちます。いや、主人公と学生たちに国を守らせるってどういうことなのよ?
王の家来は何をしているんでしょうね?人材が全くいないのか?軍隊は存在しないのでしょうか?やっぱり、この国が今まで滅びなかったのが不思議すぎますよ。
魔族も無能?
国王が無能だと書きましたが、魔族の方も無能っぽいんですよね。お互い無能だから均衡が保たれていたのかな?
魔族は人間世界に数百年もの間入り込んでいたのに、誤った魔法知識を流すだけで直接攻撃を仕掛けることは無かったようです。
主人公の話によれば、魔族は結集すると、王国を滅ぼせるほどの戦力があるらしい。そんなに強いんかい!
それなのにコソコソ隠れてデマを流すだけって意味が分かりません。主人公が現れるまでは正体がバレず人間社会に入り込めていたのだから、いくらでも内側から攻撃するチャンスはあったでしょうに。
早めに攻めておけば主人公に結界を張られることもなく、容易く人類を滅ぼせたのにね……。
なぜ数百年も待っていてくれたんでしょうね?
まあメタ的に言うと、主人公に倒されるためなのですが、それを言ってはいけません。
前世の俺Sugeee!
主人公が宝物庫を見て回ると、前世の自分が作った強力なアイテムがありました。ただし、無能な現代人には価値が分からないので使えない武具扱いされています。
なにこれ…全ての事象は主人公に関係しているんですかね?それとやっぱり周囲が無能化されている。
本当に主人公が気持ちよくなるためだけに存在している世界なんですね。なろう系作品にはそういう傾向があるけど、本作は極端です。
ダンジョンへ
足手まといになるから…と気乗りしないヒロインたちを説得し、ダンジョンへ連れていく主人公。
3人の得意分野が違うのでパーティのバランスが良い…みたいなことを言ってるけど、主人公は強すぎるから一人で十分やろ? パーティ組む意味ある?
本人たちの言う通り、足手まといにしかなっていない感じでしたよ。結局ボス戦ではヒロインを避難させ、主人公一人で戦ってましたし…。
まぁ、今後の戦いにそなえて、ヒロインたちに経験値稼ぎをさせたかったんでしょうね。
あと、可愛い女の子とダンジョンデートをしたいという下心もあったのでしょう。主人公は中身おっさんのくせして、未成年のヒロインにデレデレですからね。
おわり
2話にはこの他にも気になるポイントがありましたが、全部書くとキリがないのでこの辺で終わります。