なろう系アニメ『賢者の弟子を名乗る賢者』感想【5~8話】

2022年冬のなろう系アニメ『わしかわ』こと、『賢者の弟子を名乗る賢者』の5話から8話までの感想です。

なお、筆者は執筆時点で最終回まで視聴済みですが、まとめて書くと長くなるのでこの記事は第8話までということで。

各話のあらすじを書きつつコメントしていきます。

1話から4話の感想はこちら

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賢者の弟子を名乗る賢者 THE COMIC 1

第5話「わし、再・誕!」

前回ラストで街がゾンビに襲われていましたが、今回はその直後からの開始。主人公はヴァルキリー七姉妹を召喚し、ゾンビとその親玉である半魔族の討伐を命じます。

謎演出

戦闘シーンではBGMとしてOP曲が流れるのですが、違和感しかなく、何とも言えないチープさを感じてしまいました。

曲そのものが悪いわけではなく、映像と合っていなのが原因だと思います。どんよりとした空の下でゾンビと戦っている時に、爽やかな曲を流すというのはちょっと違うのでは?

この曲の場合、敵を倒して青空が戻った時などに流すと、爽快感があっていい感じだと思うのですが……。このアニメは絵が動かないだけではなく、所々演出センスが不思議な感じですね。

説明不足感

また、会話シーン(5:45頃)で、主人公の声がするのに、口パクをしていないのは何かの演出なのでしょうか? テレパシー的なものかと思ったら次のカットでは口が動いてるし、単なるミス or 手抜きにも見えました。

あと、このアニメは、視聴者が原作を読んでいる前提で作られてるんでしょうかね? キャラが作品独自の固有名詞を出して会話するのですが、視聴者にはそれが何か知らされていないので意味不明でした。説明不足が酷いよ。

ゾンビ戦は前半であっさり終了。9分程度で終わりましたヨ。超スピードですね。結局このゾンビは何だったんでしょうかね? 黒幕はいるのか?

一切説明がないまま、次の場面に移ってしまいます。

皿がない

冒険者達との打ち上げ飲み会が始まるのですが、ここの絵が気になりました。

机の上に大皿だけあって各自の取り皿がありません。大皿から直接食べるスタイルなのかな? 単なるミスなのか、異世界特有の風習なのか気になります。

余談ですが、以前『賢者の孫』第5話のティーカップ配置がネタにされていましたね。あれは確かに変な配置だったけど、全員分あるだけマシだったのかも。

キャプチャを貼ると著作権上の問題があるかもしれないのでイメージ図を↓

謎ホログラム

翌日、主人公は所用で術士組合へ行きます。そこで投票箱みたいなものから妖精のホログラムが現れ「ありがとう優しいんだね」とお礼を言うシーンがあるのですが、ちょっと意味が分かりませんでした。

思わずポカーンとしてしまいますよ。何だったんでしょうねこのシーン? これは募金箱だったの????

「何に何を入れたか」という肝心な部分が描かれていないので、全く意味が分かりません。

主人公は「なんじゃこりゃ」と言っていたけど、それを言いたいのは視聴者のほうですよ。なんかほんとに説明不足で一見さんお断りアニメですね。

元プレイヤーと会話

次に、新キャラであるギルドの団長とお茶をするシーンになります。ギルドの団長はやはり元プレイヤー(主人公と同じく、中身が現実世界の人間)でした。

団長は長々と身の上話をしますが、過去を回想するシーンはほぼ静止画でした。主人公と違い団長は、当初現実世界に戻る方法を探していたようです。

ところで主人公のほうは異世界に順応しているけど、現実世界に帰りたくはないんでしょうかね? そもそもミラ様は何をしたいのか分かりません。目的が一切不明。

第5話まとめ

今回は何を見せたいのかよくわからない話でした。内容がなさすぎるし、これっぽっちも面白くなかったです。主人公の目的が示されていないので続きが気にならないですし……。

あっ、そうだ。一つだけ良かった所、面白い所がありました。バルキリー七姉妹全員を、一人の声優(戸松遥)さんが演じていたんですよね。声色の使い分けがすごい。エンドロールを見るまで気が付かなかった。

戸松さんは多くの作品に出演されていますが、個人的には『桜Trick』の主人公・高山春香の声が印象に残っています。

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桜Trick 1巻

第6話「わし、着せ替えっ!」

主人公が起床し馬車で移動していると、猫が出てきて急ブレーキ。続けて風の精霊が現れるという不思議なシーンから始まりました。

その後、王様にこれまでの冒険について報告し、資料を提供します。主人公たちは何かを調べているらしいですが、見ているこっちには目的がよく分からんという。

これは、今までの話を何回か見返せば分かるものなんでしょうかね? 原作未読の人に対して若干不親切な感じがします。もう少し分かりやすい構成にしてほしかった。

着せ替えシーン

サブタイトル(エピソードタイトル)の「わし、着せ替えっ!」はすぐに回収されます。王様と会話した後、王宮のメイドに何度も着せ替えをされる展開に。いろんな衣装や髪型のミラ様(主人公)が見られます。

確かに衣装は可愛らしかったですが、主人公は中身オッサンだからなぁ~。しかもジジイ口調だしなぁ……。

話についていけない

あと、相変わらずメインストーリーというか、話の軸がよく分かりません。第6話は主人公と王様の会話するシーンが中心なのですが、本当にただ二人が会話しているだけ。まさに視聴者不在と言った感じでした。

見ている人に何かが伝わるようなセリフではなく、作中の専門用語を用いた意味の分からない会話なんですよね。

露骨な説明ゼリフは嫌ですが、その対極の全く視聴者に意味が通じないセリフも問題だと思います。やはり、視聴者が原作に目を通している前提で作られているのか?

今回は会話シーンと、主人公や王様の配下の者が何処かへ出掛けすぐ帰ってくるシーンの繰り返しですね。何かを調査していることは分かるけど、それ以上は分からないという。

主人公不在のダンジョン探索

一応ダンジョンを探索するパートがあるのですが、主人公本人は王宮に残るというね……。召喚したダークナイトと猫型獣を派遣しただけです。

王様の配下の者が穴を掘る所や、ダークナイトが熊と戦う所を見せられても「なんじゃこれ……」って感じでした。

あと、熊に苦戦していると、謎の新キャラ(チャイナ服の格闘娘)が登場し助けてくたのですが、主人公と対面することはなく、すぐに立ち去りましたね。

この短い登場はなんだったんでしょうか? 使い捨てキャラってことはないですよね? 何かの伏線なんだよな……? 一応主人公の知り合いで九賢者の一人らしいですが。

作画に関して言うと、相変わらず動きが少なく、戦闘シーンも3DCG部分と口パク以外はほぼ動いていませんでした。

第7話「わし、最強!」

冒頭に説明が入りました。

ソウルハウルという人が聖杯を求めていて、その素材のありかを知るには、巨大な資料庫の最下層に行かなければならない……ということらしい。

前回、王様の配下とダークナイトが資料庫に入るために必要な鉱石を手に入れてくれたので、いよいよ主人公が資料庫に乗り込むようです。

唐突に説明が入ったのは、制作陣も(スタッフも)流石に話が分かりにくいと思った(気づいた)からなのでしょうか?

説明パートのおかげで今回主人公が何をするの分かりました。ただし。ソウルハウルが聖杯を求める理由はよく分からなかったですし、相変わらず謎は残っています。

確か、ソウルハウルって『ありふれ』のハジメちゃんみたいな眼帯をした厨二衣装の人だったはず。なんか以前聖杯の話もしていたような気はしますが、結構前の話だったと思うので詳細は覚えていません。

そもそも、解説なしでは全貌が見えないストーリー構成はマズいのでは? なんか根本的に描写が不足している気がします。

予備知識なしでアニメから入った層(私もそうです)には話が分かりづらすぎる。実はさり気なく説明されており、注意深く見れば理解できたのかもしれません。ただこのアニメ、映像がチープな紙芝居ですし、見返す意欲がわかないんですよね……。

学園へ

ストレートに資料庫に行く話かと思いきや、学園のケモミミ先生の手助けをする話になってるんですが……。なんなのこれ?

ケモミミ先生は召喚術を教えているのですが、この時代では召喚術が衰退しているらしく生徒も少ないみたい。そこで主人公が審査会に出て召喚術の凄さを見せ、復興につなげようという話になりました。

前からですが、話が脇道に逸れまくりますねぇ……。冒頭の説明で主人公の一応の目的は分かったので、早く資料庫に行ってほしかったですね。

そうそう、審査会ではなろう名物「嫌味な噛ませ貴族をギャフンと言わせる展開」が見られますよ!

それにしても、飛び入り参加していいのが謎だよなぁ。ミラ様は学生でもないのに参加資格あるんでしょうかね? よく分からん審査会だ。ケモミミ先生の生徒ってことになってんのかね?

第1話で急に歌いだした天使がいましたけど、主人公は審査会で彼女を召喚して歌を歌わせましたね。観客席の人々は皆、称賛します。

審査会の後、どこかで見たことのあるエルフの青年(王様の配下だっけ?)と召喚対決するシーンもありました。彼には主人公の正体がダンブルフだとバレましたね。

結局、資料庫を探索する話は次回に持ち越し。扉だけ開けて終了します。うーん、内容が薄いし展開遅すぎじゃないですか?

同季なろうアニメの、『失格紋の最強賢者』とは対照的です。あちらは超スピードで話が進みました。もし本作を『失格紋』のペースで作ったら、第7話までの内容を3話でまとめられそう。そっちのほうが逆にわかりやすかったかもしれんね。

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【耳かき・吐息】新・ねこぐらし。〜ソマリ猫娘 編〜【CV : 戸松遥】

第8話「わし、ダンブルフ」

第7話ラストシーンの続きからです。主人公、ケモミミ先生、エルフの3人は地下の資料庫に侵入します。これ、資料庫と呼ばれているけど、魔物が出るし普通にダンジョンなんだね。

道中でサラマンダーでマウント(?)するシーンがありました。ケモミミ先生の召喚したサラマンダーは、オオサンショウウオのような姿で丸っこく可愛らしい。エルフのはスラッとした姿で動きが素早い。

対して、主人公ミラ様のサラマンダーは格が違い、もはやドラゴンだったので先生は驚愕します。なろう系チート作品において主人公賞賛は必須ですね。

あと、伏線回収なのか知らんけど、第6話で王様の配下の者が回収した鉱石を置いたら扉が開く仕掛けがありました。その後主人公一行は、色々なギミックをクリアしつつ奥へ進み、資料の置いてある部屋に到着。手分けして資料を転写していきます。

主人公は南大陸の植生の資料を探しに来たと言ってますが、二人に嘘をついてるのでしょうか? 「わし、ウソついた……」は第2話のタイトルです。

前回、聖杯について調べているという説明があったと思うんですが、主人公と王様は一体何を調査してるんですかね? 植生が聖杯とどう関係しているのか分かりません。

結局どんな資料を持ち帰ったのか分からないまま、前半の資料庫探検パートは終了します。

メイド妖精に正体を明かす

主人公は王都に戻り、王様に資料を渡し、エルフの青年に正体を明かしたことを伝えます。それを聞いた王様は、もっと主人公のことを待っている人がいると言いました。

そういうわけで、後半は青髪のメイド妖精(CV:堀江由衣さん)に正体を明かす話かと思いきや、主人公は彼女の所ではなく野原へ行き、白いドラゴンを召喚して飛び回ります。

どういうことなんでしょうねこれ? このパートは意味不明でした。なんのために召喚したのかな? 移動のためではないはず。メイドは王宮というか王都にいるから、会いに行くために出したわけじゃない。

しばらく会ってなかったから、会いたくなったのか龍に? ここに挟む意味がよく分からんな。脈絡のないシーンに見えます。

長い間ダンブルフに会えなくて寂しかったというドラゴンのセリフを聞いて、主人公はメイド妖精に正体を明かす決心をしたってことなのかなぁ? でも唐突だよなぁ。

でまあ、この後は予想通り正体を伝える話になりました。でもこれ、まだ嘘ついてるよね。中身が異世界(現代日本)のオッサンであることは語ってないよね。

感動エピソードとして演出されていますが、個人的に全然感動できませんでした。ダンブルフだった頃のメイドとの交流が一切描かれてないので、感情移入が難しいんだよなぁ……。

ここにも視聴者置いてけぼり感があります。作中の人物しか知らないエピソードで感極まってくれてもなぁ……。

あと、主人公とメイドが一緒に風呂に入ったり、添い寝したりするシーンもありました。ただこれ、少女の姿になったとはいえ中身はオッサンなので、若干危ない香りがするんですが。

しかもメイド妖精は主人公の本当の正体を知らず、老人だと思ってるわけですよね。つまり老人と一緒に風呂に入ったり、寝たりしていることになります。喜んでそういうことをする感覚が分からない。それだけ慕ってるってことなのかな?

おわりに

話の本筋がよく分からず、視聴が少々辛いアニメですが、キャラクターデザインは悪くないと思います。ミラ様(主人公)の衣装はどれも可愛らしいと思うし妖精のメイドも好き。

それにしても、主人公は「のじゃ」喋りをやめないんでしょうか? ダンブルフだったことを隠しておきたいなら、なおさら口調には気を使ったほうが良さそう。

しかも主人公は、あくまでゲーム内のなりきりで老人口調を使っていただけ。現実ではそこまで老いていないという設定です。ゲーム世界が実在する世界のようになり、実質的には異世界転移のような状況になっているのに、相変わらずなりきりを続けているのは謎。

まあ、作者が「のじゃ」口調で喋る少女が好きだからそうしているのかもしれないので、突っ込むのは野暮ですね。

次:9~12話(最終回)の感想はこちら

 

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