第十一話「回復術士は、ノルンの蛮行に心を痛める!」
次が最終回だというのに、重要性の低そうな日常パートや官能シーンに尺が取られ、メインストーリーがあまり進みませんでした。あと一話で終わるのか?
あらすじ
主人公ケヤルガは無力化したブレイドに復讐を開始。悪趣味なゲームを仕掛けます。
それは、「ゾンビのような男たちがブレイドを食べようと襲いかかってくるが、彼らの性欲を満たせば食べられずに済む」というものでした。
朝まで食べられず生きていれば逃がすと主人公は言いますが、努力もむなしく、ブレイドは食べられてしまいました。
主人公はブレイドから奪い取った宝玉と契約を行い、自分専用の神装武具を手に入れます。
そのあとノルン姫が演説を始めますが、それは街の住人の怒りを買うような内容でした。ヤジが飛び交う中、暴漢がノルンに襲いかかります。
しかしそれは、ノルンによる自作自演でした。彼女に手を出したことを口実に、王国軍は無防備な住人への攻撃を開始します。
住人が虐殺されていく様子を傍観していた主人公でしたが、魔族の商人カルマンが兵士に切られるところを目撃。彼のもとに駆けつけた時にはすでに絶命していました。
友達を殺されたと憤る主人公は復讐を誓い、剣を抜いて次々と兵士を切り捨てていくのでした。
さらに街の上空にフレア王女の巨大な映像が現れ、次回に続きます。
気になった点
スローペース
あらすじだけ読めば話が進んでいるように見えますが、意外と日常パートが長く、最終回直前にしてはゆったりとした展開でした。
三英雄の一人【鷹眼】との会話や商人との交流が、ある意味丁寧に描かれています。
専用武器である神装武具を手に入れるシーンにもしっかり尺を取っていました。回想映像を流しつつ主人公がいろいろと説明してくれます。
第七話あたりから妙に日常パートが長くなりましたが、キリのいいところで終わらせるための時間調整なのでしょうかね。
スッキリしない復讐
ブレイドに対する復讐は盛り上がりに欠ける印象。結構エグいことはしているものの、期待していたのとは違いました。
近衛騎士隊長レナードの時のように、どこから来たのかわからない謎のモブゾンビに襲わせるという内容ですが、主人公は直接手を下さなくても満足なのでしょうか?
恨みがそれほど感じられません。
まあ、二周目ではほとんど被害を受けていない以上、恨みもへったくれもないのかもしれませんが……。
だとすると、しっかり命を奪ったのが不思議です。フレア王女は記憶を消して生かすけど、ブレイドは駄目なんですね。
そもそもブレイドは命を奪われるほどの悪事を働いたのかという疑問もあります。街の娘を犯すシーンはありましたが、人殺しのシーンはなかったはず。
二周目で主人公に与えた被害は軽微という点と、人殺しはしていないという点から、主人公の行動は過剰な制裁だと解釈することもできます。要するにやり過ぎ。
特に恨んでいない相手を興味本位で痛めつけているようにも見えるので、爽快感がないのは当然かもしれません。
あと、食人シーンって、規制解除されたとしても見て楽しい内容ではないですよね。それで興奮できる人ってどれだけいるのでしょう?
リョナやスカがいける筆者も食人は無理ですわ。
兵士がいないせいで……
ある意味伏線回収なのかもしれません。前回、ブラニッカの街を守る兵士がいないことに疑問を覚えましたが、さっそく被害が出ました。
ノーガードで王国軍を招き入れた結果、住人が虐殺されてしまいます。
ただ、これで悲劇だの復讐だの言われても、「そりゃそうなるわな」という感想しか出ません。
住人が犠牲になった責任って、ノルンだけではなく、自軍の兵士を配置しなかった魔王や領主にもあるでしょ。
そもそも自警団や民兵さえ存在しないって、世界観が謎すぎる。平和な時代ならまだしも、魔族と人間が戦争中という設定でしたよね?
しかもブラニッカは国境付近にある最前線の街。非武装で放置されているのは意味不明です。
主人公の復讐の口実づくりのために、世界そのものの知能指数が下げられている感じで白けますね。
突然友情に目覚める主人公
魔族の商人カルマンの立てた死亡フラグがついに回収。ノルンによる虐殺が進行する中、兵士に切られ絶命してしまいました。
「この街でできた初めての友達なのに……いいやつだったのに……なんで死なないといけないんだ……」
と嘆く主人公ですが、これって彼の本心なのでしょうか? 金づるとか、商売相手とかではなく、本当に彼を友達だと思ってたんですかね?
主人公の口から「友達」という言葉が出たのは意外だったので疑ってしまいますよ~。
ヒロインたちは「俺の所有物」なのに、出会って間もないカルマンは「友達」なの? この主人公が他者に友情を抱けるなんて、普段の言動からは信じられないですね。
カルマンの亡骸に水滴が落ち、その直後に雨が降り出す演出がありましたが、これも意味深。最初の水滴が主人公の涙なのか、雨粒なのか、わからないようにしてあります。
実は全然悲しんでおらず、復讐の口実ができたと喜んでおり、泣いていないという可能性も……。
また、少し前のシーンにも違和感がありました。窓からカルマンが斬られるところを見た主人公は、すぐ外に飛び出したように見えるのですが、よく見ると服が変わってるんですよね。
前のカットでは部屋着だったのに、しっかり装備を整えています。映像的には一瞬で飛び出したように見えるけど、実は結構時間が経っていたのかもしれません。
カルマンの命が助かってしまったら復讐の口実に使えないので、わざと出るのを遅らせたと邪推することもできます。
主人公のヒールは万能なので、生きてさえいればどんな傷でも治せてしまいます。だから時間を潰して息絶えるまで待っていたのかも?
本作の主人公って、最低限の信念は持っているダークヒーローなのか、復讐を言い訳に他者を痛めつけることを楽しんでいるだけの異常者なのか、はっきりしないんですよね。
作り手は、そのへんの解釈を視聴者に委ねているのかもしれませんが、なんか見ていて頭が痛くなるんだよなぁ……。
主人公をどのように見るかによって解釈が大きく変わるシーンでした。
良かった点
脇役の生存
酒場で主人公と相席したモブのおじさんたちが生存が確認されました。賞金稼ぎの襲撃で命を落とした思ってましたよ~。無事で良かった。
第十一話まとめ
予想を一切超えてこない展開で少々残念でしたよ。ノルン姫が虐殺をやるのもカルマンが命を落とすのも、これまでの話を見ていた視聴者なら容易に想像できます。
あと、尺が余っているかのような構成にも違和感を覚えました。次で最終回ですが、この感じだと緊張感のある展開にはならず、淡々と終わりそう……。
第十二話「回復術士は、新たなる旅に出る!」
最終回なのに内容が薄く、尺余り感がありました。なんじゃこりゃ……。
あらすじ
街の上空にフレア王女の立体映像が現れ、兵士に向けて演説するシーンから始まります。
魔族は敵ではなく、この街の人間は洗脳されているわけではないことを聞かされた兵士たちは、虐殺を止め武器を置くのでした。
いっぽう、主人公ケヤルガはノルン姫のいる建物に侵入。専用武器を使い、三英雄の一人【鷹眼】を即死させ、ノルンを拉致監禁します。
指揮官がいなくなった王国軍は撤退。主人公はノルンを監禁し復讐を行ったあと、記憶を消してハーレムに加えるのでした。
そのあと、剣聖クレハが合流し5Pの官能シーン。商人カルマンの墓参りをしてから新たな旅に出て終了です。
気になった点
簡単に戦意喪失する兵士
フレアの演説を聞いた王国軍兵士はあっさり武器を捨てました。
初見時の筆者は、「えっ、そんな簡単に!? なんでそれだけで戦意喪失しちゃうのよ……」とあっけにとられました。
兵士たちは本当に、街の人間が邪悪な魔族によって洗脳され利用されていると信じていたのでしょうか?
あれって、ノルンが虐殺を正当化するために使った口実じゃなかったの?
建前だとわかった上で殺しているのだと思っていたけど、兵士たちは本当に正義の戦いだと信じてやってたのですかね? 意外です。
あと、兵士という立場である以上、たとえ自分たちの行為が正義ではなかったとしても、命令に従い攻撃を続けることが求められます。
王国軍において敵前逃亡は死刑であることが第五話で語られていましたし、こんな簡単に武器を置くなんて信じられません。精鋭部隊もいたのにね。
第七話のコロシアムにおける演説のあとには暴動が起こりましたが、フレア(現フレイア)は洗脳効果のある魔術でも使っていたのでしょうか。
フレアが熱狂的に信奉されていることはわかりますが、それにしても演説が効き過ぎなので違和感を覚えました。
【鷹眼】の眼は節穴?
フレアの演説を聞いたノルンは「何が平等よ! 魔族や亜人なんて虫けらとしか思ってないくせに!」と吐き捨てます。
しかし【鷹眼】は「フレア様はそんなお方ではありませんでしたよ」と反論。差別主義者ではないと擁護しました。
この会話には違和感がありました。【鷹眼】はフレアの善人演技にまんまと騙されていたということでしょうか?
フレアって主人公を薬漬けにして、虐待しながら利用するような外道ですよ。視聴者はみんな知っています。
フレイアになってからはともかく、フレア時代は他者を虫けら扱いしていたし、下民がどうこう言っていたので差別主義者であるのも確実でしょ……。
【鷹眼】は、なぜノルンの真っ当な意見を否定するのでしょうか? フレアとの接点が少なくて本性を見抜けなかったってこと? この人、洞察力が高そうなのに意外ですね。
主人公が強すぎて盛り上がらない
筆者は、主人公が天才軍師のノルンをどのように攻略するのか楽しみにしていました。
しかし実際には、正面から部屋に殴り込むという脳筋展開だったのでガッカリ。攻略も何もありません。
強キャラ感を醸し出していた【鷹眼】も、主人公の新しい武器の前にはまったくの無力でした。
戦闘開始直後はいい勝負をしている風になりますが、主人公は触れなくても即死攻撃が使えるようになっていたので、あっさり倒されてしまいます。
なお、主人公がいきなり即死攻撃を使わなかったのは、【鷹眼】の能力をコピーしたかったからだそうです。つまり舐めプをしていたということ。
しかも主人公はダメージを受けても即死しない限り自動で回復するらしい。まさにチートですね。
ここまで強くしてしまうと、すべての戦闘が茶番になってしまいますよ。山場が作れず、ストーリーが平坦になります。
ノルンの頭脳派設定は活かされることなく、あっさり主人公の「所有物」になってしまいました。まあ、どんなに策を練ってもチート主人公のゴリ押しには勝てんわな……。
ブーメラン説教
主人公はノルンを拘束して説教をかますのですが、ブーメラン発言にしか聞こえませんでした。ギャグなのかな?
「命をなんだと思っているんだ」と言うけど、主人公もさっきまでモブ兵士や【鷹眼】を無慈悲に破裂させて殺してたじゃん。
さらに、これまでの話を振り返ると「復讐の美学」を言っておきながら、直接危害を加えてこなかったモブ達まで手にかけてませんでしたか? ノルンに説教する資格ないでしょ……。
変顔をしながら芝居がかった身振り手振りで説教している主人公は、本物の異常者にしか見えません。自分に酔っている感じがすごい。
原作ではどう書かれているのか知りませんが、アニメスタッフは明らかに異常者として演出してますよね……。
ヌルい復讐
ノルンはかなりの悪人です。
ブラニッカの虐殺を指示しただけではなく、主人公の故郷の村を滅ぼしたのも彼女です。殺害した人物の数で言えば作中でトップクラスだと言えるでしょう。
しかしその罪に対し、復讐の内容はヌルいものでした。
主人公は腹パン、ビンタ、首絞めなどをした後、例のごとくゲームを提案します。
「目がハートになった犬フレアの責めに耐え、朝まで果てなければ開放する」というゲームです。
これって、今まで主人公がやってきたゲームの中でも一番甘いでしょ! ただの快楽責めなので罰と言えるかどうかさえ怪しい。
そのうえ、ゲームに負けたノルンを殺めず、記憶を消して妹にするという激甘対応でした。
さっきまで友人や育ての親の仇だと散々怒っていたくせに、この程度の復讐で許す思考回路が理解できません。フレアやブレイドの時に比べて甘すぎる。
命を奪われなかったフレアでさえ何度も指を折られていました。
ブレイドは二周目では主人公にほとんど危害を加えず、人も殺めていないのに、ゾンビに食い殺されました。
にもかかわらず、もっと酷いことをしたノルンには軽いお仕置きと快楽責めだけ。しかも命を助けるという。
まあ、主人公は裁判官ではないので、客観的な罪の重さより個人的な恨みを重視しているのかもしれません。
それはそれでノルンに対する恨みが小さい、すなわちカルマンやアンナさん、村人の命を軽視していることになりますが……。
せめて指折り以上のお仕置きはしておいたほうが良かったと思います。仲間にするにしても、この程度の軽いお仕置きでは禊(みそぎ)になりません。
うーん……、ノルンは主人公の好みのタイプだったから優しくしたんでしょうかね?
復讐者を気取っていますが、結局ハーレムづくりや性的なことにしか興味がない男なのかもしれません。
尺余り感
最終回なのにやることがなく、尺を持て余しているという印象を受けました。特にノルンへの復讐の後は尺余り感が強かったです。
久しぶりに剣聖クレハが登場し、イヴを除いた5人で官能シーン。
それから【砲】の勇者ブレットがちょっと出たり、カルマンの墓参りをしたり、酒場で相席した二人からお礼の品を貰ったり……。
しかも主人公がハーレム要員を一人ひとり紹介していくシーンまで入ります。最終回にそれいる? やっぱり尺が余っているようにしか見えません。
主人公がモノローグで妙なことを言い、不気味な笑い声を上げ、このアニメは終わりました。
良かった点
戦闘シーンの作画・演出
【鷹眼】との戦闘シーンは見ごたえがありました。作画リソースの大部分をこのシーンに集中させているのかもしれません。
切り合いシーンでは両者とも全身を動かしながら戦い、目まぐるしく立ち位置が移り変わります。躍動感がすごい。
あと、遠近感と言うか、奥行きと空間の広がりが感じられました。
このアニメ、ストーリーはお馬鹿で下半身直結なのに、作画は異様に上質ですね。
ノルンへのお仕置き
復讐がヌルいとは書きましたが、腹パン・ビンタ・首絞めのリョナシーンが見られたのは良かったです。
第二話の指折り以降はゾンビを除くとノーマルプレイばかりだったので、どうせリョナシーンはないだろうと諦めていましたが、最終回で来ましたね~。
怯えて命乞いするシーンはリョナラー大歓喜でしょう。声優さんの演技も素晴らしかったです。
欲を言えば、もう少しハードなリョナもやってほしかったですけどね。フレアのあれで放送中止にならなかったのだから結構エグいのもいけたはず。
第十二話まとめ
戦闘作画やリョナ描写など素晴らしい部分はありましたが、全体的に見ればかなり内容が薄い回でした。ここまで尺余り感のある最終回は珍しい。
このアニメは後半に行くにつれ内容が薄くなっていきました。全話に官能描写を入れつつメインストーリーを進めるには、この構成にするしかなかったのでしょうかね。
全話視聴後のまとめ
序盤は独自性を見せていた本作ですが、だんだんいつものなろう系アニメに収束していったように思います。
初めは復讐者として主体的に動いていた主人公でしたが、次第に受け身になっていきます。
復讐そっちのけで商売をしたり、食事をしたり、ハーレム要員と遊んだりしていると、事件が向こうからやってくるというパターンが続きました。
メインの復讐対象者であるブレイドさえそうでしたからね。主人公は彼女を一切捜索していませんでしたが、都合よく、彼女のほうから主人公のいる街にやってきてくれました。
さらに主人公は絡んできた小物までも復讐対象者として認定し、チート能力を使い悪趣味な方法で痛めつけます。
本作は復讐ものとして真面目に見ないほうがいいと思います。実際には、復讐という言葉に執着する異常者が、ハーレムを拡大しながら小物を痛めつけて遊ぶ話です。
エログロ要素はありますが、話の構造は、よくあるなろう系チートハーレム作品と変わりません。
主人公の能力が万能すぎて絶対に苦戦しないので、工夫して敵を倒すという過程が作れません。よって盛り上がりに欠けます。敵は主人公に喧嘩を売った時点で即終了です。
まあ、そんな感じでストーリーには見るべき点が少ないのですが、それ以外の部分の質は高かったと思います。
まず、作画が安定していました。雰囲気の良い絵が多かったですし、こだわりを感じさせる構図や躍動感のある戦闘シーンなど、見どころがたくさんありました。
キャラクター原案が、有名な漫画家・イラストレーターのしおこんぶ先生だったということもあり、ヒロインの外見はとても魅力的でしたね。
また、新人からベテランまで幅広い層の声優さんが出演されていましたが、どの方も真に迫る演技で作品に深みを与えていたと思います。
というわけで、ストーリーさえしっかりしていれば名作になっていたと思うのですけどね。
あとがき
今回もAI(ChatGPT有料版)を使って過去の記事を要約しましたが、公開した文章のほとんどは人力で加筆修正しているので、時短効果は限定的でした。
とはいえ、AIは十分に活躍してくれましたよ。時間がかかったのは、個人的なこだわりが原因です。
『回復術士のやり直し』は、良くも悪くも印象に残っている作品だったので、妙にやる気が出てしまい、大幅に書き直すことに……。
アニメ本編を見直しつつ書いていたら、とんでもない時間が消費されてしまいました。
こだわりを捨て、意味の通じる文章であれば構わないという方針でやっていれば、はるかに短時間で仕上がったでしょう。要約は文章生成AIの得意分野ですし。
それにしても、最近のAIはメチャクチャ賢いですね。
ChatGPT有料版、GPT-4の料金は月額20ドル。1ドル=150円程度まで円安が進んだ現在では約3000円になります。
少々お高く感じたので、お試しで一ヶ月だけ課金しましたが、無料版とは別次元の性能に驚かされました。
IT系のちょっと専門的な話って、ググってもなかなか適当な解説が出てきませんが、GPT-4に聞くと一発で答えてくれるから非常に助かります。サンプルのコードとかも書いてくれるし。
あと、資格試験などの問題を与えると解説つきで回答してくれます。つまづいた点を書くと、より丁寧に教えてくれるのもありがたい。
日本限定の特殊な資格や制度についての質問は厳しいと思いますが、自然科学や英文法など普遍性のある分野の質問ならば、概ね正しい答えを返してくれると思います。独学に便利ですね。
ちなみにGPT-4はアメリカの司法試験で上位10%に入れる性能らしい。こんな賢い家庭教師的存在を月額20ドルで雇えると考えると、決して高くはないと思いました。
エロいことと反社会的なこと以外は何でも答えてくれますからねぇ……。たまに嘘をつくのは難点ですが。
あと、ChatGPTは英語ベースで学習しているからか、日本語のくだけた表現には弱い気がします。
硬い文章なら違和感のない日本語を書いてくれますが、フレンドリーな文体で書かせようとすると途端にぎこちない感じになるんですよねぇ……。
真面目な人が無理してふざけているような文章が出てきます。根の真面目さが隠しきれず、硬さが抜けきりません。
日本語に強くGPT-4並に賢いAIが出てくれればいいんですけどねぇ。競合のGeminiやClaudeも英語ベースですし。
日本でもAIの研究開発は進められているようですが、アメリカ勢に対抗できるレベルになるには時間がかかりそう。
しかも基本的には企業向けで、個人に使わせてくれるとは限りません。
ちなみに日本語特化のAIだと「AIのべりすと」が有名ですね。一部界隈では親しみを込めて「のべっち」と呼ばれています。
ただ、AIのべりすとは小説用のAIであり、ChatGPTとは方向性が異なっています。小説執筆の補助ツールとしては非常に優秀ですが、チャット機能に関しては無料版のChatGPTにも及びません。
自然な日本語で小説を書いてくれる一方、真面目な質問をしてもトンチンカンな回答しか返ってこないという。
そもそもの用途が違うので仕方ないですね。日本語に強いとはいえ、ブログ執筆には使えそうにないです(嘘日記みたいなものなら書いてくれるけど……)。
AIのべりすとが、日本語の自然さや小説執筆能力以外でChatGPTに勝っている点と言えば、性的表現に関する規制がないところでしょうかね。
ChatGPTは非常におカタく『回復術士』の感想を要約させる際も何度か警告が出ました。仕方なのでデリケートな表現は消してから、ファイルをアップするようにしました。
一方、AIのべりすとは官能小説の執筆はもちろん、えちえちイラストの生成までできますからね。
本題とは関係ない話が長くなってしまったので、この辺にしておきます。ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。
次回の記事は未定ですが、下書き状態で放置されたアニメ感想が数本分あるので、どれかを清書してアップするかもしれません。
あと、有名ななろう小説や学園ものラノベを買ったので、読んだらそれの感想を書くかも。