アニメ『ヤマノススメ サードシーズン』1話から3話の感想

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2018年夏アニメ『ヤマノススメ サードシーズン』の感想です。

※多少ネタバレがあるので未視聴の方はご注意ください。

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1話「筑波山で初デート!?」

サードシーズンが始まりました。

物語は夏休みが終わり新学期が始まった所からスタート。1話は、あおいとひなたが筑波山に登る話。

セカンドシーズンから結構間が空いたので、どんなふうに終わったのか忘れてます。富士山登頂に失敗しあおいが挫折を味わうシーンが印象に残ってるけど、その後も数話続いたような気が…。

(dアニメで1期、2期も配信されているので見返してみました。富士山は2期の前半で後半はひなたとあおいの約束の山、谷川岳に登る話でした。大事な話なのに忘れてた。)

調べてみると2期は2014年の7月スタート。丸4年前だったのですね(ちなみに1期と2期の間は1年半)。久しぶりのアニメ続編で嬉しいです。

あおいとひなたの関係

『ヤマノススメ』はキャラクターの関係性の描き方が素晴らしい。

主人公のあおいとひなた。この二人は単なる友達以上の関係で、恋人や夫婦に限りなく近い間柄。時々恋人繋ぎしてるし、この回には夏休み中もほとんど毎日会っていたというセリフがある。

あらゆるシーンから相手への信頼と愛の深さが伝わってきて本当に尊い。百合っぽい関係というのは他のアニメでもよくあるけど、ここまで尊いのはなかなかないですね。

内気でコミュ障、インドア派のあおいと、彼女を心配し、外へ引っ張り出してくれる明るく活発なひなた。性格は正反対のようだけどすごくいいパートナー。

あおいも2期で大分成長して積極的になったみたいですね。この話ではひなたを山に誘ってサプライズで喜ばせようとします。

二人は恋人みたいだなと思いながら見ていたら、ひなたから「なんか私達もカップルみたいだね」発言が。

それを言われたあおいは、いたたまれなくなってプンプン。照れ隠しなのかな?そういえばタイトルが「筑波山で初デート!?」でしたね。

15分弱のショートアニメだけど充実感がありました。

今シーズンもOP、EDの曲が素晴らしい。ワクワク感のあるOPテーマ「地平線ストライド」と、切なさのあるしんみりしたEDテーマ「色違いの翼」。

2話「登山靴ってすごいの?」

富士山に登った時の杖がナスの支柱になってます。2期のことを少し思い出しました。

あおいは富士山に再挑戦したいけど9月はもうオフシーズン…。次の夏まで登れない。何かできることはないか考え、本格的な登山靴を買いに行くことになった話です。

あおいとひなたのブルジョアっぷりが垣間見えた。ひなたは父親がポンとお金を出してくれるし、あおいも4万円の靴は高いと言いつつ余裕で買えるだけの資金力があるという…。

このアニメ、メインキャラの家がとにかく大きい(ここなちゃんは除く)。お金持ちばっかです。家が貧乏だったら妥協して安い靴になると思います。

絵のこと

それにしても2話にして絵が不安定になった気がしてちょっと心配。主に人物の絵。キャラの線がボヤボヤ、フニャフニャ。立体感がなくのっぺりした塗り。

アバウトな絵というか細部が結構いい加減でラフな感じ。なんか違和感がある。わざと狙ってやってるなら良いけど、そうじゃなかったらスケジュールや予算が心配になる映像でした。

一方で靴紐を結ぶシーンはすごく丁寧。ネットを見ると神作画という感想も。一人原画だったようなので靴紐シーンで精一杯、キャラまで丁寧に描く余裕が無かったということも考えられるか?

事情があるのは分かるけど、2期までの絵柄から乖離していて作品の雰囲気が変わっていました。こういう絵柄は個人的に好みではありません。

3期の最初からこの絵柄ならまだしも、2話で急にこうなるのはちょっと…。

前の絵に戻って欲しいです。もっと全体的に丁寧な感じだったじゃん。キャラの線も綺麗な感じが良かったのに…。

今回の作画だと丁寧な背景からキャラが浮いている感じがして気になります。後ろと前で情報量の差が大きすぎてちょっと…。

ネット上には、今回の作画を擁護して「この絵の良さがわからんやつはアニメを見る資格がない!」等とのたまう自称作画通がいるけど一切同意できないですよ。

そういう絵だと自分に言い聞かせて何度か見返してみたけどコレジャナイ感は払拭出来なかった。

作画崩壊と言うほどでは無いし、こういう表現方法もあるとは思うけど『ヤマノススメ』で見たい絵柄ではないよなあ…。

別に悪くは無いのだけど、思ってたのと違うのが出てきたから受け入れづらいです。

3話「飯能にアルプス!?」

オープニング映像が完成していました。

すごくいい!美しいぜ!曲と合わさってワクワクするOPになった。2話までは過去の映像つなぎ合わせのMAD動画風OPだったからねぇ。

3話は飯能アルプスへ行く話。天覚山から登って大高山。今回の絵は好きです。かわいらしさが前面に出た絵。あとキャラがとても柔らかそう。あおいちゃんの可愛さが存分に味わえる回でした。

あおいは電話でひなたを誘うけど予定があって行けないみたい。その時の「別にいいけど」の言い方がたまらん。高飛車なお嬢様キャラみたいな言い方。

ゾクゾクしました。普段とのギャップで萌えますね。あおいは実際お金持ちのお嬢様なんだけどな。家がでかくて部屋も広い。この回では水を家から持参したりスーパーで買ったりせず、割高な駅の自販機で調達してる所からもお金に余裕があることが分かる。

あおいは一人で山登りします。

誰もいない。凄く楽しそう。ニッコニコで「全て自分の思い通り。この山全てが私のもの」発言。歌まで歌っちゃったり、やたらテンションが高い。

ソロ充だなぁ。楽しそうでなによりです。…と思いきやだんだん疲れて嫌になってきた。帰りたいみたい。

ここなちゃん

あおいがぐったりとしてると、透き通るような歌声が…。山の妖精ここなちゃん登場!3期では初登場ですね。

可愛いくて天使みたいに尊い存在なんだけど同時に強キャラ感が凄い。あおいより年下の中学生なのにフォローの言葉をかけてくれる頼りがいのある指導者的ポジション。体も強くて難なく富士山登頂に成功。

今回も偶然現れたように見えて実は全て知っていたように感じられてしまいますよ。千里眼的なものを使ってね。「カモシカさんに会いに来た」と言ってるけど、実はあおいが一人で寂しくならないようにタイミングをあわせて登場したのかも?

ここなちゃんは中学生とは思えないくらいしっかりしてる。というかもう人間を超えてる感じ。一部でここなちゃん天狗説が囁かれているけど否定しきれない要素を持ったキャラなんだよな。公式は否定しているけれども。

……いや、どこにでもはいないでしょ。

なんか見ていて幸せになれる回。ニヤニヤが止まらない。可愛さ満点でした。息切れしてフーフーお腹が上下している場面とかの動きも可愛い。『ヤマノススメ』は山登りしてナンボですね。

ここなちゃんと遭遇後の「やっぱり、誰かと一緒のほうが楽しいな」というセリフが印象的。あおいは根っからの一人好きではないのだよな。コミュ障だから人と上手く関われないだけで本当は皆と仲良くしたかったと。

※続き(4話から6話の感想)はこちら

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