良くも悪くもいつも通り – 『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』感想

『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』を映画館で見てきました。アイキャッチのモカお姉ちゃんはその時もらったコースターです。

「ごちうさの映画版」だと思っていたのですが、厳密にはOVAの劇場上映なんですね。公式サイトのurlもovaです(http://www.gochiusa.com/ova/)。

上映時間は60分、一般的な映画よりは短いですがTVアニメよりは長いです。

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注意

一部ネタバレがあるので未視聴の方は気をつけてください。

また、割と辛口の感想ですので「視聴済みで大満足、不満点はない」という方は読まないほうが良いかもしれません。気分を悪くするかもです。申し訳ないです。

簡単なあらすじ

ココアが実家のパン屋を手伝うため帰省します。残されたチノちゃんたちがココアのいない生活に何か物足りなさを感じたり、ココアと出会う前のことを思い出したりします。

一方のココアはモカお姉ちゃんやお母さんと一緒に和気あいあいとパン屋で働きますが…。

原作から引っ張ってきていることが分かるエピソードがいくつもありました。完全オリジナルというわけではないようです。

残念だった所

日常系アニメを劇場で見るのは初めて。過度な期待はせず見に行ったのですが少し残念な所がありました。

展開がゆっくり

展開がかなりゆっくりなんです。『ごちうさ』を大きなスクリーンで見られたのは良かったのですが、話の進み方が遅くて眠くなる一歩手前でした。

1つのエピソードを描くのに時間をかけ過ぎなんです。

たとえば冒頭のシーン。実家に帰省するココアちゃんをみんなが駅に見送りに来るのですけど、そのシーンでかなり引っ張るんですよ。まだこの場面が続くのかと困惑しました。

なんというか引き伸ばし感があるんです。上映時間の割に物語の密度が低い。残念ながらTVアニメ1~2話(20~40分くらい)でまとめられそうな内容でした。

もっとテンポよく話を進めてくれたら良かったかなと思います。TVアニメより長い尺が取れるのでゆっくり描きたかったのかもしれませんが。

良くも悪くもいつも通り

劇場上映作品なのですが作画はいつも通り、TVアニメ版とあまり変わりないです。ヌルヌル動くようなこともありません。(ただし魔法少女チノの変身シーンは凝ってたと思う。)

作画以外の点でもTV版より優れている部分が見つかりません。劇場で上映するのに特別感が無いんです。

単にTVアニメ版の尺が長くなって、展開がゆっくりになってるだけかなと思ってしまいます。とくに大きな事件、出来事もなく淡々と進むんですよね。いかにも日常系という感じです。

メリハリのなさ

ですが、日常系と言っても原作漫画やTVアニメ版はしっかりメリハリが付いていると思います。

TVアニメ版はブルーレイを持っているので何度も見返していますが、知っている内容でも眠くなったり退屈したりするようなことはありません。話に起伏があるし、しっかり内容が詰まっていて充実感があります。

しかし今回の作品は単調でテンポも良いとは言えません。描かれるエピソード自体は悪くないんですが1つ1つに時間をかけ過ぎなのと、それらを単純につなぎ合わせただけで盛り上がりがないのがいただけません。

TVアニメ版ではAパート、Bパートや話数ごとの区切りがありますが、映画にはありません。60分ぶっ続けで他愛のない日常を流すと流石にダレてしまいます。尺が長い場合なにか刺激のある事件を持ってくるなり、切れ目を作るなりしないとキツいかなと。

一味違う『ごちうさ』を

せっかくの劇場上映作品なのですから一味違う『ごちうさ』を見てみたかったです。

異世界に行くのは?

いっそドラえもん劇場版みたいに異世界とかを冒険させても良いんじゃないかと。可能であれば、そういうのも見てみたいです。夢オチとかバーチャルリアリティのゲーム世界とかいう設定でもいいので。

『ごちうさ』キャラは個性が立ってるので、舞台を変えてみるというのも面白いと思うんですけどね。非日常の世界で動かしてもみんな輝けると思います。

ファンタジーもいい

そう言えば公式で『きららファンタジア』ってゲームがありますね。RPGのようなファンタジー世界を冒険させるのも楽しそうです。

それと個人的には『きんいろモザイク』1期 第12話で描かれたカレン船長のミュージカルが好きなんですよね。

忍が創作したメルヘンで、本人を含め『きんモザ』キャラが海賊やお姫様役で登場します。作中で演技をしているわけではなく、忍の語るストーリーが映像として描かれてます。

別世界が舞台になるといろんな衣装を着せられるのもいいですよ。ビキニアーマーとかね。

魔法少女チノだけで映画を

魔法少女チノが少しだけ登場しましたが、話を膨らませてそれだけで一本の映画にしてくれたほうが良かったかもなあと。日常パートはTVアニメ3期でやってもらえれば十分満足しますんで。

やっぱり劇場で上映するなら普段と違うことをやってほしかったなという思いが残ります。

良かった所

不満点ばかり書きましたがもちろん良かった所もあります。上では見て後悔したみたいな書き方になってますけど、実際は映画館に見に行ってよかったと思ってますよ。好きな作品なので要求が高いだけです。

種ちゃんが復活

病気療養で休業していた種田梨沙さん(リゼ役)が復帰してました。一時はネット上で命が危ないんじゃないかと噂され、本気で心配していただけに無事戻ってきて良かったです。

3期は欲しいけどリゼの声優が変わるのは嫌だと思っていたファンも多いでしょう。

やっぱり可愛い

まず、チノちゃんが可愛かったです。性格から仕草まで全てが可愛くてもうたまりません。魔法少女変身シーンも良かったです。

青山ブルーマウンテンや担当の凛、ココア母という大人の女性キャラも魅力的でしたね。『ごちうさ』の主要キャラはロリっぽい外見の娘ばかりなので大人は貴重です。

ところでモカお姉ちゃんは大人キャラに入れて良いのでしょうか…成人はしてそうだけど何歳なんだろう。

愛に溢れてるなぁ

ココア一家がとても仲が良く、お互いへの愛に溢れているのを見てとても幸せな気持ちになれました。帰ってきたココアをギュッとする所が特に好きです。最高の親子、姉妹だなあ…。

『ごちうさ』には親を亡くしていると思われる娘が多いので家族の大切さがより伝わってきます。(チノの母は亡くなっている描写がある。リゼ母もおそらく、千夜の両親も怪しい。シャロの両親は出稼ぎというけど娘だけ置き去りにするのは不自然。)

なお、ココアの父や兄は出ませんが他の街で働いていて存命の設定みたいですね。

ただ可愛いだけじゃなくて人を大切に思う気持ちとか、そういうあったかいものが描かれているのが『ごちうさ』の魅力だと思ってます。意外と深いんです。「おかず」としか思っていないファンもいるだろうけどね。

あとがき

劇場の大きなスクリーンで『ごちうさ』を見られたことには価値があったけど、内容はもう少しがんばってほしかったかな~と。大好きな作品なだけにちょっと残念です。感想も辛口になってしましました。

種ちゃんが復帰し原作6巻も発売された今、TVアニメ3期には大いに期待してます。