またオレ何かやっちゃいました?TVアニメ「賢者の孫」感想(1話~12話)

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第4話「黒幕の名は」

またまた学生や街のモブたちから褒められまくる主人公。作者やファンはどんだけ承認欲求に飢えてんだと思ってしまいます。

主人公はお金を節約するため、刃を取り替えられる剣を作ってもらうみたい。それ意味あるのかなぁ?この剣はアニメ化前からネット上で話題になってましたね。

柄を使い回せるので節約になるということらしいですが、刀身が高いんじゃないの?あと、従来の剣でも柄は外せますよねぇ。どんな剣を作りたいのやらよく分かりません。

サブタイトルの通りカート魔人化の黒幕が発覚。

眼帯の先生(シュトローム)なのですが、あまりにもあっさりとバレてしまいました。魔人化した者(カート)の名前が伏せられていたのに、シュトロームは知っていたからです。

ツメが甘いですねぇ。

正体を突き止めた警察みたいな人は簡単にやられてしまったので主人公が戦います。

シュトロームはカートより強いようですが、やっぱり主人公には敵いません。ボロボロになって辛くも逃げ出しました。前から分かってたけど主人公がこんな強いと話が盛り上がらん…。

どんどん新キャラが出てくるけど、ただ出るだけ。数は増えるけれど各キャラのエピソードがほとんどないのでどんなやつかよく分かりません。

ただこのアニメ、話がヒジョーにしょーもない割に普通に見れてしまいます。アニメスタッフが優秀なのかな?スマホ太郎のアニメはもっと見るのが辛かったです。

第5話「破天荒な新英雄」

剣を作ってもらいます。なんと、王家がお金を出してくれることになりました。

柄のトリガーを押すと刀身がポシュっと抜ける剣が無事完成。

でも節約のために刃を取り替えるって話でしたよね、スポンサーがついたなら普通の剣で良くないですかね?

一般兵にも使わせることになったようだけど無駄じゃね?普通に複数剣を持っていったほうがいいだろ……。

権力を見せつけ工房の人たちを平伏させたりと、邪な欲望が鼻につくシーンが多かったです。

ほんと権力や承認欲求に飢えてんなぁ。作品そのものよりも、作者やファンの心理状態を考察するほうが楽しいですね。

相変わらずキャラが口を開けば主人公の称賛ですよ。いい加減にしてくれ…。

主人公が仲間たちに魔法を教える場面もなんだかなあ…。見ていて変な気分になりました。

主人公は圧倒的に優れた力を持っているので、同級生相手でもまるで子供に物を教えるみたいな感じなんですよねぇ。

上下関係

作者は対等な人間関係は求めていないんだろうなぁと。望むのは上下関係。力の劣ったものに上から物を教えることに憧れがあるのかなぁなんて思ってしまいました。

主人公は権力者の息子&都合のいい水色女と仲良くしています。自分の役に立つ存在となら対等に関わってやってもいいと思っているけど、残りは自分を崇める手下感覚なのかも。おそろしや。

主人公は、出会ったみんなはかけがえのない友達だと言っていましたが、本当にそう思っているのか疑問です。

……いや、彼はそう思ってるけど、彼に憑依した作者やファンはそう思ってないっていうパターンなのかなこれも。

微妙に複雑な構造になってますよ。主人公自体は邪な人間じゃないけど、彼に自己投影している作者やファンは邪な思いを持っているという。

読者・視聴者が乗っかることで主人公は邪な人間になるのだと思います。

第6話「開戦と合同訓練」

冒頭数分は主人公が出ません。

帝国が王国(主人公たちがいる国)を攻めたのですが、背後にはシュトロームが。戦争は彼の陰謀でした。偽情報で帝国を油断させ開戦するように仕向けたようです。

そしてシュトロームは、帝国軍が留守にした帝都で魔物を暴れさせ、混乱に乗じて皇帝を殺害。

その後帝都に入った王国軍ですが、魔人の大群が待ち構えていたので撤退。主人公たち学生も戦わなければならなくなるかもしれないので、騎士学院と合同訓練を行うという風につながりました。

そのあとは平常運転。剣聖と呼ばれている騎士から教えを受けたことのある主人公SUGEEEE! 取り巻きが驚嘆と尊敬の眼差し。ほんと主人公ageしかしないないですね。ギャグでやってるんですかねぇ?

騎士学院の生徒は嫌なやつばかり。魔法学院の生徒をナチュラルに見下してる感じ。あれ…、次のカートポジションかこれ…。無残に殺されそうだなぁと思ってしまいました。

厨ニ

訓練に向かう途中、騎士学院生に対し、魔物と戦ったことはあるのか、協力して戦わないと「死ぬぞ…(キリッ」とクールに言い放つ主人公。

うわ~、さむい~、中二病なやつじゃん。Welcome to Underground を彷彿とさせるノリだ。やばいねこの作品。ネタではなく真剣に厨ニをやってますね。リアル中学生以外でこれがかっこよく見えたら危険。

王子も主人公の肩を持ち、今回の訓練では「魔法使いの援護なしで魔物を討伐してみろ」と言います。

で、予想通り騎士学院生は弱っちくて魔物に歯が立たず、ピンチになったところで主人公が助けに入り瞬殺するという流れ。あーあ、やっぱりそうなりますよね。

教官に説教される騎士学院生たちですが、殺されなかっただけカートよりはマシな扱いですね。

しかしこの世界の騎士って存在意義が謎。魔法のほうが強いのになんで存在してるんですかねぇ。主人公やシュトローム以外はしょぼい魔法しか使えない設定なのかな?

そのあと魔物の大群が襲来。主人公がニヤリと笑い「生成した水素を高濃度で圧縮」。きましたー!!! これも有名なやつだー!

地面が遠くまでえぐれるくらいの大爆発でやっつけます。そして騎士学院生たちは主人公のことを見直しておしまい。

EDはVTuberらしき3Dモデルが踊っている謎の映像になってました。どゆこと?

EDでVTuberが踊っている

©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会 第6話より引用

※追記:ED曲を歌っているのがこのVtuber(の中の人)だったみたいです。女騎士の声も担当。それにしてもアニメEDにこれを流すというのは謎の試みですね……。

第7話「合宿に行こう!」

前回の訓練の続きからでした。

教官が「ようやく剣と魔法の連携のなんたるかが分かってきたってところか」と言っていましたが、視聴者の自分にはよく分からなかったですね。魔法攻撃だけで十分な気がします。

主人公以外のキャラも、地面がえぐれるほど高火力の魔法を打てるようになっているのだから、わざわざリーチの短い剣で攻撃する必要あるんかねぇ…。

剣で攻撃する場合、敵に近づかないといけないから危ないし、魔法と比べれば威力も大したことないと思います。

教官によれば、主人公以外の魔法能力も、現役の魔法師団の実力上位者を上回っているようです。大した訓練もしていない学生に負ける魔法師団弱くね?

やっぱり、この世界の住人(主人公とその取り巻きを除く)が使える魔法の威力は大したことがないから、剣と連携しなきゃいけないという設定なのでしょうかね?

謎設定

それにしても、主人公シン様の近くにいるだけで強くなるって変ですねぇ。

魔法のイメージを伝えただけで強くなったらしいのですが、魔法師団など他の人間は一切想像力を働かせられない無能ってことなんでしょうかねぇ? ほんと主人公と取り巻きにだけ甘い世界ですね。

あと、取り巻きの同級生キャラがうじゃうじゃいるけど、ほとんど顔と名前が一致しないです…。彼らのエピソードがほぼ存在しないので、そもそもどんな人か分からないんですよね。

休暇に彼らと合宿に行き、水色の実家にある温泉に入って第7話はおしまい。

胸サイズネタとかよくある感じのテンプレ温泉シーンでした。『百錬の覇王』アニメ第6話の、温泉ソープ回に比べれば全然マシですが面白みはない……。

美少女キャラの出るアニメには必ずと言っていいくらい存在する水着や風呂のサービスシーン。でも目の肥えた視聴者はその手のサービスに飽きてるんじゃないかな?

今回のEDは謎VTuberの踊りではなく、本編中に曲とクレジットが流れて終わりというパターンでした。次回EDがどうなるか楽しみですね。

第8話「星空の誓い」

なんかワンパターンであまり言及すべき内容がないです。主人公がまた強力な魔法を編み出してみんながビックリ。

あと新キャラが登場しますね。王子の婚約者と妹です。(既存キャラの掘り下げをしないまま無節操にキャラを増やしていきますね。)

婚約者の方はハッカドール1号に見えてしまって仕方がない。髪型と髪留めの色が似てるからでしょうか。

©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会 第8話より引用

余談ですが「ハッカドール」は今年(2019年)8月にサービス終了するみたいです。ちょっとだけ使ったことがあるけど使い勝手はイマイチでした。改善されていなければ終わるのも仕方ないかな。

ユーザーの好みを判断しておすすめ記事を選んでくれるサービスなのですが、精度は微妙。設定をいじらないとまとめサイトばっかり出るし、なんだかなぁ……。

キャラクターは悪くなかったんですけどねぇ。特に3号は国内外の男の娘ファンに人気あったみたいです。アプリの使い勝手が良ければねぇ。あとアニメ版は面白かったです。

ゲスト声優

王子の妹の声はゲストが当ててます。今回のVTuber枠らしいです。棒読みではないけど無理してアニメ声を出してる感じ。なんかくるしそう。

前回女騎士に声を当てていたVTuberは棒読みでしたが、個人的には味のあるいい棒読みだと思いました。『風立ちぬ』の庵野さんみたいに、声でキャラクターの人柄を表現することができていたと思います。

薄っぺらいキャラばかりのこのアニメの中では珍しく人間味を感じられました。

上手い人がやると逆にキャラクターが没個性になる場合もあるんだなと。一部のアニメ監督が、あえてプロ声優でない人を起用したがる理由がなんとなく分かりました。

今回のVTuberにも、アニメ声が要求されるキャラではなく、地声でOKなキャラを演じてもらえばよかったのにねぇ…。

イキリのほうがマシ

今回は長いラブコメパートがありますが、チープすぎて見るのが辛いです。ベタでコテコテのテンプレ。どっかで見たことあるやつの劣化版でしかありあせん。

しょーもないイキリパートを苦笑しながら眺めるほうが楽しいです。

取って付けたような水着ビーチバレーシーンもありました。前回の温泉に続くサービスシーンですが、キャラに魅力を感じないので嬉しくない。

現実世界のとそっくりなボールを使っていたけど、元から異世界にあったのかな? もやしは存在しているようですが。

ボール以外にも、現代日本を思わせるものが登場しています。スズキのオフロード車ジムニーにそっくりの馬車とか、草津温泉の湯畑とか。

何か裏設定があるのでしょうか。それともスタッフのお遊びなのでしょうか。気になります。

シシリーってロボット?

見た目は可愛らしいシシリーですが、人格が感じられなくて怖いですねぇ。まるで主人公の恋人になるように作られたロボットみたい。

主人公を好きになるということだけプログラムされていて、他の人間的な部分が空っぽな感じです。

シシリーに限らずこのアニメのキャラクターには人間的な厚みがありません。ペラペラの薄っぺら。人間の形をした何かでしかないです。

イキリやマウンティング以前に人物描写がダメダメすぎる。

まだスマホ太郎のハーレム要員のほうが人間味あったと思います。外見的にはどっかで見たことがあるようなキャラばかりでしたけどね。

EDは通常映像&通常曲でした。今回のVTuberは歌わないのかな?

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