ろ~る3「クエスト実習~!」
ユーシャの「いよいよ明日からクエストの実習だね」という説明台詞から始まります。
セイラは真面目キャラだと思っていたけど、かなりの天然でした。ツノゴリラのことを語りだすと止まりません。全員ボケ役のパーティなんですかね……。
転生ものにありがちなアレ
今回はクエスト実習をする話。OPが終わり本編が始まると「冒険者ギルド」なるものがドーン…。転生ものファンタジーとかによくあるけど、何なんでしょうねこの組織は。
正直あんま好きな存在じゃないです「冒険者ギルド」。世界観が練られていない印象を受けてしまい少々白けます。なろうテンプレ的チープさがある。
だって完全にゲーム的思考に基づいて作られてる組織じゃないですか。要するにゲーム(中世風RPG等)で依頼受ける場所ですもんね。それ以上の深い設定はなさそうだし仕組みも良く分かりません。
作られるに至った経緯とか整合性を放棄して、お約束だから受け入れてねってノリが嫌。ゲーム的なお約束を知らない人には理解できない存在。
そもそも本来のギルドってそういうもんじゃないでしょ! 職安とか人材派遣業者とは違うでしょ。せめて呼び方だけでも変えればチープさが減るのではないかと思います。
……というのはあくまで個人的な好みの話です。「冒険者ギルトを出すな」と言っているわけではありません。創作上のメリットがあるので使われているのでしょうね。失礼いたしました。
やっぱゲーム世界?
この回ではネコ探しで森に侵入、モンスターと戦うのですが倒すと宝箱に変わります。さらにメッセージを言うため森のなかにずっと突っ立ってる男がいたりします。
この作品の舞台はゲームっぽい異世界ではなく、ゲーム世界そのものなのかもしれません。ギルドがどうとか細かいところに突っ込むのは野暮ですね。第1話でエンドロール流れたものなぁ。
そういうお約束も頭では分かっているのですが、細かい設定の粗さ(ゆるさ?)が気になってしまうんだよぁ……。
メガネ
セイラは本来メガネっ子だったようです。エルフなのに弓が得意じゃなくハンマーを使っていたのは目が悪いのが原因。
メガネを掛ければ上手に射てるようです。このシーン、ぐるぐるメガネを掛けているのがツッコミどころ。この世界には普通のメガネはないのかな?
普段メガネを掛けていないのはガリ勉に見られるのが嫌だからのこと。動機がちょっと『ゆゆ式』のゆずこを彷彿させます。
3話まとめ
3話は結構長く感じました。体感時間は45分くらい。2話が面白かったから期待したけど失速している気が。
映像はすばらしいし、キャラは可愛いのだけどストーリーがちょっと眠いですね。
キャラ同士の掛け合いにあまり面白みを感じられなかったのも残念です。これはおそらく好みの問題で、波長が合う人は楽しめるでしょう。
それと今回はマオちゃん先生が一瞬も登場しませんでした。なぜだ?
ろ~る4「海と水着と邪神討伐~!」
もう夏休みの話。時間の流れが早いです。ユーシャたち4人は課題のレポートを兼ねて島に遊びに行きます。
今回は結構面白かったです。眠くならない。
若干狂気が入った感じのシナリオが良かったです。鯖から人間の足が生えた鯖魚人が出たり、封印されていた邪神が復活したり。
考察要素あり
今回のユーシャパーティは妙に強いんですよね、邪神相手に互角以上の戦いをします。描かれていない期間に何かあったんでしょうか。
何かの伏線の可能性も考えられます。マオだけではなくユーシャパーティも未来から過去に戻ってきているのでは? マオの反対で記憶は無いけどで戦闘力は引き継がれているとか?
もしくは1話で流れたエンドロールの後の2周目なのかも。記憶は無いけど強くてニューゲーム状態とか。世界観や時間遡行に関する情報はちょっとずつしか出てこないので、まだ全容が分からずとても気になります。
ドラゴンのちびちゃんが場面の転換毎に映っていたのも意味深でした。復活した邪神を食べてしまったし只者ではなさそう。物語の鍵になるキャラの可能性があります。
2話のマオの回想、渦に飲み込まれるシーンに出ていた緑色の何かは成長したちびちゃんなのかもしれません。
この顔ED映像の最後の方で海から出てくるドラゴンによく似ています。
また、ちびちゃんは1話冒頭の魔王戦にはいませんでした。時間を戻したのはこいつで、1話のエンドロール後、ユーシャが起きるところから2周目。ドラゴンはちびちゃんの姿になってユーシャパーティに同行とか?現時点では判断できませんが。
ろ~る5「私の勇者様~!」
ローナなる姫様が冒険者学校にやってきて、ユーシャのことを気に入って盛大にユーシャ祭りを開催する話です。
姫は勇者という存在に憧れているらしいです。ユーシャに出会うまで勇者は男性だと思っていたけど、女の子でも別に構わないみたい。百合か?
なんか今回は薄味でした。前半がチョー退屈で中身がなさすぎて見るのが辛い。日常系+異世界ファンタジーだからって、某スマホアニメに寄せなくてもいいと思うのですが……。
後半の祭りの場面はまあまあ見られます。姫が国家権力を笠に着てユーシャをテーマにした祭りを開催。ユーシャの巨大な像が置いってあったり、屋台で顔の描かれたお菓子が売られていたり、ユーシャ一色。
「モグラ叩き」の派生「ユーシャ叩き」が面白かったです。セイラが生き生きした顔で叩いていたのですが、そこまでユーシャに恨みがあるのか……?
頭のゆるい人に見えるローナ姫ですが、そこはかとなく黒幕感が。マオの正体が魔王だと分かっているかのような言動がありました。ユーシャとマオが戦うよう仕向け、二人が殺し合う所を見て楽しみたいサイコ野郎じゃないでしょうね……。
マオちゃん先生が愛くるしいし、絵柄はいい感じなんだけどいかんせんストーリーがなさすぎました、テンポも良くはない。ちょこっと不穏なものを匂わせるだけじゃ物足りないです。
せっかくのオリジナルアニメで絵は素晴らしいのにもったいないなぁと思いました。
ろ~る6「六畳一間、魔王付き~!」
病気になったマオちゃんを看病する日常回かと思ったら、重要な種明かし回でした。今まで明かされていなかった魔王の謎が語られます。
考察要素
魔王は3000年前から存在するも、勇者に破れ続けマオちゃんで999代目。そのこと自体は以前も語られていましたが、なんと過去の魔王の記憶は代々受け継がれているらしいのです。
今回はマオちゃんが病んでいる感じの描写があり、なんだかいつもと雰囲気が違います。回想シーンのマオは目に光がない。
なりたくて魔王になったわけではないし、忠実な部下はいるものの心を許せる相手がおらず孤独に苦しんでいました。
あと、マオは過去に戻ったから幼女の姿になったわけではなく、最初から幼女の姿で術を使って例の大きな体に見せていたようです。
今回の回想シーンで描かれた過去に送られるくだりは、1話冒頭のものではなく3話の回想と同じもの。この部分の謎は解けないまま現在の話に戻ります。
看病
後半はユーシャパーティがマオちゃん先生宅に押しかけ看病する話。プロレス技を掛けたり無理やり口に指を押し込んだり、無意識に鬼畜行為を働くユーシャ達。マオちゃんかわいそう。
自分の正体が魔王だと気づいたユーシャ一行がとどめを刺しに来たのでは? と疑心暗鬼になるのもわかります。
お母さんに看病してもらったことを思い出すユーシャ達。この4人はあたたかい家庭で育ったみたい。ずっと孤独だったマオとの対比になってるのかな。
お母さんみたいに看病しようとする4人。カルタードバカのメイが意外に女子力高いという。料理も掃除も裁縫もできます。
マオちゃんに温かいご飯食べさせて上げたりとなんだかんだでちゃんと看病してる。やさしい。
考察要素その2
再びマオちゃん回想が。過去に飛ばされた直後の話。時間移動は創造神クラスじゃないと無理とのこと。やっぱドラゴンのチビちゃん(完全体)が創造神的なもので、時間を戻したのでしょうかね。
時間が戻っただけではなくマオの力は大幅に弱体化している模様。そして見た目通りの子供扱い。
飴ちゃんもらったりなでなでされたり。行く宛がなく困っていた所を例の先生に拾ってもらって現在に至ったようです。
いい話
なんかいい話でしたぞ。ユーシャパーティたちが主役の話に見えるけど、実は孤独だったマオちゃんが少しずつ救済されていく話なんですかねこれ。
今までは正直眠くなる話が多かったけど今回は見ごたえありました。
あと気づいたのですが偶数話は見応えがあり、奇数話は薄味な可能性があります。今までの話を振り返ってみるとそうなってます。たまたまかもしれないですが。
ろ~る7「ローナ姫ファイと~!」
ローナ姫が本を読んでいるところから始まります。大量の本は全部歴代勇者に関して書かれたもの。
「何度読んでも勇者物語は最高」だそうです。部屋には他に誰もいないのに勇者愛を熱く語る姫。ちょっとやばい人に見える。
これってメタ的には、視聴者のために喋ってるということでいいのかな? 説明セリフ的な?
現勇者(ユーシャ)の仲間のことをちゃんと知らないことに気づいた姫は、彼女たちと交流することにします。
そういうわけで姫がユーシャパーティの3人(セイラ、メイ、ファイ)それぞれと一緒に過ごす話です。
前半、セイラとメイの下りはなんというか今ひとつパッとしない内容でした。キャラの新しい掘り下げがある訳ではなく、セイラの汚部屋ネタとメイのカルタードネタを繰り返しただけ。
ローナ姫は知らなくても視聴者は既に知っている内容。この2人については、設定を出し尽くしているということなのでしょうか。ちょっと残念です。
サブタイトルの話
後半の姫がファイと過ごす話はなかなか面白い。サブタイトルが「ローナ姫ファイと~!」になっていた理由に納得です。これが今回の見どころ。
旅行に出かけるというファイに同行する姫ですが、大冒険をするハメに。
ファイは森で育ったからたまに野生を思い出すための旅をするようです。その旅というのは荷物も持たず生身で危険な森に分け入るというもの。
木をよじ登ったり川を渡ったりとだいぶ過酷なのに、付いて行くことができる姫はすごい。
あと、絶対に汚れない姫の純白ドレスもすごいです。泥まみれになったのにシミひとつ残らない。ファンタジー作品なので生地に魔法がかかっているのでしょうね。
森を抜けて大食い大会に参加するくだりもなかなか楽しい。アンダスメロンなる、あんこが入っているメロンをたくさん食べます。
メロンの加工品ではなく普通に畑で取れるらしい。しかも取れたては動く。すごいですね……。
モンスターの一種なのでしょうか。『このすば』の生きたキャベツ的な存在なのかも、顔は付いてないですが。
ファイちゃんの筋力の凄さを見せつけられた回でした。ただその割に華奢な体型だなと。手と足が細い。
個人的な好みとしては、もう少し筋肉ついた感じのデザインでも良かったかもしれません。極端なムキムキは嫌だけども。
マオちゃんが出ない回でしたが、後半がとてもよかったです。