「全話視聴後の感想&キャラのあだ名解説」の続き。アニメ『百錬の覇王と聖約の戦乙女』の面白シーンと見どころを紹介します。今回は1話から4話まで。
初めに断っておきますが、ネタとして楽しむ方法を紹介しているので真面目に見たい方の役には立たないと思います。
アニメ版は色々ハチャメチャで真面目に鑑賞するのが難しい。ちゃんと物語を楽しみたい方には原作かコミック版をおすすめします。筆者は未読だけどアニメと違って評判は悪くなさそう。
それでは本題に入りましょう。まずはオープニングムービー。
OPから作画崩壊
OPが始まってタイトルがドーンと出る前のシーンで、主人公の首が下の方にグニャってなります。亀が首を引っ込めるようなイメージ。
3話くらいで修正されたけど完全には直ってないのがこのアニメらしい……。低予算っぽいしスケジュールにも余裕無いのかな?
変な絵面に目が行ってしまいがちだけど、実はこのOP映像がとても重要。飛ばさずじっくり見ないと、10話になるまで主人公が異世界へ送られた経緯が分からない。
このアニメは終始説明不足なんですよね……。
第1話「盃の誓い」
世界観&キャラ紹介的な回。あまり見どころはない。1話の時点で主人公勇斗が異世界に来てから2年経っている模様。
面白かった所と言えば、戦場での金髪ちゃん(フェリシア)のセリフ
「大勢は決しましたね。流石はお兄様!」
某俺TUEEEE系作品を彷彿とさせるセリフでクスッとしてしまった。「さすおに」わざとやってるのかな?
なおヒロイン達による謎の主人公アゲはこれから最終回まで何度も繰り返される。
もう一つの笑いどころは、主人公が何故か椅子から滑り落ちるシーン。疲れたからと言っているが普通そんな落ち方しないだろうという謎演出。ヒロインたちもビビっていた。
1話まとめ
唐突にぶっ込まれる謎のお色気シーン&主人公をひたすら称賛する展開で結構キツイ。スマホ太郎の弟扱いされても仕方ない内容。イキリもあるよ!
ここで切る人が多そうだけど、我慢して視聴継続するとHIPことステインソールが登場して面白くなるぞ。5話以降の合戦シーンは見ごたえがある。
第2話「狼の戦術」
敵の大将が突撃してくる場面で謎の演出が入る。敵の威圧感が凄いから大きく見えるという描写だと思うけど、大げさ&無駄に高いテンションで笑ってしまう。
フハハハハハハーっ!っていう笑い声とともに、全身紫色で目が赤く光る化け物のような絵がが出る。実際敵はまだまだ遠くにいるのだけどね。すごいイメージ映像だ……。
その後味方兵は棒立ちで無双されてるし、絵面がおかしくてギャグアニメみたい。
1話で主人公の妹分になった里芋(リネーア)がビビって「あんなのに勝てるわけがない、助けて兄上」って呟く所が可愛い。怯える顔がたまらんね。
この子は以前他氏族の宗主だったのにえらいポンコツ。合戦に参加できるような器じゃない。なお、その理由はBパートで明かされる。
武器再生
先端が切り取られたはずの武器が、なぜか元通りに直っている謎シーンがあった。
銀髪ちゃん(ジークルーネ)が敵の大将の武器を日本刀で切りおとす。切られた部分が飛んでいくシーンもあるのだが、大将が倒れているシーンでは普通に原型をとどめている。
前のシーンをみても棒の両端に刃が付いてるわけではないし、おそらく作画ミスだろう。
ただ、魔法のようなものが存在する世界観だし、自然に再生する武器だったのかもしれない。
2話まとめ
Aパートで合戦は終わりBパートは取って付けたようなお風呂シーンとピンクの紹介。2話もパンチが弱くてあまり面白くはない。頑張って1話を耐えた人もここで脱落するかも。
3話「双紋と双子」
今回は固有名詞や専門用語が説明もなく多用され混乱する。最終回まで解説されない用語も多く、このアニメを難解にしている。作画うんぬんよりもそこが最大のツッコミどころだと思う。
(Aパート冒頭)神秘的なBGMが流れる謎の止め絵シーン。勝利の儀式らしいが説明が後回しなので意味不明。シュールな絵面に。尺稼ぎにも見える。
(5:05)敵氏族トップの赤髪男(ステインソール)が、胡散臭い神官に連れられノコノコ宴会の席にやってきて特殊能力を使い軽く暴れる。警備が手薄で心配ですね。こんなんじゃ、主人公のYOU君が暗殺されちゃうよ。
(8:40)ステインソールの無礼に腹を立てイキるYOU君。全然怖くない、むしろかわいい!
赤髪が帰った後の主人公のセリフ「変なやつだな、相当とんでもなさそうだな」は語彙力が足りてない感じが面白いし脱力感があって好き。
ステインソールの方は「(主人公は)なかなかどうして期待以上だったぜ」と高評価。どういうこと?
主人公は軽くイキっただけで魔法も何も使ってない。何を見て評価したんだろうこいつ。まさか敵も主人公を持ち上げるために存在しているのか?
チートは使われてないはずなんだけど、ここまで他人から称賛され女の子に好かれるのは何らかの力が働いている気がしてならない。
Bパートで奴隷の母娘を買ったYOUくん。異世界転生ものって美少女奴隷よく出てくるよな。身分が低い女なら好き放題できるぜ、みたいなゲスい願望が根底にあるのかも。支配欲的な。(この作品がそういう邪な考えで作られているとは言っていない。)
(14:55)スマホで得た情報を使って紙を作らせたらしいが真っ白で綺麗すぎる。
現代の紙(コピー用紙)そのものじゃん、どんなチート使ったんだよ!知識だけで作れるレベルじゃねーぞ。これじゃオーパーツだ。
そして椅子に座った主人公の顔より高い書類の山。どうしてこんな大量の書類が必要なのだよ……。紀元前設定らしいけど、そんな時代に何を書類にしているのだろう。
(16:00)アバンに登場した謎の姉妹が勝手に部屋に入ってきて漫才を始める。主人公たちもポカーン顔をしているけど視聴者もだよ。
YOU君の「とびっきり変なのが来たな」という、気の抜けたセリフも面白い。
姉妹は一通り漫才をやった後、主人公の器量を認めたので子分になると言う。いきなり何なんでしょうね…何もしてねぇぞYOU君。
これ友好的なフリをしてるだけで暗殺に来たんじゃないかと疑うのが自然。そして相変わらず警備のザル具合が心配ですね。銀髪ちゃん(ジークルーネ)はYOU君が襲われる前に双子を叩き斬れるのだろうか。
やろうと思えば赤髪も姉妹も簡単にYOU君を暗殺できそう。
第3話の24分は実際の時間より長く感じた。スマホ太郎よりはマシだが結構辛い。3話まで来てもパッとしない内容だから我慢して見続けた層も大半が脱落してそう。
4話「百錬成鋼」
(2:40)主人公達が新しく領地になったギムレーの街を訪れる。金髪ちゃん(フェリシア)が「ここは広大な穀倉地帯です」 と言うけど畑みたいなものは一切映っていない。
セリフと映像が合ってない気が。「ここ」ってどこのことを言っているのだろう。街だけ映されても困るわ。穀倉地帯はどこ?
その後のカットでも家ばっかりで農業してそうな雰囲気が一切ないのですが?
筆者が不勉強なだけで古代の穀倉地帯はこんな感じなのかな? 一面の麦畑みたいなイメージを持っていたんだけどそれはもっと後の時代?
(5:50)ノーフォーク農法をやりたいYOU君。どうも輪作のようなものらしい。生産力が大幅に上がるので普及させたいのだが領民が言うことを聞いてくれない。前の統治者が人気だったから新参には厳しいと。
そこでリネーア(里芋)が登場。リネーアちゃんが広場で手を上げてアイドルみたいに「ノーフォーク農法でーす」とやっただけで問題解決。
民衆は「おー」って熱狂して、みんな素直にノーフォーク農法を受け入れてくれたよ!秒速解決。あっさり。異常なテンポの良さでギャグっぽいよ。
主人公の問題発言「さっさと妹にしておいてよかったぜ」はこの回のセリフ。さっささといもうと→里芋呼びの由来にもなった。
(19:30)作戦会議。赤髪(ステインソール)を「あの馬鹿」呼ばわりするYOU君。
一人で数百人を討ち取ったことなど、ステインソールの超人エピソードを聞き「なんだそりゃ」を連呼。「そんなもの匹夫の勇だ」とブチギレして超不機嫌になるYOU君。
なんで発狂してるの?意味不明でキョトンとしてしまった。仲間たちは冷静にステインソールの厄介さを指摘しているだけなのにな。主人公は宗主なのに冷静さを失っていて危なっかしい感じ。
まとめ
やっぱ一つの話数が異様に長いように感じてしまうのですが…。尺は普通通り24分くらいだけど、体感時間は1時間ほど。
内容が無いわけではないのだけど疲れるアニメですよコレ。話の構成やテンポが悪いからかもしれません。
でも退屈なのは4話まで。次の5話から面白くなります。ネタ的な意味でもね。