最終回が近い? – 『ご注文はうさぎですか?』原作コミック6巻感想

『ご注文はうさぎですか?』原作コミック6巻の感想です。物語が終わりに近づいている印象を受けました。その理由やこれからの展開の予想を書いています。

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日常の終わり

なんというか少しずつ日常系から離れていっている模様。5巻あたりからですが、物語性、ドラマ性が出てきたように思います。

言い換えると止まっていた時間が動き出してしまった感覚。キャラクターが年を取らず幸せな日常が繰り返される「サザエさん時空」や「エンドレスエイト」ではなくなりました。

楽しい日常はいつまでも続くものではなく、キャラクターは少しずつ歳を重ね成長しながら次のステージへと進んでいってしまう。そこには当然別れもあります…。

『ご注文はうさぎですか?』という作品自体がエンディングに近づいている感じがします。

登場人物の成長

登場人物もだんだん大人になっていきます。リゼの進路の話には一抹の寂しさがありました。大学に進学し、卒業後は小学校の先生になりたいようです。

リゼちゃんは永遠の高校生だと思っていただけにちょっとショック。終わらない日常が続くのかと思いきや先へ進んでしまうのですね。

内気だったチノちゃんがココアみたいなイタズラをするようになりました。吸血鬼のコスプレをしてリゼにガブッと噛み付くなんて1巻の時点では想像できなかったです。

「私…お店のために少し変われたんでしょうか…」というチノのセリフや、前はうさぎに逃げられていた彼女の元にうさぎが寄ってくる描写が、進んでいく時間とキャラクターの変化を感じさせます。

チマメ隊もお互いの成長に気付いてる様子。違う高校へ進学し離れ離れになるけど、頑張って新しい自分を見つけたいというセリフも。

心なしかキャラクターの顔も大人びてきた気がします。

終わりの暗示?

今まで通りの楽しい日常も描かれていますが、その合間にはまるで日常の終わりを暗示しているかのような描写が見られます。

「あの頃はずっと一緒だと思ってた」

モカ姉がココアと一緒に暮らしていた頃を回想するセリフですが、これからチノやココア達に訪れる別れを予感させます。

また、タカヒロ(チノの父)がえらく老け込んだように見えます…。一瞬このおじいさん誰?ってなるくらい。(白髪なのも気になったけど原作では前から白かったかな?)

意図してのことか分かりませんが、こういうところからも時間の経過を感じさせられます。

ティッピー

この巻には故人が少しの間だけ現世に戻ってくるという衝撃的なエピソードがあります。その直後に描かれる、ティッピー(に憑依した祖父の魂)があの世に還ってしまうのではないかと心配するチノのシーンも印象的でした。

亡き祖父の魂がティッピーに憑依したのはチノのことが心配で成仏しきれなかったからのようです。母を失い心を閉ざしていたチノを支えるためどうしても現世にとどまりたかった。

チノが一人前に成長した時、ティッピー(祖父)の役目は終わり成仏することになるのでしょう。

チノはココア達との出会いによって笑顔を取り戻し大きく成長しました。「その時」はもう遠くはないのかもしれません。このことも物語の終わりを感じさせます。

後ろ姿が語る

キャラクターの後ろ姿を描いたコマが意味深に感じられます。読者との別れを暗示しているような気が。

今までの幸せな日常に別れを告げ、新しい舞台へ去っていくところに見えてしまいます。(深読みしすぎかもしれませんが)

©koi 『ご注文はうさぎですか?』第6巻 p.71より引用

僕は寂しいよココアちゃん…。

引き伸ばしはやめて

『ごちうさ』がこのまま終わってしまうとしたら悲しいですが、無理やり引き伸ばすぐらいなら綺麗に終わってくれたほうがマシです。商業的な理由で引き伸ばされ台無しになった作品がいかに多いことか。

ただ、『ごちうさ』はとても人気のある作品なので出版社は終わらせたくないかもしれません。グッズも売れるし、コンビニや飲食店とコラボもできるし、アニメ3期も作れます。

作者のKoi先生はどう考えているのでしょうか。6巻を読む限りでは最終回に向けて物語を畳みにかかっているという印象を受けたのですが…。

進学・進級のところで最終回を迎えても違和感はありません。

続けても別物になる?

時間が動き出しキャラクターが成長しているとはいえ基本的には日常系。話を続けようと思えばいくらでも続けられそうです。主要キャラが死亡したり遠くへ行ってしまうわけではありません。

しかしながら終わらなかったとしても今までの『ごちうさ』ではなくなってしまうおそれはあります。

進学となると新キャラが出ることになるでしょうし、これまでのキャラ同士の関係性も変わってきます。

相当うまくやらないと『けいおん!』の「大学編」みたいに、面白いのだけど何かが違うという賛否両論の内容になってしまう気が……。人気作の作者は大変ですね。

おわりに

終わりを仄めかすような描写が目に付きましたが『ごちうさ』は本当に終わってしまうのでしょうか。考え過ぎ、深読みし過ぎなのかもしれませんが、これからどうなるのかとても気になります。

◆コミック7巻感想はこちら