ひなたの愛は重い:アニメ『ヤマノススメ サードシーズン』7話から9話の感想

※4話から6話の感想はこちら

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7話「働かざるもの、登るべからず!?」

なんか心に来る回、見るのがキツイ…。終盤まで見てから振り返ってみるとサードシーズンはこの回から方向性がおかしくなった。

寂しい休日

7話はひなたがぼっちな休日を過ごす話。あおいを誘うのだけどバイトが忙しくて来られないと言われる。

ひなたはあおい以外に友達がいないのかね?学校ではクラスメートとつるんでたけど、プライベートで交流があるのはあおいだけなのかな。明るくて友達多そうなのにね。闇が深いな。

ひなたはあおいと一緒に回るはずだったプラネタリウムやクレープ屋に一人で訪れる。ひなたはあおいが隣にいるつもりで虚空に話しかけるが、そこにはいないことに気づき表情を曇らせる。

©しろ/アース・スター エンタ―テイメント/『ヤマノススメ サードシーズン』製作委員会 第7話より引用

なんかまるで親友の死を受け入れられない人の話を見ているようだった。無理やりテンションを上げて楽しもうとしているのも見ていて辛い。

はたらくあおい

一方のあおいは学生バイトなのに働きすぎじゃないか。朝から日没後の閉店まで勤務。休日がまるっきり潰れてしまうようだ。帰宅後風呂でぐったりしてたぜ。

この子バイトと山登りばっかりで勉強のほうは大丈夫なのだろうか。前の回で母親に勉強しろってキツく言われてたし。

バイト先の洋菓子屋にここなさんの母親が登場するけどポンコツっぽく描かれてるのが辛い。原作ではあおいに心の声で馬鹿にされてる。この人シングルマザーなのかね?要領の良い人ではなさそうだから無理してここなさんを養ってるんだろうな。

このアニメはストレスフリーの日常系とは違うんだな。気楽に見られる作品が好まれるご時世だから、『ゆるキャン△』みたいに大ヒットすることはなさそう。あれは極限までストレスフリーなアウトドアものだった。

7話には辛気臭い要素を一気に詰め込んできましたね。

8話「ふたつの約束」

今回は妙に絵がいい。特にキャラクターの表情の描き方が絶妙。今期ちょこちょこあった手抜き回が嘘みたいに気合が入っていて背景の小さなモブもちゃんと動いている。

©同上 第8話より引用

前は同じような登校シーンで主人公二人の目が点だった。話数によって絵の丁寧さが極端に違うな今シーズンは。波がある。

ご機嫌斜めのひなた

珍しくひなたが拗ねている。かわいい。前回あおいに構ってもらえず寂しく一人デートしたのが尾を引いてる感じ。

©同上 第8話より引用

あおいにベタぼれしてるから相手してもらえなくて堪えたんだろうな。ひなたは明るく能天気なように見えてガラスのメンタル。繊細そうに見えるあおいのほうが内面は割と大雑把だったりする。

©同上 第8話より引用

普段は明るいひなたが見せる憂いの表情がたまらない。グッとくる。

©同上 第8話より引用

ひなたはあおいと一緒に赤城山に登ろうと計画していたのだけど、あおいは先にほのかちゃんと遊ぶ約束をしていた。

素直にあおいと一緒に行きたいと言えば良かったのに感情がこじれていて言えない。あおいが予定を変えて赤城山に行くよと言っても遠慮するひなた。でもあおいがもうひと押ししていれば受け入れていたらしい。面倒くさい女だ。

『ヤマノススメ』はこういう人物の描写が良いと思う。視聴者に奉仕するために作られた人間味のない萌えキャラが横行する昨今、ちゃんと人間的な部分を持っているキャラというのは貴重。

めんどくさかったり腹黒くてもいいのだ。完璧人間ばっかじゃつまらない。

花柄の黒電話

ひなたはここなちゃんを誘って赤城山へ。それにしても電話の取り方からここなちゃんの育ちの良さが分かる。ハキハキした声で「はいっ!青羽です!」って。

家は貧乏だし母親は頼りない感じだったけどしっかり育てられてるんだな。これまでのエピソードからも愛情を沢山注いで育てられているのが分かる。

©同上 第8話より引用

花柄カバーが可愛いけど今どき黒電話を使っているのは謎。逆に入手が難しそう。電源不要のプッシュ式電話機も2000円以下で売ってるのにな。貧乏ネタでここなちゃんを弄りたいスタッフの悪ノリのような気が。

9話「それぞれの景色」

二人の温度差

ここなちゃんと赤城山に登るひなただけどやっぱりあおいのことが気になるみたい。ひなたにとってはあおいが世界の中心。

対するあおいはひなたに執着しておらずほのかちゃんとエンジョイしている。あおいにとってのひなたは友達のうちの一人という扱いのようだ。結構温度差がある。1期1話ではひなたの存在を忘れていたくらいだし。

パワースポットに行ったあおいが願い事に書いたのは無事富士山に登ること。みんなでご来光を見たいんだって。「ひなたと」見たいのではなく「みんなで」なんだね。

別の女(ほのか)に浮気して富士山に誘った。これを聞いたらまた拗ねちゃうよひなた。あおいはひなたの重い愛を受け止めることができるのだろうか。

帰りの列車で

ひなたとここなちゃんが乗っている帰りの列車にあおいも乗ってくる。あおいはここなちゃんにお土産を渡すがひなたの分はない。ほのかと楽しく遊んだ話を聞かされ表情を曇らすひなた…。

あおいが成長しちゃって自分と一緒じゃなくても楽しめるようになってしまった。前はひなた以外に友達がいなかったのに。

ひなたはあおいにもっと依存して欲しかったんだろうな。自分だけを見ていてほしかった。

「別にいつも一緒でなきゃいけないわけじゃないし、お互い楽しかったらそれで…」なんて自分を納得させようとしてるけど、本当はいつも一緒にいたいんだよな。

©同上 第9話より引用

いいね~これ。愛の深さを感じる。ちょっと病んだ感じになってるのもいいね。あおいはノンケっぽいけどひなたはガチで百合系な雰囲気がある。

暗く沈むひなたほんと愛おしい。いつもの明るいひなたとのギャップに萌える。もっと悲しむ顔を見せてくれ!立ち直らず、ずっとくよくよしていても構わない。

あおいがほのかと訪れたのが温泉街だったのは不倫旅行のメタファーという説をネットで見た。なるほど、そう言われればそんな気がする。

次:10話から12話の感想

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