アニメ『百錬の覇王と聖約の戦乙女』11話感想&面白シーン

TVアニメ『百錬の覇王と聖約の戦乙女』の11話感想と面白シーンの紹介。ネタバレあり。

全12話なので最終回の一つ前の話だが、次でちゃんと完結できるのか不安になるような内容だった。主人公がこれまでやってきたことを自ら否定ような超展開は必見。

前回:10話感想&面白シーン

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11話「覇王の証明」

アバンは前回の使い回し。スカーヴィズ(ヤク中しぶりん)とジークルーネ(銀髪)がステインソール(HIP)と戦うシーンの再放送。

スカーヴィズがネイマールみたいにゴロゴロ転がって崖から落ちるギャグシーンがもう一度見られる。

しかし散々端折っときながらここで尺稼ぎみたいなことをしてくるのか…。約1分30秒の節約。作画は初回から怪しかったけど、最終回を前にしていよいよスタッフの力が尽きかけているのかな。

絶体絶命

YOU君(勇斗)はいきなり絶体絶命の窮地に陥る。仮面兄貴が1万の騎馬軍団を率いて襲ってきたのだ。

追い詰められたYOU君が悩むシーンで引っ張る引っ張る。動きが少ないから作りやすいのだろうな。止め絵ばっかり。

フェリシア(金髪)やクリスティーナ(紫)に撤退を勧められたYOU君だが、断固拒否。撤退したら領地の男は殺され女子供は奴隷として売り払われるから駄目だと言う。

領民たちは家族だから見捨てられないとYOU君は言うけど、引かずに戦っても数で圧倒的に劣っているから勝算は無く、自軍は壊滅し結局領民が被害を受けることになると思うのですが…。

おかしい絵面

悠長に策を考えていたら仮面兄貴の騎馬軍団がやってきて、ギャグみたいな絵面で味方兵士が殺されていく。

矢が刺さったり切られたりと血みどろの結構エグい場面なのに悲壮感がない。間の抜けた絵のせいだな。これはどう見てもギャグアニメの映像だろ。

©鷹山誠一・ホビージャパン/ユグドラシル・パートナーズ(以下の画像も同様) 第11話より引用

矢が刺さってるのになんだか楽しそうに見えるよ…。

意味不明な秘策

策が一つだけあると言う勇斗。どうするんだと思っていたら悪い意味で予想を上回る展開に。

勇斗が前線に出た……だけ。自信満々の顔してたのにそんな策なのかよ。呆れるわ。

でも兵士たちは「宗主様!ユウト様が来てくださったー!」と大喜び。

壮大な音楽が流れて、兵士たちが勇斗を賛美するセリフを語り始める。ユウト様!ユウト様!称賛、称賛、ひたすら称賛。なんかカルトっぽい。

おかげで士気が上がり1万もいる仮面兄貴軍を追い返しました~。

いや、そうはならんだろう。今回のシナリオは頭が悪すぎる。これまでで一番意味不明だよ。

精神論

敵は圧倒的な大軍かつ馬に乗っているのに士気が上がっただけで勝てるものなのだろうか?精神論だけでは戦争に勝てないと歴史が証明してると思うのだが。YOU君はスマホで調べてみろよ。

こんなんで勝てるのなら戦術もなにも必要ないじゃん。数や兵種で劣っていてもやる気があれば勝てるのだろう?

今までは曲がりなりにもスマホで調べた戦術を使って勝利してきたのに精神論って、もうこの作品のテーマを自ら否定している。勇斗のしてきたことは全て無意味だったと言ってるようなものじゃん。

今回の戦い方は勇斗がこれまで散々馬鹿にしてきた「HIPのYOU(匹夫の勇)」そのもの。

ここまで知性を感じないシナリオはどうもアニオリのような気がする。原作の4巻だけ読んだが戦術の部分は矛盾が無いようしっかり考えられていた。原作者ならここまで馬鹿っぽい話は書かないだろう。

敵まで勇斗を称賛

ヤク中しぶりんことスカーヴィズはゴロゴロ転がって崖から転落。ジークルーネ(銀髪)が1対1でステインソールと戦うことに。

味方兵士だけならまだしも、ステインソールまで勇斗を称賛し始めた。銀髪じゃ自分の相手として物足りない「俺が楽しめるのはただひとり周防勇斗だけだ!」

なんでそんなことを言うのか不思議で仕方ない。YOU君はただの指揮官。戦闘力はモブ兵士以下か良くて同等程度。タイマンでは弱いぞ。銀髪ちゃんのほうが何倍も強い。

なぜそこまで勇斗を買いかぶる?敵味方問わず誰も彼もYOU君をヨイショをするのが可笑しくて仕方ない。

勇斗を嫌い見下しているのはメンヘラ仮面くらいじゃん。でもそれは嫉妬に由来するものだから勇斗の実力を認めているのと同じ。

この作品が批判される最大の要因は主人公に対する過度な称賛、崇拝。これじゃまるでカルト教団や独裁国家のプロパガンダアニメだよ。

バント攻撃

勇斗ばかりを評価しジークルーネの実力を見誤ったステインソールは敗北。上に弾き飛ばされたルーネの刀が、かなりの時間が経ってから落ちてきて、それを掴み取り野球のバントみたいに切った。

なにこれ?やっぱり不思議なシーンが多いなぁこのアニメ。どんだけ空高くに飛んでいたのだろう。

ルーネの勝利後のセリフが「私にはいつも父上(勇斗)が付いているからな」。また勇斗の称賛かよ…。

ステインソールは潔く敗北を受け入れ、ジークルーネの実力を認め、深い傷を負ったにも関わらず味方のためにしんがりを務めた。なんて気持ちの良い男だろう。彼こそが真の主人公だわ。

あと勢いよく転がって崖から落ちたスガーヴィズさんですが、崖が予想外に低く無事生存。崖というより窪地だった。

うわーっていう叫び声はなんだったんだ…。もっと高いところから落ちたと思ってたぞ。

仮面兄貴襲来

カルトめいた精神論で仮面兄貴軍を退けることに成功した勇斗。だが、兄貴はまだ諦めていなかった。シギュンの術(まじない歌)の助けを借り単騎で勇斗の元に乗り込んできたのだ。

「しねい、勇斗!」と言い刀で切りかかる兄貴。かっこ悪いなぁ。セリフを含め何から何まで小物っぽい。

フェリシア(金髪)が剣で防ぐが横腹を蹴り飛ばされる。

腹に足がめり込んでるぜ…。痛そう。

前回はジークルーネが腹を蹴られて凄いアザが残ってたし、これもリョナラー向けのサービスシーンなのかな。女の子の腹を狙うというのはなんか背徳的。

勇斗は剣を抜き仮面兄貴と斬り合う。勇斗は剣術の稽古をしていたので前より強くなってはいるが、兄貴には一歩及ばず剣を弾き飛ばされる。

とどめを刺そうとする兄貴の刀をかわし強烈なタックルを繰り出した勇斗。背中から地面に倒された兄貴は後頭部を石に打ち付け気絶。二人の直接対決はあっけなく終了。

それにしてもちょうどいい位置に石があったものだな。

気絶した兄貴は妙に綺麗な顔をしていてハッとさせられた。気品があって美しい。

何か演出意図があるような気がする。いろいろ雑で手抜きなこのアニメだけど、このカットには謎のこだわりを感じた。線が違う。

仮面を着けている時は逆恨みで復讐を目論む醜い小物にしか見えなかったが、素顔を見ると根は悪いやつじゃないように思える。

嫉妬と心に弱さのせいで誤った道へ進んでしまったけど、まだ完全には悪に染まりきっておらず、将来的に勇斗と和解する伏線のようにも見えた。

ただの思い過ごしでなんの意味もないシーンかもしれないけどね。

強制送還

兄貴にとどめを刺せない勇斗。そこへシギュンのまじない歌が聞こえてきて体がだんだん透明に。勇斗はスマホをフェリシアに手渡し異世界から完全に消滅してしまった…。

打ちひしがれるフェリシアをよそに、仮面兄貴はモブ兵士に連れられ退却。なんとも情けない絵面。

光り輝く金魚ハウス

現代にいる幼馴染、美月が家に帰ると二階の窓が妖しく緑色に発光していた。

なんてシュールな絵なんだ。やっぱりこのアニメの演出センスは面白い。映像の意図は分かるけど予想外のやり方で見せてくる。

慌てて部屋に入ると、そこには黒ずくめのコスプレ衣装(異世界の服)を着た勇斗が。いつものエンディング曲が流れて11話はおしまい。

内容盛りだくさん、ツッコミどころも盛りだくさんの楽しい回だった。このカオスっぷりはクライマックスにふさわしい。

だけど残り一話しか無いのにどうやって終わらせるんだよこれ。もしかして今回が実質的な最終回で次回は総集編ってことはないよな…。序盤からスケジュールヤバそうだったし、そうなっても驚かない。

12話感想につづく