アニメ『百錬の覇王と聖約の戦乙女』12話(最終回)感想

TVアニメ版『百錬の覇王と聖約の戦乙女』もついに最終回の12話。前回11話は勇斗が現代に帰還したところで終了。作画もスケジュールが足りていない感じだったので、最終回は総集編になるのではないかと危惧していたが大丈夫だった。

しかし、内容は現代でのデートシーンが中心で割と見るのが苦痛。イチャイチャを見せつけられるだけなのでツッコミを入れて楽しむことも出来ない。まるでスマホ太郎終盤みたいな内容。

これまでは舞台が異世界で、ちょくちょく合戦シーンが入っていたから楽しめたのだと気付かされた。最終回だけ別作品のような感じがする。

前回:11話感想&面白シーン

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12話「帰るべき場所」

勇斗は現代の美月の部屋に帰還。涙を流して喜ぶ美月。二人はイチャイチャ、イチャイチャする。

あーつまんね。この二人は個人的にあまり魅力を感じないキャラだから、感動的な再会シーンを見せられても共感できず全然嬉しくない。むしろ苦痛。

物に当たる兄貴

異世界ではまたまた仮面兄貴が情緒不安定に。盃を落として割ったかと思えば、机に置いてある飲み物が入った瓶を跳ね飛ばし、床に落として砕く。この人かっこ悪いシーンばっかだな。

でも勇斗たちよりは好き。見苦しい所が面白いから。

兄貴が怒り狂っているのは、シギュンが勝手に術を使い勇斗を現代へ強制送還したから。自分の手で始末したかったらしい。

赤髪のステインソールは勇斗がいなくなったことを聞いてテンションだだ下がり。この人勇斗をえらく過大評価してたからな。

死地へ赴くジークルーネ

「なっ!父上が天の国にお帰りになられただとッ!」ジークルーネ(銀髪)は、フェリシア(金髪)から勇斗のことを聞き動揺。というか天の国から来た設定になってるんかい…。

ショックのあまり「ゆっくり」みたいな顔になってるけど大丈夫か?

©鷹山誠一・ホビージャパン/ユグドラシル・パートナーズ(以下の画像も同様) 第12話より引用

この後現代の話に戻る。ショッピングセンターでイチャイチャする勇斗と美月。このシーンが妙に長い。

勇斗が選んでくれるものなら何でも嬉しいんだってさ美月は。「宴会芸用のバーコード頭のカツラでも大事にする」らしい。やばいぜ!

その頃、異世界では仮面兄貴と赤髪が侵攻を開始。ルーネは「父上にはお前から伝えておいてくれ、ジークルーネは最後まで立派に戦ったとな」と言い残し、傷の癒えないまま出陣。

この夕暮れシーンの映像は妙に美しくて好き。悲壮感がある。映像センスが独特なアニメだったけど、ここは素直にいいなと思えた。

ただ、馬に乗って走り去るルーネは手描きじゃなく3DCGなのね。省力化は大事。

里芋、久々の登場

勇斗がいなくなったという報せは、里芋ピンクことリネーアの国にも届いていた。部下から「勇斗様は先の戦いで討ち死にされた」と聞いてショックを受けるリネーア。

「兄上は天の国から参られた方だぞ、お亡くなりになる訳がない!」。天の国から来たというのは異世界人の共通認識なのね…。

勇斗を呼び出した張本人のフェリシアは未来から来たことを知ってそうだけど、他の人たちにとっては天の国なのかやっぱり。

……いや、待てよ。リネーアも勇斗が未来から来たことを知っているはず。第4話で勇斗から直接聞いたじゃないか。忘れちゃったのかな。

それとも空の上にある神秘的な国ではなく、未来の日本のことを天の国と呼んでいるのか?

はたまた単純にアニメスタッフが4話のことを忘れていただけ?謎である。

鬼畜な部下

部下はこの機会に主導権を奪い返し勇斗の氏族を乗っ取ることを提案。正しいけど鬼畜だなぁ。当然リネーアは拒否、勇斗が生きていることを信じる。

それにしても、部下はドサクサに紛れて体をペタペタ触るなよ…。邪推だろうけど下心があるように見えてしまった。

久しぶりの登場だけど里芋はかわいい。出番少ないのが残念だわ。

この子は途中から全く出なくなったので一部視聴者から死んだと思われていた。このアニメが原作を片っ端から省略しまくる作風なのが悪い。アニメで戦死シーンがカットされただけで既に死んでいると誤解されても仕方ない。

のんきに花見

異世界の面々はピンチなのにのんびり花見デートをする勇斗と美月。まぁ、現代の二人には何が起きてるか分からないから仕方ないのだけど。

美月の作った弁当を見て「食えるのかこれ」と、相変わらずデリカシーの無い発言をする勇斗。美月が怒ったので一応謝罪。

食べた後のコメントも、うまい「正直驚いた」。これは美味しいのが意外だったということだから、まずいと思ってたと言ってるのと同じ。

謝ったばっかりなのにまた無神経なことを言うのか…。せめて疑って悪かったとか言えよ。

唐揚げあーん。

なにこれ?見たくないんだよなぁこんなの…。変な絵面の合戦を見たかったから百錬見たの!なんでないの?今回現代でイチャつくシーンばっかじゃねーか。

最終回になって今までと全然違うものを見せつけてきたな。

異世界のヒロインは色仕掛けばっかりだったけど、美月は違いまーす、真剣に恋愛してまーすって言いたいのかね。

そう見ると噛ませ以下だよなぁ異世界のヒロインたち。美月に比べて扱いが悪すぎる。

異世界より着信あり

一通りイチャイチャした後、桜並木を歩いていると美月のスマホに着信が。異世界に残した勇斗のスマホから掛かってきた。

今まで掛からなかったのになぜ今になって通じたのか謎。この辺の解説が一切ないからよく分からない。少なくとも御神鏡が無いと駄目なんじゃなかったっけ?

異世界では砦が落とされ窮地に陥っていると伝えられる。でもジークルーネは腕を怪我しただけで生きてた。さっきのあれ(立派に戦ったと伝えてくれ)は生存フラグだったのか。

リーファの力を借りれば、勇斗を異世界に戻す事自体は可能なようだ。こっちの世界に戻ってきて欲しいが戻るかどうかは勇斗次第、勇斗の決断に従うと言うフェリシア。

勇斗に依存しすぎ

それにしても勇斗一人がいなくなったくらいで国(氏族)や軍が急に弱体化するとはね。武器とか技術は勇斗が残していったものがあるんだから、それを利用してなんとかしろよと思う。

勇斗の指示には絶対服従、自分ではものを考えないカルト信者みたいなやつばっかりってことか。今までの過剰な賛美、崇拝シーンとの辻褄も合う。

主人公を活躍させるために周囲の人間をみんな馬鹿にするというのはなろう系あるある。これの原作はなろう作品ではないのだけれども。

この件を見るに、マトモな後継者を育てておかないと勇斗の死亡で氏族滅亡確定ですね。さらに勇斗に対する崇拝っぷりを考えると、殉死者が多数出そうだから、あらかじめ法を作って禁止しておかないとな。

夜の神社

美月は勇斗を夜の神社に呼び出す。かつて勇斗はここで肝試しをしていて異世界に送られてしまった…らしい。アニメでは省略されていたけどwikiに書いてあった。一応OP映像にはそれらしいシーンがある。

「ここからすべてが始まったんだよね」と美月は言うけど、原作読んでない視聴者はそのくだりを知らないんだよなぁ。

勇斗が異世界に帰りたいことは分かっているから自分も付いていくと言う美月。勇斗は反対するけど、美月は家族や友達より勇斗が大事。不便な世界でも勇斗と一緒にいられるなら喜んで苦労をすると発言。

美月の決意を聞かされ「俺の奥さんになってください」と告白する勇斗。彼女程度じゃ駄目だけど、妻になら異世界に付いてこいときっぱり言えるらしい。なにその理屈。意味わかんない…。

二人は幸せなキスをして終了。

最後まで称賛

キスシーンで終わったと思いきやラストは異世界での凱旋パレード。どうも帰還後しばらく経ってからの話のようだ。領民たちはジークパトリアーク(宗主様が勝利なされたって意味かな?)と大合唱して勇斗をたたえる。

ヒロインたちも口々に勇斗を称賛。最後の最後まで登場人物が勇斗を褒めまくる変なアニメだった。

王冠をかぶった勇斗が映っておしまい。ここは原作小説9巻の表紙が元になっている。


最終回がこれか…

今回は恋愛脳の人が考えたような話だったなぁ…。ラブシーンばっかで気色悪いし、戦闘シーンも無いくだらん最終話だった。ツッコミ入れて楽しむことも出来ないのは致命的。

笑えるクソアニメから、ただ詰まらないだけのクソアニメに堕していた。そもそも『百錬の覇王』ってこういうラブロマンスだったのかよ。騙されたわ。

ラストのぶん投げも酷かった。仮面兄貴や赤髪をどうやって追い返したのだろう。「続きは原作で」ということなのだろうけど、アニメがこんな出来じゃ読みたくならないよ。