黙れドン太郎こと『物理さん~』漫画版2巻、3巻の感想:主人公がゲスい

『物理さんで無双してたらモテモテになりました』漫画版2巻と3巻の感想です。

「黙れドン太郎」という愛称がすっかり定着しましたね。

どストレートなネーミングだけど分かりやすくて音の響きも素敵。イキリ骨太郎(ファンに言ったら怒るやつ)に負けないくらい語感が良くて、口に出したくなる日本語です。

さて、1巻を読んでからしばらく間が空きましたが、話題になっているようなので続きを買って読んでみました。相変わらずの内容だけど、まあまあ見どころもある感じ。

あらすじと見どころを書きます。

※ネタバレがあるので注意。

※「黙れドン」のシーンがある1巻感想はこちらから

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アリとの戦い

2巻はアリの巣探索の続きから。今回キマイラアントは回想でちょっと出るだけ。

ラクト(ドン太郎)が、クイーンアントと一対一で戦うけど絵にあんまり迫力がない。戦闘シーンはやっぱり微妙だなあ。

「葬剣舞 飛空斬」や「月天葬牙」など、剣を使った厨ニ臭い必殺技を繰り出したけど一切ダメージを与えられなかったので、例のごとく物理攻撃でやっつける。手刀で首をスパーンと。

©えんど kt60 漫画『物理さんで無双してたらモテモテになりました』第2巻より引用

いや、素手のほうが強いなら最初から剣いらんでしょ…。こいつが剣使うのって縛りプレイの一種なのかな?銃メインのゲームでナイフ縛りみたいな。

それとなろう系主人公って敵の首を切って倒すのが好きみたいですね。『賢者の孫』でもやってた。カート=フォン=リッツバーグくんかわいそうだった。


負けた女王アリはラクトの実力を認め、死ぬ前に娘を託すのだけど、その娘は普通に人間の形をしてるという謎。

クイーンはアリっぽい形をしているけど、娘は触手っぽい髪の毛があるだけの人間。どういうことなの?

オムツライオン(キマイラアント)もアリ要素少ないのにアントだし、人型でもアントだしわけわからん世界観ですねぇ……。

他者の遺伝子を自分のものにできる種族だと言っていたのでその関係かな?女体化しとかないとハーレムに入れられないからってのもありそう。

この後イチャイチャ微エロシーンがあってアリ編はおしまい。次はグルメマンガ風の話になります。

喫茶店編:安売りは悪

ハーレムの女の子の知り合いがやっている喫茶店が経営危機に。新しくできた向かいの店に客を取られているらしい。客として調査しに行くラクトだがメニューを見て不機嫌になる。

なぜかと聞かれ「…モノを安く売るってのは犯罪的な暴力だからだよ」。

©同上

安く売っちゃだめなんかい!その理屈だとディスカウントストアは凶悪な暴力団ってことになりますね。

むしろ価格協定結んで値段釣り上げるほうが悪じゃん。と思ったけど、どうやら違うらしい。

近くの店が潰れるまで採算度外視で安くして、潰れてから値上げを企ててるんじゃないかとラクトは疑ってる。異世界には不当廉売(ダンピング)を規制する法律が無いからやり放題。

しかもその店を経営してるのは日本からの転生者っぽい。異世界には無い食べ物(マヨネーズや味噌ラーメン)を知っている。

独創的な調味料で巨万の富を築いたカミーユ=フェリックスっていう結構有名な人なんですって。(しかしカミーユって言ったらあっちを連想するなぁ。)

このカミーユって女は「抵抗できない弱い相手を上から自由にいたぶる」のが好きなイキりマウンティング体質。

人を見下したような態度にキレたラクトは無言でバン太郎。

©同上

机叩くの好きだねぇこの人。現世では虐待されてた設定らしいので親のマネなのかな。悲しくなるわ。

机を叩くだけでは飽き足らず、アリ娘を使ってカミーユに超能力セクハラ攻撃。やらしい。

やっぱこれ、なろう系というよりエロ漫画に近い。性表現が原因でなろうから追放されただけのことはある。

ドン太郎はしらばっくれてニチャァ

©同上

この後はカミーユの店に対抗して、喫茶店を繁盛させるため色々準備する話。でも、ほぼイチャイチャと微エロしかない。ネタ的な意味で面白いシーンが無いまま2巻は終了。

カミーユ宅を襲撃

ここから3巻。ハーレムメンバーたちとメイド喫茶を開店、繁盛するけどゴロツキが襲来。

獣人ヘイト発言をしつつ絡んできたので物理攻撃で撃退。

ゴロツキの親分をやってる女の子も物理+セクハラ攻撃で撃退。有り金全部奪い取る。ドン太郎って地味に外道だな。

ゴロツキを差し向けたのはカミーユじゃないかと疑い、彼女の家にカチコミ。

ドアをガン太郎

©同上 第3巻より引用

こっわ。コイツラもチンピラじゃん。

主人公側が敵と変わらん悪事を働くっていうのもなろう系に良くあるパターンな気がする。

ラクトはカミーユがゴロツキを送り込んだ証拠を突きつけ、お仕置きをして屈服させることに成功。

泣きながら自分語りを始めるカミーユ。転生前はハードないじめを受けていたらしい。だから転生後はいじめる側に回りたかったんだって。

だからあんなにイキってたのかぁ~、ちょっと納得。

「関係ないやついじめるのはダメだろう」と諭すラクト。いや、過剰な暴力振るってるお前が言えたことかよ…。

これってもしかしてメタなメッセージ?異世界で弱い者いじめをすることで現実の鬱憤ばらしをするなろうファンを重ねているのか?

あとトラウマ描写が結構きつい。

カミーユが言うには、「忘れたつもりでいても夢の中にそいつら(イジメ加害者)が出てきて、目が覚めたあとも心臓がビクビク震えたり、イライラが止まらなくなる」そうです。

なんか重い!妙に暗くて生々しいわ!

親に虐待されてたラクトも同じような夢をみるんだってさ。

散々お馬鹿な話をやっておきながら突然リアルで重苦しい描写が入るのが『物理さん』の魅力ですね~。バカエロだけだったら単調になってしまう。

あとカミーユは「靴の中で作られたカップラーメンを食べさせられ」たりもしたようです。やめてくれ…。

残りは虚無

この後は平常運転。一応学園都市に行くというストーリーはあるけど、結局イチャイチャするだけ。

あと見どころという程ではないが、水晶玉を使ってステータス表示する場面がある。なろうでよくあるやつ。揶揄されることの多い「ステータスオープン」。

やっぱり異世界ってのはゲーム世界のことなのかねぇ。これをやると世界観がチープになると思いますよ。

残りはドン太郎が順番にハーレムメンバーに手を出すだけの内容で単調、退屈。節操なくハーレムメンバーを増やすけど、あまり個性が無いので誰だっけこの子となる。

ネタにできる要素さえ無く、だんだん虚無漫画になりつつある。サービスシーンも全然嬉しくないし3巻後半には楽しめる部分が無い。

絵柄は嫌いじゃないけど中身がこれじゃあ読みたいとは思えません。

ネタとしてではなく真面目に読んでる人はイチャイチャを見るのが楽しいんでしょうかね。

まあまあ売れてるようですが、誰が買ってるのか謎です。えちえちなのが読みたかったら普通に成人向けを読んだほうがマシだと思うんですが。