エグいのは最初だけ?TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』感想(1話~6話)

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2018年秋アニメ『ゴブリンスレイヤー』。前評判が良かったので見てみました。

キービジュアルを見た時は、なろう原作のファンタジー作品かなと思ったのですが、調べてみると違いました。

Web発のコンテンツであるという点は同じですが、「小説家になろう」連載作品ではなく、「やる夫スレ」で公開されていた作品のライトノベル版だそうです。

それにしても「やる夫スレ」って小説を書くような所だったんですね。AAを使って雑談する所だと思ってましたよ…。

原作は未読。予備知識がほとんど無い状態で視聴を開始しました。この記事では、6話までの各話感想を短めに書いていきます。

第1話 ある冒険者たちの結末

顔がぷにぷにしてそうな可愛らしい女神官(CV:小倉唯)と新人冒険者たちがゴブリン狩りに行きます、ゴブリンを舐めたようなセリフを吐きながら

分かりやすいフラグを立てましたね……。

女神官ちゃんだけは、ろくに準備もせず洞窟に乗り込んだことを心配していますが、他の冒険者たちは意に介しません…。ヘラヘラ笑いながら奥へ進みます。

なんか『鉄血のオルフェンズ』1期コロニー編のアホ労働者を彷彿とさせます…。ここまでコテコテに無能っぽく描かなくてもいいのでは?描写が過剰に感じられてしまいますよ。

こういうわざとらしい演出すると話が安っぽく感じられてしまうので、個人的には止めてほしいです。

あらかじめ軽いノリを見せることで、その後のシリアスなシーンが引き立つので、あえてやっているのかな?

エグいぞ!

予想通り、ゴブリンを甘く見ていた冒険者たちは返り討ちに遭いました。しかも、めった刺しにされたり犯されたりとなかなか過激な内容…。

なんというか…リョナ系ですねコレは。結構際どいエログロ描写がありました。仲間は酷い殺され方をするし、女神官は恐怖のあまり失禁。

ただ、ゴブリンはやっていることが残酷な割にキャラデザが怖くないです。もっとグロく醜悪な見た目に出来なかったのかこれ?

これもイメージと実態にギャップがあることを表すため、意図的にやってるんでしょうかね?

たまたま通りかかったゴブリンスレイヤーに助けられ、女神官ちゃんだけ無事に生き残ることが出来ました。トラウマは負ったけどね…。

ゴブスレさんはイチイチ上から目線だったので、第一印象はあまり良くなかったです…。

まとめ

わざとらしいフラグ感は興ざめだったし、残酷な描写が多く精神的にキツかったけど、意外に面白かった。緊迫感のある展開に見入ってしまいました。

よくできた1話だと思います。インパクトが強く、話題性のある内容。この話だけでも一本の作品として完成していますね、ゴブリンの怖さを啓発するビデオという感じで。

ゴブリンを舐めてたら痛い目に遭うぞという内容でした。

第2話 小鬼を殺す者

ゴブリンスレイヤーの過去や人間関係、周囲からの評価を説明する回でした。終盤に少しだけゴブリン退治シーンあり。

ゴブスレさんは偏執的な人物のようです。ゴブリンが夜のうちに偵察に来ていないか、毎朝几帳面に家の周りを調査してるらしい。

彼は、自分の家族と村を蹂躙したゴブリンに対する憎しみによって、狂っちゃった人なのね…。なんか予想通りの設定でした。

はじめは復讐のつもりだったけど、ゴブリンを狩っているうちにそれが楽しみになってしまったのかな?

演出のギャップ

ゴブリン退治シーンのシリアス&グロと、それ以外のシーンの軽いノリとのギャップが大きくて困惑しました。

お爺さんがゴブリン退治の依頼に来るシーンは結構ギャグテイストだったんですよね。調子に乗った冒険者が得意げに武勇伝を語っている所とかも。

他作品との声優被り

赤髪の子(牛飼娘)の声優が井口裕香さんだったので、前クールに放送された『ヤマノススメ』の雪村あおいが喋ってるように聞こえて不思議な感じでした。あおいと近い雰囲気の演技をしてるんですよね。

女神官役の小倉唯さんは、『ヤマノススメ』で青羽ここな役でしたが、こちらは少し演技を変えているようです。

ちなみに『ゴブリンスレイヤー』には、『ヤマノススメ』のメインキャラ5人の声優さんのうち、4人が出演しています。

魔女役の日笠陽子さんは斎藤楓役、2話ではまだ出ていない妖精弓手役の東山奈央さんは、黒崎ほのか役でした。

どういう理由があって声優が被るのでしょうね。共演することの多い声優の組み合わせというのがありますが、事務所のつながりなのか、音響監督の関係なのか…。声優業界の知識が少ないのでよく分からないです。

ただ声優業界には色々と闇もあるようですね。怖い怖い…。

疑問点

2話を見て気になった点が3つあります。

その1:ゴブスレさんは装備が汚いと他の冒険者から馬鹿にされていましたが、映像を見る限りそこまで汚く見えません。鎧なんてしっかり手入れされピカピカ輝いてるように見えるのですが…。

その2:多くの冒険者達から冷ややかな目で見られているゴブスレさんが、複数の女の子からモテモテなのはなぜ?まさか、なろうみたいな主人公優遇なのか?

その3:村が滅ぼされるくらい危険性の高いゴブリンが雑魚扱いなのはどうして?世界観が不思議です。

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第3話 思いがけない来客

割と平和な回でした。エルフ娘(妖精弓手)、ドワーフ(鉱人道士)、リザードマン(蜥蜴僧侶)がゴブスレの所へ依頼に来ます。

なにやら魔神王が世界を滅ぼそうとしてるらしいです、こわいですね。

エルフの土地でゴブリンの動きが活発化。しかし諸事情から兵を動かせないので、ゴブスレさんに協力を求めに来たということらしい。

エルフたちとパーティーを組んでゴブリン退治に出発しますが、焚き火を囲んで食事をしたり、駄弁ったり、道中の平和な描写が続きます。

意味深な会話もありました。ゴブリンは月から来るの?

展開が遅く、起伏もあまりない話だったけど何故か面白い。良い日常回でした。最後に少し戦闘シーンがあって次回へ続きます。

第4話 強き者ども

今回は、古代遺跡に住み着いたゴブリンを退治する話です。

しかし女神官ちゃんの目よ……。グロい内容の割にあんまりシリアステイストじゃないですねぇ。コメディ調。

エルフ娘が復讐心から少しずつ狂っていく所がおもしろかったです。初めは臭い消しの血を浴びることさえ嫌がって、女神官ちゃんに光のない目で見られてたのにね。

仲間のエルフが痛めつけられてる所を見て以降は別人のようになりました。返り血を浴びながらすごい形相でゴブリンをグサグサ。

ゴブスレさんと同じような体験をすることで彼の思いを少し理解できたようです。最初は彼のことを嫌いと言っていたのですが。

それにしてもエルフちゃん、2000年生きている割にはウブな感じで普通の娘でしたね。まるで現代が舞台の作品に登場するJKみたいね。

長い間森に籠もっていて外の世界を知らなかったにしても精神年齢がやけに低いですねぇ。1984年間くらいぐうたら寝て過ごしていたから、精神が16歳レベルってことなのかなぁ。

それとも成長がメチャクチャ遅い種族で、エルフの2000歳は人間の20歳相当とかいう感じなのか?

ボス戦?

遺跡の奥でオーガと対決します。

このオーガは言葉を喋ることができ、わざわざ口上を垂れてから攻撃してきたのが不思議だったけど、魔法を使えるくらいだし知能が高い種族ということなんですかね?

今回やっと女神官ちゃんが役に立ちました。オーガの魔法攻撃を防いで仲間を全滅の危機から救ったぜ!

ゴブスレさんはオーガという存在を知らなかったみたいだけど、これまでゴブリン以外の敵と遭遇したことがなかったのでしょうか?ゴブリンの巣に他種族がいるのは例外なのかな?

ゴブスレさんは今まで「自分一人で十分」みたいなことを言っていたけど、今回のオーガみたいな敵が出てきたらひとたまりもなくやられてしまうよなぁ。今までは幸運だっただけなの?

と、思っていたら奥の手を持っていた模様。

魔法の掛かった巻物(スクロール)で海底から水をワープさせて攻撃!

なんか意外。そういうアイテムの存在する世界観だったんですね。

しかし水圧で敵を押しつぶすのなら分かるけど、敵の腕がスパスパ切れてたのが謎。そのシーンだけ微妙に腑に落ちなかったです。なんというか映像の説得力もイマイチ。

巻物から水をうすーくカッターみたいに出している絵があればまだ納得できたのですが、敵の腕がスパスパ切れる → 何が起こったか分からず敵が困惑 → ゴブスレとリザードマンが解説という流れだったからなぁ。

ゴブスレさんも、巻物は本来巣を潰すために持っていたと言っていたし、なんでウォーターカッターが出たのかよくわからないのですが…。ザバーって大量の水が出て押しつぶす感じじゃいかんの?

第5話 冒険と日常と

冒頭、モブっぽい男女の冒険者が下水道でデカいネズミを狩っていました。今回のやられ役かな?と思ったけど意外にも生き残ってハッピーエンド。

今回は平和な話でした。モブ2人が主人公のような回。

この2人ゴブスレに失礼なこと言ったという発言があったけど、前も出てたのね。すっかり忘れてましたよ…。

ゴブスレさん意外にいい人じゃん! 新人冒険者の質問に面倒くさがらず答えてます。ただ、やっぱりゴブリン以外の知識は無いのね…。

1話が凄まじいエログロだったから身構えていたけど、2話以降の比較的平和な話に拍子抜けですよ。グロシーンは忘れた頃にまたブチ込んでくるのかな?

ゴブスレはモテモテ。確かに声と喋り方はかっこいいと思います。凄いイケボですね。

それにしてもモテすぎですねぇ。エルフも受付嬢もデレデレしてましたよ。

やっぱなろう主人公なんじゃ……。

第6話 水の街の小鬼殺し

冒頭、見たことのないキャラが出て、骸骨のモンスターを倒してました。

なにこれ!?と思ったらモブキャラによる噂話でした。前回もそうですが、このアニメ、結構脇役にもスポットライトが当たりますね。

ダークファンタジー?

綺麗な聖職者のお姉さん(剣の乙女)から依頼を受け、水の街のゴブリン退治を行うゴブスレ一行。地下水道にはゴブリンがいっぱい。船に乗って矢を放ってきたりと手強いです。

一通りゴブリンを退治した後、地上へ帰還。ゴブスレさんは、何者かが人為的にゴブリンを増やしていると推理。話は次回へ続きます。

今回は光の入らない地下水路が舞台なので、画面がダークなファンタジーでしたね。モニターを明るくしないと見えにくい…。

今回で6話目ですが、イマイチ何をする物語なのか分からない。方向性というか大きな目的が見えてきません。本当にただゴブリンを淡々と殺していくだけの話なのかコレ?

残酷シーンなどのダークファンタジー的要素はもう出てこないんでしょうかね?

エログロも無くなってるし、思ってたのと大分違うぞ…。ただのハーレムもののような…。でも女の子たちが可愛いから楽しく見れますね!

ゴブスレに抱えられた時神官ちゃん顔赤くしてる所がかわいい。エルフもかわいい。

このアニメでは女の子の顔がアップになった時、唇に色がつけられているのがイイ。艶めかしくて素敵です。

次:TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』感想(7話~9話)

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