闇系なろうアニメ『ありふれた職業で世界最強』感想・後半(7話~最終話)

記事内に広告が含まれています。

原作者が作品の出来に不満を表明した後、なぜかスタッフ総入れ替えで作り直されることになったアニメ『ありふれた職業で世界最強』の感想です。今回は後半の7話~13話(最終回)まで。

どちらかと言えばアンチ寄りの感想です。ファンの方はご注意ください。気分を害するかもしれません。

関連:前半6話までの感想

第7話「ライセン大迷宮」感想

迷宮を発見し探索する話です。

なろうアニメあるあるですが、主人公たちが何をしたいのかよくわからない。いや、『ありふれ』の場合は一応元の世界に帰るっていう目的があったんでしたっけ?

それで帰るためには迷宮攻略をしなきゃダメなんでしたっけ? そのへんの設定が飲み込めないまま視聴したので、コイツら一体何をしてるんだろうと思ってしまいました。

筆者が見落としているだけで、主人公の行動には深い意味があるのかもしれません。ただ、見ている分には、異世界でテキトーに遊んだりハーレムを作ったりイキったりするだけの作品との違いが感じられません。

スマホ太郎みたいな作品とあまり変わらない展開になっている気が……。

新モブ登場?

主人公ハジメ一行が侵入したダンジョンは、大量のトラップが仕掛けられているベタなダンジョンという感じでした。

一方、地上のシーンでは見たことのないモブっぽい学生たちが登場。多分ハジメのクラスメイトなんでしょう。

色々と語ってるけど意味が分かんないです。先生の護衛をするとかなんとか。やっぱり原作既読者向けアニメなんですかね? もう何が何やら……。

CG多し

トラップや戦闘シーンなど動くシーンは3DCG主体。しかも微妙に質感がおかしい。

CGの岩がゴロゴロ転がってくる所なんてシュールで笑いそうになりました。現場のハジメたちは笑えるような状況ではないですけどね。

CGの多用は、手描きシーンを極限まで減らし作画崩壊を防止するための苦肉の策なのかな。今回出た鎧モンスターもやっぱりパッとしない3Dモデル。質感が安っぽいし画面から浮いてます。

手描きでやるにはお金と労力が必要なのでCGを使ってみたけど、そっちにもあんまりお金かけられなかったのでしょうね。

現代の3DCGって技術的にはかなりのレベルまで到達しているので、予算さえあればもっとカッコいいモンスターを出せたと思うのですが、作り直しで予算が少ないから仕方ないですね。

迷宮をあっさり攻略

1話分であっさり迷宮攻略完了。今回も原作読者から見るとダイジェストなのかな?

シア(ウサギちゃん)が思いの外強かった。前回のダイジェスト特訓で強くなったんですね。強力な物理攻撃だけじゃなく、敵の行動予知までできるってずるいわ。チート。

逆にユエ(吸血鬼ちゃん)の強さが見えてこない。よくわからん武器を両脇に抱えてビーム撃っているだけでした。

倒されたボスが言うにはハジメは「神殺し」を為すらしい。なにそれぇ? 設定がよく分からん。

そういえば、水でダンジョン外に追い出される時に現れた、謎の人面魚は面白かったです。なんだったんでしょうねあれ。

7話まとめ

前回ウサギが出てからまあまあ面白くなりました。彼女のおかげでギャグっぽく軽いノリに。この作風なら見れないことはない。

一方でハジメの存在感が薄くなった気も。ちょこっと喋って銃撃ってるくらいがウザくなくて丁度いいですね。

第8話「過去との再会」感想

主人公がクラスメートと再開する話。今回も意外と良かったです。普通に見れる。

だが断る

冒頭。冒険者ギルド支部長のおっさんの話を聞いている主人公ハジメですが、椅子の座り方が偉そう。座り方でもイキってますねこの人。

ギルドのおっさんは行方不明になった冒険者の救出を依頼するも、ハジメは受ける気がないみたい。

「だが断る」

と言い立ち去ろうとします。

ちょっと待って! それ使い方が違うぞ! ジョジョオタに怒られるやつじゃん。美味しい条件を提示されているのにあえて断るから「だが」断るなんだよなあ……。

パロディするならちゃんと元ネタを尊重して、適切な場面で使わないと噛みつかれるから危険。ただ使えばいいってもんじゃない。

なお、断った後おっさんが「報酬は弾ませてもらうよ」と言ったので、セリフの順番を入れ替えれば誤用じゃなかったのにね。惜しいね。

素人作家や同人作家って、なぜか知らんけどやたらジョジョネタを使いたがる気がします(偏見)。有名だから元ネタを知らずに使ってる人もいそう。

『ありふれ』の原作者はジョジョシリーズを読んだことあるんでしょうかね。

いずれにせよ『ありふれ』は全然「人間讃歌」じゃあないですね。むしろ「人間嫌い」「人間不信」。それはそれで悪くないと思いますが……。

ほぼ静止画

結局依頼を受けることにして、例の奇抜なバイクで移動するハジメ一行。ブロロロロー。

こういうシーンって、背景を流しつつ髪の動きをループするだけでメチャクチャ動いてるように見えるので、作画班的には美味しいですね。予算とスケジュールが足りず、前半で総集編をやるようなアニメだから少しでも手を抜くべき。

この後の先生とクラスメートらしき人たちが農作業をしているシーンも、静止画が流れるだけ。

先生は清水がいなくなったとか言ってるけど、誰だよそれ。主人公の名字は南雲だったから違うよな。クラスメートのどれかなんでしょう。

相変わらず描写が断片的で、原作を読んでない人間からすると置いてけぼり感がありますねぇ……。

再会

レストランみたいなところで唐突に再会するハジメと担任の先生。

しかし先生はなんで今のハジメが同一人物だって分かったんでしょうね? 外見からして全く別人と化してるじゃん!

このシーン、絵面がシュールでなんか笑えました。ハジメの格好って改めて見るとコスプレ感満載ですね。人外娘たちと旅してる時はそこまで違和感がなかったけど、現実世界から来た人たちの中でこの格好は面白すぎる。

次に金髪の噛ませ犬っぽい騎士がやってきてハジメに喧嘩を売ります。そして唐突に獣人差別。なろうの共通設定なんだろうけど、何故か差別されてるよね獣人。うさうさぴょんぴょんかわいいのに……。

この後、主人公に楯突いたカマセは予想通り痛い目を見ることに。『賢者の孫』のカートくんみたいに殺されなかっただけマシか……。

それにしても、背伸びしてカッコつけてる中学生みたいで可愛いなあハジメくん。言動がいちいち面白い。まさに厨二病って感じ。

神話?

先生の部屋に侵入したハジメは、神のことや世界の秘密を語ってるんですが、それってどこで仕入れた情報でしたっけ? ダンジョンの奥でメガネのお兄さんから聞いたんだったっけな?

結局先生たちもハジメに同行することになって次回へ続きました。

先生たちを乗せるために取り出した車はふつーのデザインなのがちょっと不思議。バイクがアレだったので、こっちも特撮ヒーローの乗るマシンみたいなのにすればいいのにね。いっそ巨大ロボットでも出せば? スマホ太郎には出るらしいし。

8話まとめ

普通に笑えて楽しい回でした。

それにしてもハジメは自分のコスプレみたいな格好とか妙なバイクをクラスメートたちに見られて恥ずかしいとは思わんのかね?

他人の目を気にせず終始スカしてる所がなんかシュールギャグみたいで面白かったですよ。

あと、安定して女の子が可愛いですね。ロリ先生やモブっぽいクラスメートも実に良かったです。

最初の迷宮を出たくらいから普通にギャグアニメとして楽しめるようになりました。切らなくてよかったぜ! 今季なろう系アニメの中では比較的マシな部類では?『異世界チート魔術師』はほんとに酷い。

第9話「黒竜を穿つ者」感想

竜のヒロインが増える回です。

美少女軍団を引き連れ車で遠足?に行くハジメ。なんか楽しげでいいね。

ハジメの眼帯の下には魔眼があるんですってねぇ。魔物にやられて見えなくなってると思ってましたよ。今までそんな説明あったっけな? 見落としただけかな?

色々あってギルド支部長から依頼されていた捜索対象の男を発見。

「役立たずの自分だけ生き残ってしまった」と嘆く男にハジメが説教するシーンは、なんかちょっとだけ上手いなと思ってしまった。

ハジメはかつての自分の境遇を思い出したのね。実感がこもっていて説得力がある。

黒い竜

そのあと竜退治の話になります。やっぱりモンスターはCGで質感がなぁ……。人間キャラの絵と違いすぎて浮いてるんだよなぁ。動きもなんか変だし。

予算が少ないからしょうがないとはいえ、ここがもう少しちゃんとしていればチープさが緩和されたかと。もったいないですね。

ハジメは武器やよくわからんアイテムを青狸の如く当然のように取り出します。流石チート系主人公ですわ。竜退治もサクッと済ませました。

それにしても竜が「のじゃのじゃ」言う女だったとはね…。ティオってこいつだったのね。なんで異世界の住人なのに和服っぽいの着てるんだろう?

竜の尻に杭を突っ込む下品なシーンが長々と描写されましたが、作者はアナル責めが好きなんですかね? 単なるギャグとして出したのか、作者の趣味なのか気になります。

9話まとめ

今回も意外と面白い……。少なくとも序盤の退屈さに比べると全然マシ。

オサレなBGM聞きながら美少女を眺めるアニメとしては優秀。特にウサギがえちえちでいいね。

第10話「女神の剣」感想

なんか知らんけど魔物の大群が町に攻めてくる話です。いきなりですね。伏線あったっけ?

まーたキャラソンを流しつつ静止画をスライドさせて話を進めてる……。低予算アニメならではの演出ですね。作画が楽できるだけじゃなく、セリフを吹き込む必要もないからかなりの省力化になりそう。

今回はモブの顔が雑。目が点々じゃん!

前回仲間になった竜はテンプレマゾ女でした。ギャグシーンの既視感がすごい。

あと、町の住人はめっちゃ愚民っぽく描かれてますねぇ。盲目的に主人公たちの指示を聞くだけ。主人公ageのためかもしれんが、なろうの異世界人って知能下げられがちですよね。

今回はダイジェスト回でした。展開早すぎてちょっとついていけない。速攻で要塞を作ったと思ったら、すぐに敵が攻めてくるシーンに。

強力な兵器や魔法をぶっ放して敵の大群を蹂躙するシーンには、まあまあ爽快感がありました。チートものはこれくらいやらないとね。

タイトルに「チート」って付いてる同季アニメは攻撃がショボすぎて名前負けしてるわ……。チートパンチ弱い。

可愛そうな清水くん

前回言及されていた行方不明の清水って、勇者(踏み台系)じゃなかったんですね。ほとんど登場してないモブみたいなクラスメートのほうだったんかい……。ラリった目をしてたやつ。

この清水ってキャラ、いままでの登場時間10分未満じゃない? 原作ではもっと掘り下げられてたんかなぁ?

なんと、魔物を率いて襲ってきたのがこの清水でした。

なんていうか、ハジメは陰キャじゃないぜ!ってアピールするための舞台装置ですね。勇者ではないけど踏み台キャラの一種に過ぎなかった。

ハジメよりさらに劣った陰キャキモオタを出すことで、相対的にハジメの株を上げたいという意図が見え見え。

清水は可哀想なくらい露骨に根暗っぽく描かれてます。ハジメも似たようなもんだろうに……。

清水は、ハジメのことを「厨二野郎」呼ばわりしてたけど見る目がありますねぇ! 今まで他のキャラが言及してなかったのが不思議でしたわ。普通は笑っちゃうだろ、あんな格好してたら。

なろうの闇

この回で一番キモかったのは、取り巻きがハジメの非情な行為を全力で擁護してたところですね。いや擁護というより絶賛か。

ハジメが命乞いをする清水を射殺したのは優しさなんだってさ。先生への思いやりなんだって。

ひえ~、偉大なる将軍様みたいな感じでこえ~。まるで独裁国家の国営放送ですよ。全ての言動を強引にでも称賛しないとダメなやつだ。

降伏している生徒が目の前で撃ち殺されたのだから、生徒思いの先生にとっては十分トラウマになってると思うんですが、なにいい話みたいに締めてるんですかね? 狂ってるわ!

「なろうの闇」の片鱗が見えた気がします。

取り巻きは本気でハジメが良いことをしたと思ってそうで怖いわ! 狂信者以外の何者でもない!!

確かに「命を狙ってきた清水に情けをかける必要はない」という理屈は分からんでもないですが、それを先生への優しさと解釈するのは異常です。

ハジメが殺したかったから殺しただけだろ。優しさというのは後付けの言い訳にしか聞こえん。

「清水はどのみち毒で助からないから介錯してあげた」という擁護もありそうですが、清水が美少女だったら絶対助けてるでしょ。陰キャ男子だったから始末したようにしか見えないのがなんとも。

10話まとめ

ウサギのアクションシーンが非常にえちえちで良かったですね。これだけで十分。

先生に薬を口移しする所とか、お色気系のシーンはクオリティ高い。交替後のスタッフってアダルト作品をメインに作ってる人たちでしたっけ?

ストーリーのほうはよくわかんなかった。描写不足感ありです。

ラストの謎称賛シーンでなろうの闇が見え始めたので、残りの数話でどうなるか期待。勇者くんを筆頭に嫌いなクラスメートを惨殺していくのかね?

なお原作読者の話によると、一番闇が深いのはアニメ化範囲外のアフターってやつらしいです。

第11話「化け物たちの休日」感想

街へ行って仲間を増やす話です。まーた奴隷幼女かよ……。なろう系でよくあるやつ来ました。竜で終わりかと思ったら、まだ節操なくハーレム要員を増やすのね。

それにしてもハジメは部屋着を持っていないのでしょうか? 竜はラフな格好でくつろいでるのにこいつはコスプレ衣装のままで違和感ある。

そういえばウサギの服ってほぼ水着と変わりませんね。この手の露出多いキャラ見てると寒くないのか気になります。舞台は暖かい地方なのかな? ウサギ人間は基礎代謝が高いからオーケーとかそういうやつ?

対してハジメは暑苦しそうな服着てますね。汗かかないのかな。

回想シーン

いきなり回想が来ました。ティオ(マゾ竜)が過去を振り返ってます。流れるのはキャラソン。販促のため本編で使わなきゃダメっていうノルマでもあるのかな?

ティオは幼い頃、中国の宮殿みたいな所に住んでいたみたいです。ということは着てるのは和服じゃなくて中国の伝統衣装をモデルにしてるのかな?

吸血鬼に中国語の名前を付けてたし、作者は中国テイストのものが好きなのかも。

回想シーンはティオの夢でした。

過度の称賛、盲従

ハジメはウサギと水族館へ。7話の人面魚が水槽に入っていました。ハジメの身の上話を聞いた人面魚は感動し、彼を労い褒め称えます。

魚にまでハジメを称賛させるのはどうかと思いました。どれだけ承認欲求に飢えてんだよ……。

その後地下水路で幼女を拾うのですが、何故かハジメになつきます。ほんとご都合主義だぜ! そして幼女をさらった人身売買組織を壊滅させる展開に。

嬉々として殺戮を行うヒロインズこわー。少しでも組織に関わりがある者は皆殺しかよ。しかも建物をドッカンドッカン爆破しすぎ。

ハジメたちも犯罪組織と変りませんね……。異世界にも法はあるだろうに、勝手に私刑を加えて問題にならないんですかね? 王様とか怒らない? 野蛮なナーロッパでは私刑OKなのかな?

強ければ何をしても許されるなんて、世紀末的世界ですね。

11話まとめ

ハジメが何を言っても絶対に反対しないヒロインたちは異様な感じです。諌めたり意見することはない。異常な考えにも賛同してノリノリなのですごく気味が悪いです。

異常な主人公に盲従するヒロインたちは、いくら外見が可愛くても好きになれません。

唐突に現れた海人族の幼女が秒速でなついて、ハジメを「お兄ちゃん」や「パパ」呼びするのも結構キツかった。

ハーレム要員が赤ちゃん欲しいと言うのもキモい。

動物的な欲望からできてますねこの作品。暴力とS○X。

終盤になって「なろうの闇」が深まってきた感じです。

第12話「忍び寄る影」感想

ハジメ一行は、第1話で穴に落ちる前に滞在していた街へ移動。クラスメートの勇者たちと再開する話です。

影の薄いクラスメイト遠藤がハジメと再会した時の反応がリアルで笑ってしまいました。

最初はハジメだと気づかず、名前を聞いても信じられない様子。ここまで見た目が変わっていたら「別人だろ」って思いますよね普通は。超速でハジメだと理解できた先生はおかしい。

遠藤は、地下で勇者たちが窮地に陥ってるので助けを呼びに戻ってきたらしいです。

ここで回想シーンになりますが、襲ってくるモンスターの質感がやっぱ変。妙にテカってるし、画面で浮いてます。やっぱ安いCGなんですかね?

それにしても、クラスメートの女の子が結構グロく殺されましたねぇ……。リョナラー歓喜? 個人的にはソフトリョナしか受け付けないのでドン引きでした。流石に死体に興奮するような性癖はない。

なおこの後も、別の美少女キャラがリアルに吐血したりと、なかなかリョナ方面で頑張ってると思いました。あとやっぱりキャラデザは良いなこのアニメ。

理不尽

ハジメたちにとってはヌルゲーだけど、他の奴らにはかなりハードモードですよね。

団長のような人格者っぽい人が殺される一方、ハジメみたいなクズが生き残ってチートで好き放題するという理不尽な世界。

ハジメくんって、チートを傘に着てイキリ散らす、非情で性格悪いヤツにしか見えんのだけど、作者やファンの中では容赦なく敵をぶっ殺せるクールでカッコいいキャラなんですかね?

勇者くんが敵にとどめを刺せない甘ちゃんとして描かれてる所に悪意を感じたぞ。ハジメをageるためのネガキャンのようにも見えました。

12話まとめ

色々突っ込みどころはあったけど結構面白い回でした。ラストシーンで、香織が突如現れた白髪厨二男をハジメだと認識できていた所は謎でしたが。

あとなんか、グッサリやられ白目をむいてたクラスメートの子がラストシーンでは生きてたように見えたのですが、魔法で生き返らせたんですかね? 一応死んでも戻ってこれる世界観なのかな? よく分かりませんでした。

次はいよいよ最終回なのかな?

第13話(最終回)「無能の無双」感想

前回ラストからちょっと時間が戻りました。

ハジメたちはどこからともなく取り出したメカで杭を打ち地面に穴を開け地下に移動。

もはや秘密道具レベルのメカを簡単にポンポン作り出せる理由が良く分からんです。これもチートとして捉えていいのかね。「ありふれた職業」っていうのがこれでしたっけ? 錬成能力で作り出せるのかね?

鉱石から素材が作れるのは分かるけど、それを組み立ててメカにする工程が大変だと思うんですよね。どうやって作ってんだろ?

迷宮で眼鏡のお兄さんからなんか能力もらったから、いきなり完成品を出せるようになったのかな? あれ以降、バイクとか車を使うようになったし。

というかこの杭、一歩間違えばクラスメートに刺さってましたね。あ、でもハジメにとってはそれでも構わないのか?

香織は変わり果てたハジメの正体に気づいたけど、雫は同一人物だと信じられないらしい。普通は雫や前回の遠藤みたいな反応になると思うんだけど、なんで香織は分かったんだよ!?

香織は自分のせいでハジメが死んだんじゃないかと罪悪感を抱えていたから、それっぽいやつはみんなハジメに見える状態だったのか? 病んでたってこと?

それとも運命的なやつなの? 惹かれ合ってるから分かるとかいうやつか? 実はユエじゃなくて香織がメインヒロインなんですかね?

確かにキャラの雰囲気的にはそんな感じですね。正統派ヒロインっぽい。

ヌルゲー?

ハジメが強すぎでバトルが盛り上がらない……。一方的な戦いを見せられても興奮しないです。

チート魔術師みたいに口だけチートで実際は苦戦するってのはまどろっこしいけど、絶対勝つことが分かってる戦いも作業感があってつまらないですねぇ。

ハジメくんはすでに世界最強なんでしょうかね? これからも苦戦することはないのかな? 2期が決定したみたいだけど、一方的に敵を倒してイキリ散らすだけの展開になりそう。

それにしても、前回腹を貫かれた女の子は足が石化しただけで普通に生きてたし、団長も死んでなかったのかよ~。驚きですよ。どういう世界観なんでしょう?

致命傷からも復活って、そんな便利な薬があるのなら、10話の清水も助けられただろこれ! 嫌いだったから殺したに違いない。同族嫌悪ですわ。

そんなクズのハジメが団長に恩義を感じていたのは意外でした。奈落に落とされてから人間不信になって全員敵扱いしてると思ってたわ。変なとこだけ人間性残ってんだな……。

謎の甘さ

それにしても勇者に限らずクラスメートは敵に甘すぎないですか?

ハジメみたいに容赦なく殺すのがカッコいいとは思わんけどさ、流石に今回は殺されるとこだったから非情になってもよかったじゃん。

ちっこい娘は腹貫かれてたし、仕返ししてやろうと思うのが普通じゃないんですかね? しかもさっき見逃したせいで反撃されてヤバかったのに、学習しないのかな?

ハジメの強さを引き立たせるために、知能を低下させられてるんでしょうかね?

メンヘラ

香織はすごい美少女で、キャラクターデザイン的にはめちゃ可愛いんですが、メンヘラ臭を感じてしまいました……。

もはや別人と化したハジメのことが相変わらず好きで、ついて行きたいとまで考えるのは異常。行動に合理性を感じないですよ。

狂気レベルでハジメを理想化してそう…。変な思い込みをしてそう……。脳内で理想化されたハジメを現実のハジメに重ねて見てそう………。

ストーカー気質というかなんというか……。まともな判断力があるようには見えなかったですね。

ハジメの人格が謎

エンディングでハジメが部屋着みたいのを着ていました。常にコスプレではないんですね。

なんとハジメは雫にも恩義を感じていたらしい。お礼にチートで作った刀をプレゼント。

ハジメがどんなキャラなのか、よくわかんないんだよなぁ……。ちょっとキャラがブレてない?魔物の肉を食い、白髪になって人間性を失った非道キャラだと思っていたけど、一部の人間には妙に優しいんですね。

クラスメートの男は大嫌いだから簡単に殺すけど、女と団長には異様に甘いという。

香織を加えたハーレムカーが旅立って1期は終了。しっかし、ハジメの取り巻きは女ばっかですね…。

最終回まとめ

文句ばっかり書いたけど、今回も結構面白かったゾ……。可愛い女の子いっぱい見られたから満足ですよ。メンヘラでも香織は可愛い。

ただ今回は微妙にキャラ作画が崩れてましたね。アップはきれいだけど、ちょっと引いた絵になると歪みを感じました。

いままでキャラだけはバッチリ決まってたのにな~。流石にスケジュールのしわ寄せが来たのでしょうか?

全話視聴後の感想

うーん、意外に面白いアニメでした。「なろうの闇」と呼ばれるくらいだから、どんなにひどいものを見せられるのだろうと思ってたのですが…。

まぁ、ちょいちょい闇は感じましたけどね。なお、本当の「なろうの闇」はもっと先の部分らしいです。

あと、スタッフ総入れ替えで作り直されたという噂だったので、作画がヤバくなりそうだと思ってましたけど、動きが少ないだけで大きく崩れることはありませんでしたね。

キャラデザに関しては、作り直した甲斐がありましたね。明らかに可愛くなってる。このデザインでなければ個人的には評価が下がっていたと思います。

とはいえ、前半は見るのが苦痛でしたよ。洞窟から出るまではキャラが少ないし、出来の悪い3Dモンスターと地味な戦闘を繰り返すだけなので、めっちゃ退屈でした。

でも後半は萌えアニメとして普通に見れる。

イキリ主人公ハジメや、彼に盲従するヒロインたちに好感は持てないけど、それでも絵的には見ていて楽しいアニメでしたよ。

同季なろうアニメ『異世界チート魔術師』とは対照的。あっちはキャラに不快感こそないけど、面白みも少なかったです。

『ありふれ』は、今季見たアニメの中では十分面白い部類ですね。

言っちゃ悪いですが、『異世界チート魔術師』や『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』は、最終回まで見る価値が無かったような気が…。

「時間を無駄にしたかもしれない」と少しだけ後悔の念が残りました。

『ありふれ』は、なんだかんだ言いつつも、突っ込みを入れながら楽しめたのでOK。

2期のこと

意外なことに2期の制作が決定したらしいですが、タイミング的に最初から決まっていた感がありますね。

円盤はそこまで売れてないみたいですし、海外で人気があるという評判も聞かない。最近は円盤だけではなく配信も重視されるようですが……。

憶測ですが、原作がメチャクチャ売れていて、スタッフ総入れ替えで作り直しができるくらいですし、出版社や出資者は「アニメも作れば売れるやろ」と考え、放送前から2クール分の制作を決めていたんでしょうね。

深夜アニメって基本的に原作小説や漫画の販促で作られるので、よっぽどアニメ単体で収益が上がらない限り2期は作られません。

イキってクラスメートに復讐したり、親族を脅迫したりするという「なろうの闇」部分が見たいので、続編の制作は嬉しいのですが、収益面は大丈夫なんでしょうかね?

現時点ではいつ放送されるのか公表されていませんが、原作の販促効果を考えるとライトな層が作品の存在を忘れたころに放送したほうが良さそうです。

1年から1年半くらい間を開けるのがベストだと個人的に思いますが、実際はどうなるか分かりません。もし分割2クールなら半年くらいしか開かないかも? 製作委員会の出方が楽しみです。

タイトルとURLをコピーしました