母親同伴で異世界へ…アニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』感想・前半(6話まで)

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2019年夏アニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』第6話までの感想です。

作品の内容は、主人公の青年が母親同伴でファンタジーゲームの世界に入り冒険するというもの。なろう産っぽいタイトルと設定ですが、富士見ファンタジア文庫の一般ラノベが原作です。公式の略称は『お母好き』。

なろう系がヒットしたからなのか知らないけど、一般ラノベもなろう的な要素を取り入れるようになりましたね。ゲームみたいな異世界がごく当たり前に受け入れられている現状は良いのやら悪いのやら。

書き手、特になろうで書いているような素人にとっては世界観構築が楽でいいのでしょう。共通認識があるので、読み手に向けて細かく世界観を説明しなくても分かってもらえますし。

一方、世界観がそっくりだと内容まで似通ってしまう気がするんですよね。すでに似たりよったりの作品が乱造されているので流石に飽きられるんじゃないかな?なろうブームもそろそろ終わりそう。

さて、話を『お母好き』に戻しますが、この作品は「母親同伴の異世界冒険」という所で違いを出しているようです。実際どれぐらいなろう系と差別化できているのか見ていきましょう。

第1話「少年の壮大なる冒険が始まると思ってたら…え、どういうことだよこれ…。」感想

主人公真人の第一印象は良くなかったです。斜に構えた感じで好きなタイプの主人公ではない(やれやれ系は苦手…)。

あと微妙にチャラそう。なろう系によくいる黒髪短髪主人公とは違い、どちらかと言えば踏み台勇者に近い雰囲気。

余談:踏み台勇者について

なろう系の「踏み台勇者」とは、主人公に負けるために存在しているウザいヤラレ役のこと。チャラい外見のイケメンで、クラス(職業)は勇者のことが多いので踏み台勇者と呼ばれます。(冴えないオタクが目の敵にしてるタイプなのかも。)

上から目線で偉そうな説教をしたり、独善的な行動をしたりしてヘイトを集め、主人公に敗北する役割です。噛ませ犬の一種ですね。主人公(≒読者)の鬱憤ばらしのために生み出されたある意味可愛そうな存在と言えます。

なお、本作主人公の真人は外見こそ踏み台勇者のようですが、性格は悪くはないと思います。

ふわっと異世界へ

本題に戻ります。主人公の異世界への行き方は、正直「なんじゃこりゃ」って感じ。すっごいふわ~っとかる~く異世界へ行ってしまいました。

内閣府から来た変なお姉さんがPCのキーボードを叩くとモニターが光り出し、その中へ吸い込まれてしまうという……。

そんな適当でいいのか?どういう世界観なんだよこれ?現代日本に見えてすでにファンタジー世界なのか?現代の科学力を超えてるでしょ!?

あと本作の異世界はもろにゲーム世界なんですね。今季(2019夏)で言えば『魔王様、リトライ!』と同じ。

異世界転移の謎については、ゲーム内で王様が説明してくれました。主人公たちはゲームのテストプレイヤーとして選ばれたようです。

そして、「うまく説明できない特殊な技術でユーザー本体をゲーム内に転送」したそうです。

おいおい、せめてなんかVRの機械に入るとかにしてくれよ~。モニターに吸い込まれるのは超技術すぎてリアリティがなさすぎですよ。

現実パートがすでにファンタジー世界じゃん!ギャグ系のふわっとした世界観だとしても流石に限度があるでしょ…。これでは説得力がなろう以下。「異世界の魔術師に召喚された」とかのほうがまだマシ。

このあと主人公の母親、真々子(CV:茅野愛衣)もゲーム世界に入ってきて一緒に冒険する話になります。

一本しか抜けないはずの聖剣を二本抜いてしまった真々子は、タイトル通り「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃」に。主人公より圧倒的に強く、チート感がありましたね。

1話まとめ

1話は冒険者ギルドで仲間を探す所で終わりです。

これ、面白くなるんですかね…。展開が遅いし、めっちゃ時間が長く感じてしまった。

まさにイントロダクションとチュートリアルって感じ。話は全然進まず、現時点では面白いかどうかの判断が付きません。

母親役の、かやのんボイスは心地良いけど、キャラデザは個人的にあんまり可愛くない気が…。目が白くて若干怖い。

これは母親にベタベタされて鬱陶しがる主人公を見て楽しむアニメなのかな?それか声優目当て?

1話だけ見て判断すると、今期(2019夏)の純なろう系アニメのほうがおもしろいように感じてしまいます。『異世界チート魔術師』とか『ありふれ』のほうがツッコミ入れて見れる分楽しめたかも。

第2話「女子ばっかなのは偶然だ。誤解するな。笑顔でこっちを見るな。」感想

2話はパーティの仲間を選ぶため面接したり、ダンジョンに行ったりする話です。

仲間になった女賢者ワイズのパンチラ(パンモロ?)シーンあり。エロで男性視聴者を釣ってる感じが気になりました。エロ以外の見どころが無いような作品は作らないでほしいですね(この作品がそうだとは言ってない)。

あと、真々子の服がスライムに溶かされるシーンも、どうかと思いました。ほぼ全裸になってたし……。

母親キャラの全裸って、なんか気持ち悪くないですか?もちろん視聴者の母親ではないですが、主人公の実母という設定ですよ!服がなくなって謎の光が入っても嬉しいどころか生理的嫌悪感が…。

なんで主人公の実の母親をエロ要員にしたんでしょうかねぇ?お色気要素を入れるのなら、血の繋がっていない義母や、母性を感じさせるお姉さんキャラにしたほうがよかったんじゃないかな?

世界観がちょっと雑

やっぱり世界観が微妙だと思いますね。今回明かされた設定もあまりに荒唐無稽すぎる。

親子が一緒に冒険して仲良くなるためのゲームってなんだよそれ。しかも政府が運営してるんでしょ、意味不明ですよ。

クリア条件を満たさないと元の世界に帰れないというのもヤバい。仲良くなれなかったら、一生ゲームの中かよ。

振り切ったギャグアニメならいいけど、そこまでハチャメチャな内容でもないですし、一応現代日本が舞台。画面に吸い込まれる所からしてリアリティがなかったですが、あまりにも支離滅裂な設定で真顔になります。

なろう作品みたいに、設定はぼんやりさせといたほうがマシだと思う。

例えば異世界人による召喚術や魔法等、この世に存在しないパワーを理由にすれば、それ以上ツッコミのしようがないですし逃げ切れると思うんですけどね。

下手に超科学とか政府とかを出すのは悪手だと思います。

2話まとめ

目が怖いところと、微妙に古いギャグセンスと、滅茶苦茶な世界観と、母親キャラのサービスシーンに我慢できればまぁ見れる。

所々笑えるし、つまんなくはなかったです。色々批判的なことを書いたけど、下手ななろうアニメよりは楽しめました。

今回の作画は前回より良かったように思います。具体的にどの部分が良かったとは言えませんが、見ていて綺麗だなと。

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第3話「下着は防具。守備面積は大きめに。さもなくば息子が死ぬぞ!」感想

今回も母親をエロ要員にしてる…。ビキニアーマー着せたり、下着姿にしたり。結構キツいです…。みんな普通に見られるのコレ?インセストタブー感が凄い。

でもワイズちゃんはかわいい。良いツンデレだ。暴力系だと思ってたけど意外に良い子じゃん。

ワイズの母はホストに貢ぎまくりの毒親。娘に、ホストから取った「げんや」という名前をつけるほどの異常者でした。

ワイズちゃんが可哀想ですよ。洒落にならんレベルの毒親じゃん。ゲーム内でもイケメンホストを侍らせ好き放題して村人を困らせているみたい。

それで主人公たちが退治しに行くことになって3話は終わり。

原作既読者によれば、この後は毒親退治ものになるらしいですね。これ、親子が仲良くしないと元の世界に帰れない設定だけど、退治して大丈夫なのかな?

ところで、毒親と仲良くなることは果たして子供にとっての幸せなのでしょうか?現実世界に帰れなくしたうえで、嫌いな親と無理やり仲良くさせるのだとしたら鬼畜なゲームですね。

なんだかんだ言いつつも今回は意外と面白かったです。

第4話「子供は子供で、親も親で人間で、色々あるけど何とかするのが親子だろ。」感想

ゲーム世界で悪事を働くワイズ母を退治する話。

ワイズ母はゲームの内容を自分に都合が良いように書き換えるという文字通りのチート行為をしています。チートってまさにこういうことだよね。ズル、不正行為。

どっかのチート魔術師は単に潜在能力が高いだけだからチートとは言えないと思う。何の苦労もなく手に入れた強大な力を好き放題行使してこそチートですね。

それにしてもワイズ母が毒親過ぎてちょっと笑えませんねぇ…。嫌な気持ちになる。なんかワイズのほうが悪者扱いされてるし酷くない?

長い間別居しているホスト狂いの母親が突然訪ねてきて、仲良くしましょうって言っても、すんなり受け入れられるものじゃない。反発するのは普通でしょ。なんでワイズのほうが謝らされてんのよ…。

いい話みたいになってるけど釈然としませんね。この作品、意外と闇が深いんですが……。

第5話「そこは夢と希望に満ちた、子供達の領域。子供達の、だ。ここ大事!」感想

学園生活クエストに参加する話。生徒として学園生活をすればSPポイントを貰えるらしい。

メディという新しいヒロインと、上から目線で偉そうな過干渉系毒親が出ました。噂通り、各地で毒親を退治していく話になるんだなコレ。

メディ母は教室に乱入しやりたい放題。他の生徒の妨害をし、娘に問題を回答させ、ポイントをゲットします。

で、予想取り真々子が成敗しにやって来るという流れ。

真々子の制服コスプレとパンチラはいらねぇ……。これほんとマザーファッカー向けアニメじゃん。なんで母親のエロ要素を入れたのか。一部の特殊性癖の人しか喜ばないのでは?

一応これ、主人公真人の視点で語られるアニメなんですよね。実母をエロ要員にするのはマズいと思います。

あと、メディは従順な娘のふりをしてるだけで、内心では母親を相当嫌ってるみたいで怖いです。これ、メンヘラになるやつじゃん。表面的にはギャグアニメだけど、結構病んでるアニメなんですかねこれ?

ただ、教室のシーンは結構面白かったです。これまではちょっと微妙なギャグが多かったけど今回は普通に笑えました。

第6話「なんという美少女…いや母さんじゃなくて。その格好で近寄るなやめろ。」感想

学園回まだ続くんかい…。

スキルを使って調理実習したり、プールでモンスターと戦ったりする話でした。

倒したタコのモンスターを材料に、たこ焼きパーティセットを生成するところが楽しかった(小並感)。プールサイドでたこ焼き作りってなんか楽しげでいいですね。

恒例の真々子お色気シーン。今回はいわゆるテンタクルポルノ。触手に絡みつかれて恍惚とした表情を浮かべる所は非常にキモかったです。謎の光まで入ってたし。

毎度のことながら特殊性癖持ちのためのアニメですねこれ。今回は特に異常性が強かった。

マザーファック+テンタクルって欧米あたりの人が見たらドン引きしそう。とても冒涜的。自分は欧米の人じゃないけどドン引きでした。

あとは毒親被害者のメディがかわいそうでしたねぇ。精神荒むのも無理ないわ。コメディアニメのなのに笑えない話を入れてくるのはやめて!ネタにできないレベルの精神的虐待だろコレ…。

今回の感想はこれくらい。ポータちゃんが楽しそうにしていたのは良かったです。

次:後半・7話以降の感想はこちら

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